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やりたいことなのに、やりたくないとき

 過去に、勉強したくないことのメカニズムについて論じました。今回は、やりたいことのはずなのに、なぜかやる気がでない、モチベーションが上がらないときのメカニズムと、その対処方法を提案したいと思います。

 対象は、やりたいと思っていること、好きなことです。これのやる気がなくなったら、もうやりたいことは何もなくなってしまったようで、結構辛いことです。そういう場合は、また新しい何かを見つけるという人もいますが、長年やってきたことや、愛着のあるようなことだと、それもなんか抵抗があるものです。まあ、別の理由で疲れているようなときは、しばらく休んでからまた始めるといった余裕を持つこともよいでしょう。

 やる気が出なくなるのは、その行為によって、ポジティブな刺激を得られなくなってきているからです。人によって、何がポジティブな刺激になるのかはさまざまです。基本的には誰かに褒められる、応援してもらえる、勝負事で勝つなど、誰かに認めてもらえることはポジティブな刺激となります。ですから常にそのような環境の中でできるような場合では、あまり問題にはなりにくいです。
 問題は、ひとりで何かをするような場合です。評価基準も評価してくれる人もなく、同じことの繰り返しであったり、またうまくいかない、失敗の繰り返しであったりすると、ネガティブな刺激の元となり、嫌になってしまうのです。

 対処はもちろん、このような状態でもポジティブな刺激を自分で作れるようにすることです。私が提案するのは、「なぜうまくいかないのかを発見する」という態度をとるのです。うまくいくことを期待していると、そうならないときはネガティブな刺激となってしまいます。しかしうまくいかないことを前提に、それはなぜなのかを発見するという姿勢で物事に取り組むのです。そうして毎回、少しでもなにかを発見するようにするのです。もし、何も発見できなければ、「なぜ発見できないのか?注目しているところを変えてみては?」などと考えを転換していくようにするのです。結果ではなく、プロセスを楽しむように切り替えるのです。もしよかったら、ご自分で試してみてください。

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