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心理セラピストをしています。「心の問題は自分で解決するしかない」という結論に達し、現在…

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心理セラピストをしています。「心の問題は自分で解決するしかない」という結論に達し、現在はセラピーではなくcumecという学習会を主宰してレクチャーを中心とした活動をしています。これまで構築してきた私論を中心に発表していきたいと思います。皆さんのお役に立てたら幸いです。

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心の問題の根本は自己否定

心の問題の根本的な原因 およそ人間が引き起こす問題のすべての原因はその心にあります。心の問題の原因は自己否定です。自己否定とは、自分のことをダメな奴だ、価値のない存在だと思っているということです。これを私は、「自分で自分のことを認めていない」ということと定義します。これだけではわかりにくいので補足すると、「自分のことを認めていない、だから他人から認めてもらいたいと思っている」ということです。人は皆、他人から認めてもらいたいと思っているのです。だから認めてもらえないと感じるとネ

    • 緊張との付き合い方

       緊張してしまって、うまくいかなくて後悔することがよくあるという人は少なくないと思います。それらの経験が何度も続くと、緊張するようなことそのものを避けようとするようになってしまいます。それで人生のチャンスをみすみす逃してしまって残念な思いをしたなんていう経験もあるのではないでしょうか。それは挑戦によって緊張して失敗するくらいなら、何もしないほうが良いと考えてしまうせいです。それを穏やかな人生の過ごし方であると考えているのかも知れません。そのことの良否を問うものではありませんが

      • 頭の中のおしゃべりが止められない

         人はのべつまもなくおしゃべりしているものです。実際に他人ともよくおしゃべりしますが、頭の中でもずっとおしゃべりし続けています。外から見て黙っているように見えても、頭の中はおしゃべりでいっぱいです。  「話す」という行為は、基本的に自分を表現する行為です。つまり他人に自分をわかってもらおうとする、認めてもらおうとする行為なのです。他人に話を聴いてもらっていると、その人に自分が認めてもらっているような気がするのです。私がnoteで再三述べていますが、他人に認めてもらいたい気持

        • やりたいことなのに、やりたくないとき

           過去に、勉強したくないことのメカニズムについて論じました。今回は、やりたいことのはずなのに、なぜかやる気がでない、モチベーションが上がらないときのメカニズムと、その対処方法を提案したいと思います。  対象は、やりたいと思っていること、好きなことです。これのやる気がなくなったら、もうやりたいことは何もなくなってしまったようで、結構辛いことです。そういう場合は、また新しい何かを見つけるという人もいますが、長年やってきたことや、愛着のあるようなことだと、それもなんか抵抗があるも

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          あえて転職のすすめ

           ほとんどの人々にとって、職場での悩みというものは、尽きないもののようです。主な原因は人間関係です。ここではあえて、私が転職をすすめてみたいと思います。あなたの人生において、転職というものは選択肢としてありえないという方は、この先は読まないでいただいて結構です。  原則として覚えておいていただかなければならないのは、「他人をコントロールすることはできない」ということです。できるとするならば強制するしかありません。強制は暴力もしくは権威をもってするものです。前者は論外として、

          あえて転職のすすめ

          プライドが高いという意味

           プライドとは一般には良いイメージがある言葉であると思われます。自分に責任を持つという意味であるならば、まさに誇り高いポジティブな言葉であると言えるでしょう。しかし、プライドが高いことによって、他人とのコミュニケーションに障害をもたらす例もあります。  プライドという概念が問題を引き起こすのは、他人を受け入れない理由として使われるときです。自分以外の人を、自分よりも下位の存在だと見做しているということです。それに明確な根拠があるかどうかなど関係ありません。ただ、他人の言うこ

          プライドが高いという意味

          いつもイライラしている原因

           普段からちょっとしたことでイライラしがちで生きにくさを感じる、そういった人も少なくないようです。ほとんどの人が、その原因は周囲の人や環境など、外部にあると考えています。だからイライラを収めるために、他人を何とかしようだとか、その場所から離れようとするかなどするものです。しかし何をしたところで、状況は変わるものではありません。あなたは依然としてすぐにイライラするという日常を、送り続けることになるでしょう。  それはイライラの原因は周囲にあるのではなく、自分自身にあるからなの

          いつもイライラしている原因

          人の話を聴かない人の心理

           人の話を聴かないで、自分の話ばかりしたがる人というのは、けっこう身近にたくさんいるものです。こちらが話をしているというのに、それを遮ってでも自分の言いたいことを差し挟んでくるような人たちです。誰しも自分の話は聴いてもらいたいものなので、非常に不愉快です。そもそも聴いてもらいたいので話しているわけですから当然です。  このような人たちに限って、自分の抱える問題を話したがります。しかし、こちらがどれだけ有用な情報を提供しようとしても聴こうともしないので、がっかりさせられてしま

          人の話を聴かない人の心理

          真面目人間の苦しみ

           真面目な性格とされるのは、世間的には良い評価であると言えます。何よりも真面目に努力することは自らを成功に導くためには必須であるからです。しかし、そのように世間から高評価を受ける人が一変、人々を驚かすような事件を引き起こすことがあります。そのメカニズムとは何なのでしょうか?  真面目な性格とはつまり、自分をコントロールする能力が高いということです。コントロールとは、自分を抑制するということです。たとえば規律を遵守したり、目的に向かってわき目も振らずに取り組むことができたりす

          真面目人間の苦しみ

          他人を思いやるとは

           人は現実的に社会で生きている以上、他人の存在を考慮して自分の振る舞いを決めなければなりません。しかしそれはときとして、自分を抑圧することにもなります。これはある程度仕方のないことではあります。しかし、そればかりだと苦しくなってきます。それは、他人との関係で自分の存在を見出そうとするからです。  私たちは大勢の人たちとの関係性をもって、生きていかなければいけないことは事実です。しかし、しばしば人はそれだけが生きるすべてであると考えてしまいがちです。それでは自分の存在というも

          他人を思いやるとは

          「楽になる」ということの誤解

           心を扱うセラピーに興味を持つ方は、たいがい心が楽になりたいと考えているものです。もちろん、現在の状況が苦しいと感じているからだと思うのですが、問題は「楽になる」ということがどういうものかということについて、誤解があるということです。  「楽になる」とは、楽しく生活できることだと考えている人がほとんどなのです。私がこの誤解を問題視するのは、楽しさを感じることができたならば、それで問題が解決したと勘違いしてしまうことです。これは本当によくあることなので、皆さんにも知っておいて

          「楽になる」ということの誤解

          友達ができない理由

           友達がいない、できにくいという悩みを聞くことも少なくありません。ただ友達という概念は、人によって違います。何でも話すことができるぐらい親密な存在のことを友達と見做すのか、普段日常会話できる程度の付き合いの人のことを友達と呼ぶのか、それは個人それぞれ違いがあり、そのことにおいて悩みの種類も変わってきます。しかし、友達という存在に求めるものは同じと思われるのでそれについて論じてみたいと思います。  友達というものは、自分のことを認めてくれる存在と言えます。人は他人から認められ

          友達ができない理由

          自己否定がもたらす悪循環

           これまで論述してきた通り、心の問題は、その問題を抱えている本人にしか解決できません。しかし、ほとんどの人がそんなことできないと思っているし、やりたくないとも思っているのです。だから解決できないのです。  自分でできない、やりたくないと思っているから、誰かに何とかしてもらおうとします。それを病気のように考えているので、誰かに治療してもらおうと思うのです。治療など不可能です。なぜならば、それは病気ではないからです。しかし、相談を受けた「専門家」は、自分の知っている方法で何らかを

          自己否定がもたらす悪循環

          心因性の疾患

           古来「病は気から」などという言葉もあり、気分から病気になってしまうこともあるようです。私は医者ではないので、病気と診断されるものに対して意見をするつもりはありません。しかし、心因性と診断されると事実上医療の領域ではないと扱われ、何の解決方法も示されないまま放置されるのが実情であるのはどうかと思います。もちろん、実は違う疾患が隠れていて、より専門性の高い医療機関によって見つかるという例もあるので、患者は真実を求めて病院行脚をするのであろうが、本当に心因性であった場合、それはど

          心因性の疾患

          妬み、嫉み

           自分よりも恵まれていると思われる人を見て、それを羨んだり妬んだりすることはよくあることです。しかしそのあまり、その人に対して攻撃的になるような人も少なくありません。マスメディアによるものや、インターネット上において行われるもの、残念ながらそのような事例は枚挙にいとまがありません。  これらの原因はすべて、自己否定にあります。自己否定とは自分で自分のことを劣っている、ダメな奴だと思っているということなのですが、私たちはそれをまるで誰か他の人から言われているかのように感じてい

          妬み、嫉み

          人がもめる原理

           ある事案について決定をしなければならないときに意見が対立した場合、結局はその中で一番権威があると見做される者の意見が通ることになります。意見を聞き入れられなかった者は、自分が否定されたように感じてしまいます。自分のことが認められないと感じるでしょう。そのネガティブな感情が、疎外感、無力感、あるいは怒り、恨みとなり、やがてそれが人間関係の問題に発展することもよくあることです。それが取り返しのつかない深刻な事件になることも、決して珍しいことではありません。  他人同士で意見が

          人がもめる原理