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あえて転職のすすめ

 ほとんどの人々にとって、職場での悩みというものは、尽きないもののようです。主な原因は人間関係です。ここではあえて、私が転職をすすめてみたいと思います。あなたの人生において、転職というものは選択肢としてありえないという方は、この先は読まないでいただいて結構です。

 原則として覚えておいていただかなければならないのは、「他人をコントロールすることはできない」ということです。できるとするならば強制するしかありません。強制は暴力もしくは権威をもってするものです。前者は論外として、後者の力も行使できないのならば、相手が態度を変える可能性はゼロと考えてよいでしょう。話し合いなどで解決できるなどとは考えるだけ無駄です。となれば解決方法は、あなたがなにがしか主体的な行動をとるしかありません。今回のテーマにしていますが、問題のある場所から離れること、つまりは転職という選択肢をとるということです。

 このように提案されるとおそらく「そんなことできるわけない」「それができないから悩んでいるのだ」と反発を覚える人も少なくないでしょう。ここで考えてみてください。あなたの人生にとって現在の職場にいることが有益かどいうかということです。くだらない人間のせいで、日々嫌な思いを続ける場所に居続けることが、どれほどあなたの人生に影響を与えるのか、そしてその状況がただ終わることをひたすら待っているだけということがどれほど意味のあることなのかということを。

 あなたはどうせ今悩んでいるのでしょう。それならばどうすればどうしようもない現況を変えることができるのかということに悩まないで、どうすれば人生好転につながる転職ができるかについて悩んだほうがよいと思いませんか?程度はあるかとは思いますが、少なくともあなたは職業人としてそれなりの成功をしたいと思っているのでしょう。それが余計な障害のある環境で良い結果が出せるとは思えますか?あなた自身のキャリアとしても、プラスの結果につながらないのではないでしょうか?
 そして何よりも妻子を持つ男性、あなたには家族に対して責任があるのはわかります。そのために忍耐に徹するあなたの態度は立派です。しかしそのストレスを家庭に持ち込んではいないでしょうか?家で愚痴をこぼしたり、八つ当たりしたりしていないでしょうか?家族を経営するものとして、健全な態度をとっているでしょうか?自分の問題に取り組まないことによって、今度は自分が問題の原因になっていないでしょうか?また、もしそれが原因で病気にでもなったらどうするのでしょうか?往々にして人は認めないのですが、心の問題は確実にその人の健康を害するものです。そのときになって遅かったなどというのはよくあることです。家族に対する責任を果たすと同じように、自分に対する責任も果たさないと、結局はすべてをつぶしてしまいかねないのです。

 あなたはおそらく転職できない理由で頭の中がいっぱいなのではないかと思います。自分の年齢、経験の有無、収入の減少、はたして再就職先はすぐに見つかるのでろうか?転職にはあらゆるリスクが伴うものですから。
 理想論かも知れせんが、たとえ経験がないことを始めることになったとしても、あなたが今までよりも仕事に集中できるような環境をつくることができれば、おのずと成果は上がるのではないでしょうか?それによって、収入の増加も期待できるのではないでしょうか?やりがいを感じることで、気持ちの面でも余裕ができてくるのではないでしょうか?それらポジティブな可能性にかけてみるのも、選択肢として考えてみてはどうでしょうか?

 私はこれまでnoteの記事に、単純に場所を変えても自分が変わらなければ解決にならないと申し上げてきました。もしかすると今回はそれと矛盾することを言っていると感じられた方もいるかも知れません。私が言いたいのは、まずは自分に意識を向けるということです。その結果、自分以外が原因である問題についてはコントロールすることは不可能なので、転職という選択肢も頭に置いておいた方がよいと思うのです。「しようがない」とか「できるわけない」という固定観念は自己否定であり、本当に人を疲弊させます。必ずあなたの周囲にも悪影響を及ぼします。「転職も選択肢のひとつでである」と考えているだけでも、自分に意識を向ける余裕ができるのではないかと思うのです。

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