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職場の不満を解消するだけでは満足度は上がらない!?

給与が安い、福利厚生が悪い、人間関係が最悪・・・職場の不満を言い出すと、さまざま出てくるでしょう。

もしこんな不満を部下が口にしていたら、管理職として何とかせねばなりません。

ただ、それら全て解消しても、残念ながら満足度は上がりません。

なぜか?ハーズバーグの二要因理論に答えがあります。


ハーズバーグの二要因理論とは?


ハーズバーグの二要因理論とは、仕事において「満足」に関わる要因と「不満足」に関わる要因があり、それらは別のものであるというものです。

例えば、仕事で認められたい、達成感を覚えたい、などは「満足」要因です。

一方で、冒頭の給与や福利厚生、人間関係は「不満足」要因にあたります。

さて、この理論のポイントは双方は相反する概念ではなく、補完関係にあるという点です。

例えば、やりがいのある仕事だとしても、給与が低ければ、モチベーションは上がらないでしょう。その逆もしかりです。

職場において、「満足」「不満足」要因のそれぞれを満たす必要があるということです。


そのアクションでは、部下の不満は解消されないかも?


さて、ここからが本題です。

昨今エンゲージメントが大事だと言われ、管理職の皆さんの多くが、部下のモチベーションを上げようと頑張っておられます。

ただ職場の課題と、改善しようする要因とが一致していないことがしばしばあるのです。

例えば、「うちの会社、給与低いんだよね…」部下がそんな不満を持っていたとします。

管理職の皆さんはこう思うでしょう。

「自分の権限では、部下の給与はすぐには上げられない…でも、やりがいなら何とか高められるかも!」

そして1on1を通じて、部下の気持ちに寄り添ってみようとする訳です。

決して悪くはないんですが、そのアクションは若干ずれています。

なぜなら、「満足」要因(=今回はやりがい)が充たされても、「不満足」要因(=待遇への不満)が解消されなければ問題解決には至らないからです。

このように、現場ではしばしば問題とその要因とのずれが起きることがあります。

ではどうすればいいのか?

この事例であれば、例えば上司として部下の業績を上げるサポートをして、次の査定で給与を上げる働きかけをするのが適切でしょう。

皆さんは二つの要因を意識して動けていますか?

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