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プロデューサーOの独り言 映画製作の現場日記と映画レビュー

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NETFLIX『サンクチュアリ-聖域-』、 アマゾンプライム『MAGI天正遣欧少年使節』主演 野村周平、 他、プロデューサーをやっています。
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2020年4月の記事一覧

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

この三島の映像をニュース番組で、

ノーカットでオンエアしていたのは、

80年代後半だっただろうか。

三島は室内に充満する青臭さの臭気に顔色も変えず、

言葉にも出さずに、

「諸君の熱情だけは信用する」

コトバで武装はしているけれど、
一緒に市ヶ谷に行くほどの迫力や覚悟は感じなかったので、

信用するという言葉に留めておいたのだろうか。

信用された人たちひとりひとりへの、

総括のインタ

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Fukushima 50

Fukushima 50

さまざまな意志は強く感じる作品。

後半の流れは、下記のように言われても仕方ない。

昭和は、
原爆を落とされたまま、
特攻をさせたまま、

平成は、
震災もそのまま、
放射能もそのまま、

令和も?
コロナもそのまま、、、。

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ミッドサマー

ミッドサマー

勝ちに不思議あり、
負けに不思議なし。
は、
故野村克也氏の言葉。

映画の興行に当てはめると、
大ヒットに不思議あり、
惨敗に不思議なし。

本作のコロナウイルスにも負けないヒットに関しての不思議を2点ほど。

1 疑い

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わたしは分断を許さない

わたしは分断を許さない

本作を観る前は、
分断を許さないというのは、
格差や差別を許さない、
あるいは、
それに繋がる偏った考え方などを許さない、
そんな内容だろうと予想していた。

少し違った。

【大きい主語ではなく、小さい主語を使わなければ、真実は見えない】と監督の堀氏。

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レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

『ぼくらの7日間戦争』風に観るか、
『デトロイト』や『シティ・オブ・ゴッド』風に観るか、

その岐路にある@フランス、@世界中、というように観客に選択肢を与えるように優しく描いてある。

ゴム弾を子どもに命中させて、
オロオロするオトナたち。

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パピヨン

パピヨン

ドガとの強固な友情、
監獄の状況、
看守の非道さ、
セリフに頼らずに魅せていた(記憶は曖昧)マックィーン版。

こちらは、セリフもディテールも、
しっかり描いているが、
立ち込める臭気のようなものが伝わってこない。
理由のひとつはカメラ。
しっかりとしたFIXの絵は悪くないが、
手持ちカメラが追う人物のバランスが良くないので、迫力が伝わって来ない。
簡単に言うと芝居を追えていない。

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ガラスの城の約束

ガラスの城の約束

ウディ・ハレルソンとナオミ・ワッツ。

ホームレスを演じたら、そのはしたなさは

目を疑う程だし、

スーパーセレブを演じたら、

清楚で誠実な品位は素晴らしい。

なるほどこのキャスティングは、

大人としては、最低な大人、毒親!

子供たちにとっては世界一のママとパパ。

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凪待ち

凪待ち

久しぶりに背中でも感情を表現する事ができる役者さんを見たような気がします。

香取慎吾は背中でもお芝居をしてました。

背中でも感情を表現するのを観たのは寅さん以来でしょうか。

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ガーンジー島の読書会の秘密

ガーンジー島の読書会の秘密

上半期マイベスト10確定の1本目。

『フォーウェディング』『狂っちゃいないぜ』『フェイク』その他、

いずれもコメディやアクション、

人気超大作の枠で語られがちですが、

登場人物の気持ちの襞を丁寧にすくう見事な演出、

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パティ・ケイク$

パティ・ケイク$

ニュージャージー版、

サイタマのラッパー?

ニュージャージーのラッパー?

地獄のような毎日だけど、、。

ブッチ・キャシディ&ラップダンス・キッド、

ガンズ&ローゼズ、ロミオ&ジュリエット、

ビューティ&ビースト、テルマ&ルイーズ、シック&シン、、、。

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トイ・ストーリー4

トイ・ストーリー4

You are toy
から
We are toy

オマエはおもちゃなんだよおもちゃ!
から
私たちはおもちゃ!

3で完結ではなく、その手があったか!

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新聞記者

新聞記者

おもしろい!

どれくらいおもしろかったか?

横のおじさんが僕のコーラを飲んでしまうくらい、おもしろかった!

(実話です(コーラの話し)(^^)

劇中のセリフ、

【この国の民主主義は形だけでいいんだ】

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工作 黒金星と呼ばれた男

工作 黒金星と呼ばれた男

南北問題、核開発疑惑、韓国大統領人事、

38度線を行ったり来たりするあらゆる問題を

アクションやサスペンスに逃避し過ぎず

ロレックスとネクタイピンに収斂させた腕はさすがです。

JSA、シュリ、シルミド、山の頂上を取り合いする作品などなど、

書き切れない、見切れない程たくさんありました。

いずれの作品も傑作、名作です。

なぜ傑作、名作が多い?

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