小倉マユコ

フリーランスのイラストレーターをしています。 透明水彩の色彩や質感を活かしたタッチ… もっとみる

小倉マユコ

フリーランスのイラストレーターをしています。 透明水彩の色彩や質感を活かしたタッチで、書籍・WEB・広告等でイラストを描いています。 oguramayuko.com

最近の記事

夏休みである

フリーランスのイラストレーターをしている私は、毎日いわゆる在宅ワークである。小学生の上の子は絶賛夏休みを謳歌中。 もう中学年なので、宿題も泣かずにやるようになったし、ゲームや動画視聴の時間管理なども、そこそこきちんとできるようになったので、基本私は仕事部屋にこもっている。 ただこの夏休み、昼食づくりがまぁまぁ手間な訳です。焼きそばやら、ラーメンやら、パスタやら、なんやかんや作っている(麺ばっか!)。ただどうしても準備ができないときや、ちょっと今日はいいかな!というときは、

    • 美容ブームが来てる

      40代にして美容ブームが来ています。 これも、読書熱再来と時を同じくして。きっと心の余裕が出てきた証拠なのだろうと思っている。 最近使い始めてとても良かったもの。1つめは、ルルルンのシートマスク。MEGUMIさんの本を先日読みまして、これだけは実践できそうと思ったやつです!(きっとそういう人、多そう) ルルルンプレシャスのグリーンが一番良かったので、これをリピート。とても良い気がしている~。 あとは、お義母さんにもらって、とてもよかったヴァーナルの洗顔石鹸。泡がすごく気

      • 挿絵のお仕事

        高齢者施設などで利用される「おとなの教科書」というテキストで、懐かしの唱歌や日本の名文などをテーマとしたページで、毎月挿絵を担当しています。 日本の名文をテーマにしたページ、7月号では島崎藤村の「初恋」のイラストを描きました。 5月号では夏目漱石の「坊ちゃん」でした。 唱歌のページでは、6月号で「雨降りお月さん」のイラストを描きました。(この歌は知らなかった!) いつもとても楽しく描かせてもらっています。利用者の皆さんにも絵を楽しんでもらえると嬉しいなと思います。

        • 卒母への道

          母業、父業をしている皆さん、おつかれさまです。 先日Instagramでとても共感した投稿を見かけて、それそれー!と感銘を受けたのでnoteに残しておこうと思います。 デザイナーの田中千絵さんが、Instagramで「卒母」をテーマに投稿をされているのをいつも楽しく拝見しております。特に先日「ほどほどの母」についての投稿が目からウロコで。子育てしている方、ぜひ見てみてほしい! イギリスの小児科医であるドナルド・ウィニコットという人の、good enough mother(

        夏休みである

          2023年の七夕

          7月7日、七夕ですね。過去のお仕事からイラストを再掲載。

          お仕事情報

          今週発売の文庫本『行き遅れ令嬢の事件簿2公爵さま、いい質問です』(リン・メッシーナ/原書房)、第一巻に引き続き、カバーイラストを担当しております。 主人公のベアトリスとケスグレイブ公爵の掛け合いにちょっとキュンとしてしまう、そんな第二巻となっています。既刊とあわせて、ぜひお手に取っていただけるとうれしいです。 こちらの物語は、19世紀初頭の英国・ロンドン、摂政時代(リージェンシー)が舞台です。あまり学校の歴史の授業などで習わない時代ですよね。 でもこの時代、服飾や文化など

          読書日記2023/07/03

          本日の読書日記は、「親」というものについて考えてしまう2冊。 辻村深月さんの「傲慢と善良」。 読む人によって刺さる部分が違うと耳にしましたが、私にとっては登場する「親」の存在感が強烈でした。 まったく事件的な存在ではなくごくごく普通にありそうな家庭の母親(父親)が登場しますが、なんかすごく怖かった。子供を信じていないこと、自分の物語に吞み込んでしまうこと。子供を心配すること、過保護に扱った末に起こりうること。 読後しばらく経っているのですが、主人公の母親の存在感がいまだに強

          読書日記2023/07/03

          心の本棚

          先日、読書日記に書いたとおり、最近また読書ができるようになりました。自分が自分を取り戻し始めた合図のように感じます。 思えば上の子が生まれてからの10年近い歳月、本というもの、読書という営みから遠ざかっていました。東京の小さな賃貸住宅の物理的に限られた空間に、本棚を置くスペースがなくなってしまったこと(日々増殖する子供のものに追いやられていくように)。あとは、私自身が本を読みたいという心持ちではなくなったことがありました。 乳幼児を抱えていると、現実世界でも常に喜びやら悲

          読書日記

          最近、また本を読めるようになりました。約10年ぶりの「趣味・読書」の復活劇。これはまた熱くなる予感です。読書記録としてnoteの記事で残していこうと思っています。 いろんなものを好んで読みますが、ひとつ好きなのが物語のキーパーソンとなる"謎の人物"が、迷える登場人物たちを導くような連作短編集が好きです。それぞれ別の物語に感じながら、"謎の人物"を中心に緩やかにつながっているような物語。謎の人物は現実と非現実の間を繋ぐような存在感でワクワク、ぞわぞわします。 「今の自分にで

          色の名前の魔法

          先日のネイル部の記事にイラストで描きましたが、キャンメイクのネイル、N70番のピンク色は「ローズミルクティー」という名前だそうです。大人っぽいシアーなピンクブラウンの色味もいいのですが、名前も可憐でいいんですよね。 そして、色の名前の魔法みたいな経験が身近にあったなぁと思い出しました。 いつも行く美容室で、二、三ヶ月に一度、根元だけリタッチをしてもらっています。年齢的に白いものもチラホラと顔を出しており、仕方なくという気持ちもあり、半ば機械的に”いつもの色で”カラーリング

          色の名前の魔法

          隣の席、あいてます

          私の仕事部屋は玄関入ってすぐのところにあり、子供が「ただいまー!」と玄関ドアを開けるとすぐに「お帰りー!」と返事ができる場所にあります。 ただいまの声色で、なんとなくですけど、今日の元気の度合いを察することができて良いです。 さて、我が家には子供部屋というものも、一応あります。上の子が小学二年生くらいのときに、いわゆる学習机を子供部屋に置きました。でもこれ、我が家ではほぼ活用されていません。(中学生になったら使いますかね?) 低学年のときから宿題は専らリビングで(ダイニ

          隣の席、あいてます

          ネイル部、発足。

          最近のマイブームといいますか、セルフネイルが再燃しています。 爪を塗るなんていつぶりでしょう? 会社員をしていた20代のころはジェルネイル派で、けっこうガッツリとラメなどを塗り込めていました。内勤で自由度の高い環境だったのでギラギラの爪で武装をしていたものでした。 子供が生まれてからここ10年ほどはすっかりネイルはしなくなりました。だって乾かす時間がない!塗り直す余裕がない!マニキュアの匂いは小さな子供には良くない!(のかな?)などなどありまして。つまりは心も体も余裕が

          ネイル部、発足。

          色でごきげんをとる

          ふと足元を見たときに、鮮やかな色が目に入るとうれしい。なので、カラフルな色の靴下でごきげんをとります。南国の海のような、ぱっと鮮やかな青。ほんのりくすんだスモーキーピンク、キャロットオレンジ。 部屋の中でも、ふと目に入るソファの上に、明るい色のクッションが並んでいると、ちょっと良い気分になります。 カラフルなロングスカートや、ビビッドな色味の家具など、憧れがありつつも挑戦する勇気がなかなか持てないものだけど、差し色で素敵な色を入れていくと、心もカラフルに、ごきげんになりま

          色でごきげんをとる

          『頭がよくなる! はじめての寝るまえ1分おんどく』挿絵

          西東社より発売の「頭がよくなる!はじめての寝るまえ1分おんどく」にて、10話ほど物語や唱歌の挿絵を描かせていただきました。 水彩絵具を使って、描き込みすぎず、手描き感を残したゆる~い雰囲気で描く「ゆる水彩」を新しいタッチとして加えたのですが、このようにお仕事につながってうれしいです。 筆と絵具を使うからこそ生まれる、"コントロールしきれない"線と色の偶然性みたいなもので出来上がるこのタッチ。どんなふうに完成するかちょっと分からないからこそ、出来上がったときに自分でも少し驚

          『頭がよくなる! はじめての寝るまえ1分おんどく』挿絵

          3月

          3月がやってきました。ひな祭りも終わり、季節がめぐります。とても好きな小説に、恩田陸さんの『麦の海に沈む果実』という本があります。(理瀬シリーズ、いいですよねぇ)お話の中で三月が特別な季節として描かれています。 私にとっても三月は特別な季節でありまして、寒く縮こまっていた冬が終わり、あたたかく、穏やかにまぶしい春の予感がする、節目の季節です。 3月は個人的に特別な月なので、ステキな花を部屋に飾りたくて、近所の憧れのお花屋さんに行きました。 いまだにお花屋さんでお花を買うのは

          近況

          気づけば前回のブログから2年近く経っておりました。この2年で、子供たちはすっかり、大きな子供と小さな子供になりまして、時の流れの速さに目を細める日々です… 上の子は「大きな子供」になりまして、成長の階段を駆け上がっています。親として子供の成長に並走していると、「ただただ子供の幸せを願う」という姿勢になると思うのですが、ふと思ったんです。その「幸せ」って、どうしても自分基準になっちゃうようなぁって。「私はこれで幸せだったから」「私はこれが悲しかったから」―そしてそれって、どう