STEAM教育はご存知ですか
注目されるSTEAM教育
最近ではシンガポールやインドなど、アジアの新興国でも大変注目されている #STEAM教育 。
米大統領の選挙公約だったSTEM教育
当初は #STEM教育 とされ、アメリカのオバマ前大統領が演説で述べたことにより、注目されるようになりました。以下の動画がその演説です。
この演説の中で前大統領のオバマ氏はコンピューター・サイエンスは国の未来のために必要であると述べ「ゲームを買ったり、アプリで遊ぶだけでなく、それらを作れるようになりましょう」と訴えています。
バラク・オバマ⽒は2008年の⼤統領選挙公約内に “STEM 教育⽀援” を掲げ、2013年には年間約30億ドルの予算を割り当てた国家戦略として展開しました。
STEAM教育は、アメリカでこれからの時代に必要とされる人材育成のために推進されたことで広く普及しました。
STEMに加わったArt
理数系の科目だけで構成されたSTEM教育が、Art(アート)を取り入れた事で堅い工学のイメージから、柔らかく自由な表現でのびのびとした豊かなものづくりの印象に変わりました。
資料:経済産業省
STEAMの5分野を学ぶことを必須にする、このような教育については、 #Facebook の #マーク・ザッカーバーグ 氏や #Microsoft の #ビル・ゲイツ氏 など、世界中の多くの著名人から賛同され世界へ広まることになりました。
テクノロジーの進化とともに必要
以前、10年のスパンで多くの仕事が失くなっていくという投稿をしました。
グローバル化が進み、 #IoT や #AI 、 #スマホ や #ウェアラブルデバイス 、 #ロボット など、さまざまな技術・製品が登場し、社会は劇的に変化を続けています。このような時代の中で、これまでと同じ教育内容で知識を身につけていくだけでは、競争に勝てなくなってしまいます。
#テクノロジー などの時代に合った専門知識・技術を身につけることで、製品やサービスを作れる側にまわることが可能になります。
出典:経済産業省「STEAM LIBRARY構想について」
我が国のSTEAM教育
今後のテクノロジーの進化に対応し、豊かな表現力を持って自発的に新たなものを生み出せる人材を増やすため#STEAM の5分野を学ぶことは必須というのがアメリカだけでなく、多くの国での共通認識です。
全世界で推し進めていこうという動きのなかで
我が国(文科省)も取り組みはじめています。
具体的に日本では、どのようにSTEAM教育が進められているのでしょうか。
文部科学省は主に2009年からSTEAM教育について考えてきています。現時点で行われている取り組みから、まだ始まっていないことについても、その一例をみていきます。
STEM教育研究センターの設置
2002年に埼玉大学に開設された、ロボット技術やプログラミングを子どもたちと行う研究センターです。ものづくりを通した、科学技術教育や理数教育に力を入れています。
スーパーサイエンスハイスクールの指定
文部科学省が指定した先進的な理数教育や創造性、独創性を育てる指導を行なっている高等学校のことです。いま日本全国に200校以上あります。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kibogaoka-h/zennichi/tokushoku/ssh.html
小学校でプログラミング教育
2020年度の学習指導要領が改定で、小学校でプログラミング教育が必修とりました。小学生のうちからプログラミングを学ばせることで、多様なインターネットツールを使いこなせるように基礎的能力を養います。
科学の甲子園
高校生が理科・数学・情報の複数科目で競い合う大会です。科学分野に関心を持つ生徒を増やす目的で始められました。地球の重さを求める問題を解いたり、決められた部品や材料を使ってモーター車を作ってレースをしたりします。各都道府県の高校生が予選大会から全国優勝を狙って参加します。
学習塾でもSTEAM教育
この他にも様々な取り組みが行われており、最近ではSTEAM教育を意識した指導やカリキュラムを用意している学習塾も出てきました。
日本では2020年から本格的に始まることが予想されます。少しでも早くSTEAM教育を受けたい方は、まずは塾で始めてみるのがいいかもしれません。
新学習指導要領の趣旨の実現とSTEAM教育について
文科省は「新学習指導要領の趣旨の実現とSTEAM教育について」と題するWGの資料を公開しており高等教育においてはSTEAM教育にふれ教科等横断的な視点で育成していくことができるよう,各学校の特色を生かした教育課程の編成を図るものとしています。(6ページ)
2020年は #教育改革 の年です
新学習指導要領の導入、大学入試改革、英語改革がなされます。
社会の変化に対応し、生き抜くために必要な資質・能力を備えた子どもたちを育むため、今回、学習指導要領は改訂されます。
小学校においては英語(外国語)、プログラミング教育、道徳が大きく変わりました。
参照:文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説』
英語(外国語)
英語(新学習指導要領の表記では「外国語」)が導入されます。
3年生から「外国語活動」が始まります。3年生から4年生へと2年をかけて「聞く」「話す」のコミュニケーションを中心に、年間35時間の授業を通じて、英語に慣れ親しんでいきます。
5年生からは年間授業時間が、なんと倍の70時間に増えます。そして英語は、評価が伴い、成績のつく正式な「教科」になります。学習内容としては、4年生までの「聞く」・「話す」を基盤としながら、アルファベットの大文字・小文字の習得や英語の文構造の把握といった「書く」「読む」が加わってきます。
プログラミング教育
今まで「プログラミング教育」は、各小学校の裁量に任されていましたが、今回の改訂で必修となります。これは、AIの目まぐるしい進化、情報社会の急速な発達に対応するためです。コンピュータで文字を入力するなどの情報手段の基本的な操作や、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力の習得を目指します。
ただし「プログラミング教育」は、前述した英語とは違って新教科にはせずに、現行の各教科の中で実施されることになっています。
道徳
道徳の授業は現在でも行われていますが、正式な教科としては扱われていません。このことが原因で、地域によって取り組みの量や質に差が生じている問題があります。そして昨今、いじめが原因で多くの青少年が自殺に走ってしまうことが社会問題となっています。この2つの問題を解消するために改訂がなされました。
今回の学習指導要領の改訂で、「道徳」は「特別の教科である道徳(=道徳科)」という位置付けになります。それに伴い修正が加えられた新しい教科書が使用されます。しかしながら「道徳」の目的は、物事を多角的に捉え自分自身の道徳的価値を深めていくことにあるので、数値化された評価にはそぐわないとされ、成績評価の対象にはならない予定です。
5回目の教育改革を活かせるかは子育て世代にかかっているといえます。
ネット世界に自分の世界をつくれるように
#超高齢化社会 や #地球温暖化 問題など重要な社会課題に直面する日本。
こうした課題に対し、2050年まで人が「 #身体 」「 #脳 」「 #空間 」「 #時間 」の制約から解放された社会の実現を目指しています。そのような社会を実現させるため人々を魅了する野心的な目標( #ムーンショット目標 )を国で設定いたしました。
このムーンショット目標は、地域の「困った」を解決するのに、最先端のJ-Techで世界に先駆けて解決すという「まるごと未来都市」の実現を、地域と事業者と国が一体となって目指す #スーパーシティ構想 という取組みが基になっています。
このような未来をになう人材を育成させるべく教育も方向転換期です。
文科省は #GIGAスクール構想 をすすめています。
令和5年度にタブレット端末を全員配布させることを目指してましたが、これが令和2年度中に配布されるよう前倒しになりました。
2020年5月11日に文科省は見事な方向転換を発表いたしました。
以下の動画でよくまとめられています。
こちらがソースの動画。
要点となるのは22分頃からです。
誰一人できない人をとりこぼさない教育から、つかえるものを使い、できることをできるひとから、既存ルール(セキュリティポリシー)にとらわれず、なんでも取り組む現場の職員の対応をつぶさないとはっきりと明言しています。
一律にできないことを理由にするのは、緊急時にやろうとしている取り組みから逃げているようにしか見えないとまでいっています。
セキュリティポリシーガイドラインによってをセキュリティを守ることが目的化していますが、本来の目的であった動画を見るといったICTの活用ができなくなっている、と説明しています。
現場の職員がICTを使ってやりたいことを実現できていないのは臨機応変に対応すべきだとしています。
家庭でもICT環境を整備
今後のICT環境拡充は決まっておりますが、タブレット配布は年明けになると聞きました。令和2年度中配布と国は意気込んでいますが、まだ時間がかかりそうです。配布されたときに差をつけてスタートがきれるように家庭でもモバイル端末を買い与え環境整備をいたしました。
横浜市の配布タブレットは #google と聞いているので、 娘用に #surface_go2 を3台購入しました。1台は持ち帰れたので長女にわたしました。
統合イノベーション戦略 2019
以下の資料もお役立ちになると思います。
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2020/07/11追記 ネット世界に自分の世界をつくれるように以下追加、アイキャッチ画像変更、経産省資料、文科省教育の画像追加
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