【目印を見つけるノート】533. 流れものの果たした夢は
雨が強くなったり、小康状態になったりの繰り返しです。早く通り過ぎてほしいなぁ。
どうか皆さまもお気をつけて。
さて、今日は小説の方のお知らせです。
前にかすかに書きましたが、
『天下無双の居候 六佐衛門疾る 水野勝成報恩記』という小説の番外編、
『はぐれやさぐれ藤十郎』というお話を
9月20日(月、祝日)から連日夕刻更新します。一週間ぐらいでしょうか。まだ分けていないのでぼんやりですが。
「えっ、時代劇」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。こちらは、戦国時代に実在した水野勝成という人の半生をフィクション混じりで書いた歴史小説です。
受験生のように30文字で要約するなら、
「荒くれた放浪者が自分の道を見出し初代福山藩主になるまでのお話」(30文字)です。
よくできました🤗
このお話は2013年に書いて、推敲したものを2017年に小説投稿サイトに出しました。今はない『朝日時代小説大賞』の予選に通ったのと、他でも最終選考となりましたので、一定の評価はいただいていると考えています。
2017年からは、番外編として2~30,000文字程度の短編を毎年ひとつずつ書いています。水野勝成を取り巻く人々、黒田長政・於大の方・宮本武蔵・勝成の妹であるかな姫(加藤清正の妻)を書きました。今年と来年は水野勝成の、本編には出てこない話を書くことにしています。
また、別の小説、『肥後の春を待ち望む』でも勝成(六左衛門)が佐々成政の副将として働く姿を書きました。
番外編は来年まで書く予定です。
それには自分なりの理由があります。
来年、2022年は水野勝成が築いた福山城が400年を迎えるからです。このような100年紀は、一人の人間が一度しか出くわせない貴重な機会でしょう。そのような今、彼のことを書き綴るのは決して無駄なことではないと思うのです。
福山城築城400年記念のFacebookでもご紹介をいただくなど、この作品はたいへん幸せだと個人的に思っています。野の雑草ほどの花束でも400年のお祝いに捧げられたらというのが筆者の切なる願望です。
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今年の番外編は9月20日からしばらく、連日更新します。なぜこの日かというと、旧暦でかの人のお誕生日だからです。
よろしければご一読ください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/121115271
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それに関連しますが、
9月号の『歴史人』には水野勝成について、小和田哲男先生や三浦正幸先生の寄稿がありました。
また、裏表紙(表4という部分ですね)にはこちらの広告が。
いよいよ来年ですね。
私も首を長くして待っています。
福山というのはもともと隣接する岡山の方にあった地名ですが、それを受け継いだような形で新しい藩の名にしたと私は考えます。ただ、新しい城下町創りはあらゆる意味で破格でした。お城もそうですし、灌漑、干拓、運河水路の整備、産業の育成など目を見張るような事業が多くなされました。
荒くれものの立身出世というだけではない、大きな夢を人々とともに叶えるというのがこの人の本当のストーリーなのだと私は考えます。
だから延々書いているのかもしれません。
いつも楽しく拝見している(勉強している?)福山城築城400年記念事業のリンクを以下に付します。
インスタグラム
今日の1曲もそれらしく。
RY COODER『Boomer's Story』
流れ者のうたですね。
いずこも流れ者がいるのですね。
今日は福山城主に集中してみました。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 あのときは後ろの方でしたが、今回もかな🤔
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