【目印を見つけるノート】1502. 武蔵野の風景がまたひとつ増えそうです
雑誌『東京人』の6月号欲しいなあ。
お給料出たら他のとまとめて買おう💪
https://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin
Amazonで見たらカテゴリーの『1位』になっていましたね。つげ義春さんと東京の特集号です。
実はつげさんの漫画を読んだことがありません🙊 ただ、お名前はもちろん存じていますし、作品もいくつか諳じられます。それなのに、どこか「私より上の世代の聖域」と受け止めていて、あえて手にとっていなかったのです。
今は漫画も「クリエイト」、「プロダクト」ではなくて「プロジェクト」になっている感がありますが、この方の作品は最たるクリエイトではないでしょうか。どうでしょう、既読の皆さま。
今回の特集号はそこに風穴を空ける一撃になるようにも思います。図書館でおととい見て、強烈な印象を受けました。この特集にも喝采を贈りたいです。
是非もなくコピーをしたのは「調布」のくだりです。私が「川さんぽ」で歩きそびれたところの写真が出ている(『多摩武蔵野の地形から読む。』和田文雄さんの記事)。漫画のシーンと現場の写真が並列されていて、地形の解説がされています。もうガーッと読んでしまいました。
去年から個人的にしている武蔵野(フィールド)ワークにまさにドンピシャです。
記事中、
多摩川、根掘川、根川と立川崖線、野川と国分寺崖線の示された地図を見てみるとつげさんがお住まいだった『ひなぎく荘』は立川崖線に沿った根掘川の脇にありました。そこは多摩川沿いの低地で、災害を含め水とは切っても切れない土地です。もちろん一帯が複数の作品の舞台にもなっていますので、紹介されている作品を全部欲しいと思いました(お財布と相談します)。
それは地形に詳しくなりたいとかそういうことではなくて、そこにあった日常(あるいは非日常)をシャワーのように浴びたい、この土地を背景にしたストーリーに浸かりたいという欲求なのですね。
武蔵野にはそういった強烈な磁力があるのでしょうか🤔
この前、池澤夏樹さんのお話を聴講?したとき、大岡昇平さんの『武蔵野夫人』についてのくだりで、「地形をストーリーに組み込んでいるところがいい」というようなことをおっしゃっていました。私も恐れながらまったく同感でした。
自分が、荒川と隅田川の間で子ども時代を過ごしましたので、やはり原風景として川、土手、橋があります。ならばそちらをフィールドワークしてもいいのかもしれませんが、決定的に違うことがあります。23区東部の大半の地域は低地で起伏がほとんどありません。昔から「ゼロメートル地帯」といわれる由縁です。「下町」ともいわれますが、それは人情云々以前に地形なのです。山手線の由来もそうでしょう。
ですのでハケ(崖)が続く地域の風景は私にはとても新鮮なのです。
もちろん、全国に視線を広げてみれば同様の光景はたくさん見られると思いますので、東京限定ではないのは付け足しておきましょう。
と、ラブコールをさんざんしましたのでまた行きますね~。今後多摩川、野川の未踏区間、今一つ辿れていない善福寺川辺りを攻めてみようかと思います。
あ、もちろん、つげさんの本も。
それでは、今日の曲です。
The Ventures『Walk Don't Run』
なぜ思い浮かんだのがこの曲なのでしょうね。よくわからないですが、確かにフィールドワークというのは飛行機、列車、車、バイクでするイメージではありません。歩きか、せいぜい移動で自転車を使うぐらいか🤔しかも歩くのと同じぐらい「止まる」が必要です。
急ぐあまりに、大切なものを
永遠に見失うようにはしたくないなと
思います。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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