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【目印を見つけるノート】1422. ハチでいたいと思う気持ち

今日は静かに過ごしたいけれど、風がびゅうびゅう。まさに『北風と太陽』の北風です。
これでは何も脱げません……。

朝の通勤電車で『江戸の学者さんノート』の作業をちょこちょこしましたが、たどればたどるほど特記事項を付けたくなっています。平たくいえば、人それぞれの人生があるのだとつくづく感じているのです。
名前や時期をちょこちょこ書くだけでは思い切り何かが不足です。そこで自分が注目する人とか、環の中心の方とか、歴史上の事件を拾えるようなスタンプを押してさらに調べる場合の目印にしようかと思っています。決めている枠ではどうにもこうにも書ききれないので。

もっといえば、儒学・朱子学・陽明学・石門心学・蘭学・国学などもろもろ、どんな学問だかさっぱり分かっていないし、どんな教科書を使って、どんな講義をしていたのかも分からない。ただひとつ、思う以上にお寺さんの影響が大きいことは分かりました。ノートの目処が立ったら、それぞれの学問についての自習に入ろうかと思っています。

そこからがおそらく、本当の勉強なのだろうと思います。

太宰春台の年譜を拾っていて、ふっと顔を上げたら信濃町で、微笑(飯田の方なので)。そのようなことが楽しいというのは間違いなくあります。

さて、
落語の有名な演し物に『一目上がり』というのがあります。子どもの頃に読んだきりですが、八が大家さんの家で見た掛軸を『賛』と呼ぶと知ります。他の家で掛物を誉めたらご褒美でももらえると思って、やってみます。「いやあ、見事なサンです」と言うと、
「これは、詩だ」と返されます。
そうか、三じゃなくて四なのかと合点して、次の家で、「いやあ、見事なシです」と誉めると、
「これは一休禅師の悟(ご)だ」と返されます。
くさる八です。
「そうか大家は教えてくれなかったなあ。三、四、五ときたもんだ。ひとつずつ上がっていくんだな」と合点して、今度こそとばかり、次の家に行きます。そこで掛物を見て、
「いやあ、見事な六だ」というと、
「これは七福神の宝船だ」と返されました。

八のひとり合点に笑いますが、私は掛物を見て賛だの詩だの悟だの分かるだろうかと思います。七福神はさすがに判別できますけれど。
大家さんだって実のところは判別できないのかもしれません。

子ども心に、
「人様に講釈を垂れるのは一生できないだろう」と思いました。一目上がりで言ってみてしくじる八になるのがいいところです。でも、とてもいい態度だと思います。間違えれば、正解を教えてもらえるのですから万事が授業になります。
それがいいなと思いましたし、今もそう思っています。

ですので、どこでも基本は八のようにしていたいと思います。
そうね🤔正解は知ろうとした方がいいけれど。

それでは今日の曲です。
The Pretenders『Brass In Pocket』

この曲を初めて聴いたのは中学のときでした。それから何回も聴きましたけれど、やっぱりしょっぱなのギターの音を耳にしただけで思い出す色があります。男子のキャンバス地の肩掛けかばんの生成色とか、帰り道の曲がり角のグレーとか、制服の紐リボンの紺色とかいろいろ……。もちろんクリッシー・ハインドがかっこいいというのもありますが、初めて聴いたときの感覚が残っているのがいいと思います。
入ってくるものを自分の風景のように取り込めたら素敵です。
今もそれぐらい感覚のドアは開いているかしら。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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