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【目印を見つけるノート】344. 区切りは学年や学校だけではないのだと思います

今日は動力系のお薬をもらいにお医者さんに行きました。お子さんとお母さんが先客で、私はついついお尋ねしました。
「年中さんですか」
「今度、年少なんです」
「大きいですね😊」

ヒーローとして待合室で戦っていたお子さんは、
「おはなしありがとう」
と言って去っていきました。

いえいえ、こちらこそ😌

ちなみに、年中さんとは年度内で5歳になるお子さんの、保育園や幼稚園での区分けです。学年か。年少さんは同じく、4歳になるということです。年長もあります。
言い換えると、
「4歳ですか」
「いえ、3歳です」
ぐらいのものでした。

ふと、なぜ年齢でなくて区分けで聞くのかなあと思いました。私のまわりではあまりに普通でしたので疑問に思ったことがありませんでした。
思えばそれは、高校を出るまでずっと続きますね。
「高2です」
「17歳です」
何が違うのかといえば、同じなのですけれど。
あと、JKとかJDという略語がありますが(あえて使います)、属性(高校生、大学生)がステイタスにされるあたりが、ああ、この国らしいのかと思いもします。なにか付加価値をタグ付けしていくようなものでしょうか。

「付加価値」がカタマリになって生まれた怪物が東京湾に襲来してくる像を一瞬思い浮かべました。
ゴジラの見すぎ😅

アメリカにホームステイしたとき、
「13years old.」とか「13.」とはしょっちゅう答えましたが、
「2nd grade of junior high.」というのを口にしたことは一度もなかったです。

聞かれることがなかったのですね。
国によっては、あまり重要ではない指標だということです。

昔のボウリング仲間で、アメリカの方がいましたが、
「MITで人工知能の研究をしていた」ということでした。
MIT(マサチューセッツ工科大学)で何をしていたかが主で、学校は従のように聞こえました。MITならば人工知能の分野はーーというように話をつなぐためのもので、「へえ、MITなんだ。すごいですね」とは言われたくなかったようです。

そういえば、以前にいたところの話ですが、新入社員の人が大学で研究したテーマを聞くのがたいへん好きでした。たいてい、私にはよく分からない話なのです。
自分の知っている小さなところから質問していく。それが面白くて。飲んだときなどに突っ込んでいました。
奇妙な妙齢のなんとやら、だったかしら。

大学で積んできたものをいったんクリアにして、みんな新しい場所に飛び込んでくるでしょう。
クリアになりかけている宝物のようなかけらを見せてもらいたいという気持ちだったのだと思います。
素敵なお話ばかりでしたよ。

社会に出て数年経ってしまえば、そういう話は引っ込んでいってしまうので、聞きどきもあるのかなと思います。
教えてくれて、ありがとう✨

3歳のヒーローくんとの会話の後、しばし思うのでした。

目当てがなかったり、待たされたり、今日は行きつ戻りつな感じです。
それがいいのかなと思います。

⚫今日の2曲

何とか雷雨を抜けて帰宅しました。

この2曲を。
ふきのとう『春雷』

米津玄師『春雷』

どちらも詩的な曲ですね。テイストはまったく違うのですが。
雷もあまねくひとつの区切りなのですね。

みなさまどうかお気をつけて。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽


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