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【目印を見つけるノート】1685. 時の名残りと7つのレモン

今日は國學院大學のオープンカレッジでお出かけです。
漢文について5回の講座の3回目です。

珍しく、おにぎりと茹で野菜を持参です。
これまでコンビニでパンとお茶を買うパターンが多かったのですが、おにぎりと茹で野菜の方が諸々いいなあと思いました。これからはできるだけお弁当にしようと思います。

受講マニアではありませんが、
アートから物理まで😱😱アンテナを広げています。次第に学びたいことは絞られてきました。広げていたから狭まるわけで、最初からどっぷり専門的にしなくてよかったです。それぞれについて気づくことがたくさんあります。
それも含めて年間まとめは来月しようかと思います。
紅葉の気配をいくつか。

今回の講座は『楚辞』がテーマです(講師は木村剛大先生)。
高校の頃、漢文の授業で『漁夫の辞』(ぎょほのじ)を習った記憶しかなく、それでいいのかおい😣という感じです。楚辞が中国で初めて作者の名が書かれた「文芸作品」だというのも今日まで知りませんでした(紀元前ですよ)。

どこかで見ていたのかもしれませんが、屈原の嘆きが相当強烈だったのでしょうか。おいおいおいおい……😅

講座では楚辞の本体だけでなく、古今の注釈書や今日までのトピックスも紹介されて、楚辞ワールドが展開されていました。司馬遷にとっての屈原、朱熹にとっての楚辞、果ては太田南畝にとっての屈原……etc。

惜しむらくは、
一生懸命目で追ったのですけれど、自分の脳内でレ点等ついている文の読み下しがまだまだできなかったことです。規則は遠い昔に習っているのだし、原文の漢字が読めないのはともかく、もう少しざっと読み下せるようになりたいと思いました。いや、ざっとではなく丁寧に、ですけれど。
いただいた資料で自習します。

さて、
講座が終わったのは昼ですので、外の椅子でランチです。来るときに氷川神社の前の八百屋さんでレモンを買ったのですが(7個で180円😋)、バッグからいい香りが漂っていました。

実はその前にこちらを見ておいしそうだなと思っていたのでした(伏線)。

いただいた後に、大学の博物館で特別展と常設展を見ました。誰でも無料なのです。特別展は『文永の役750年Part1 海底に眠るモンゴル襲来ー水中考古学の世界ー』です(11月24日まで、月曜日休館)。

海底にある元寇のときの遺構を調査した成果や当時の文献が展示されています。
こちらも参考になります。

海に沈んでいるものですので、調査は潜水になります。現場は長崎県の鷹島沖です。
その道具展示を見てまずびっくり。しょっぱなからウェットスーツだ👀‼️そうか、そうですよね。確か以前知人が与那国島の海中遺跡に潜ったと言っていたのを思いだしました。調査の場合ただ潜ればいいというわけではなくて、地形を把握してあるものを正確に(冷静に)記録しなければいけません。記録ビデオから流れるレギュレーターの呼吸音を聴きながら、ちょっと海中気分になりました。調査で分かった沈没船(軍船)の図や、発掘された品々(矢、硯に砥石、陶磁器など)を見てあれやこれやと思いを馳せていたのでした。

軍船の再現模型です(写真撮影可)。でっかい帆です

「元寇って本当にあったんだ」
「この茶碗、本当にきれい。さすが本場もの」
などなど……ちょっと感想が素人ですね😒
それらとともに、『金史』、『高麗史』、『元史』、あとは明に宋などなど第一次史料がズラリと展示されていました。第一次史料を目にすることがほぼほぼないですので眼福でした。さすがです。展示はそれだけでなく、発掘したものの保存法なども紹介されていました。歴史を間近に体感できるのをはじめ、宝さがし冒険的な香りもして楽しかったです。
常設展も一緒に見ました。こちらは二度目なのですが、縄文色土器は特に圧巻でしばらく飲み込まれていました。

今日はそれだけでなく、近隣の渋谷区郷土博物館・文学館に立ち寄って、企画展『ゆみちゃんの横顔 平岩弓枝の作品世界』も見てきました(1月13日まで)。代々木っ子?の平岩弓枝さんというと自分的には『御宿かわせみ』ですが、現代ものからサスペンスまで幅広く書いているのだと知りました。
読んでみたいと思ったのは、
昭和にあって、江戸の香りの残る職業をしている女性の小説でした。芸妓さんなどですね。先日杉浦日向子さんのところで書きましたけれど、連続しているものとして歴史を書いているのだなと思いました。
私は馬琴が登場する『へんこつ』を持っていますが、馬琴の暮らしている姿が平岩さんには映像として浮かんでいたのだろうと思いました。
手書きの原稿や創作ノートも、勉強になりました。

縄文土器の展示もあって、何と触れます。スベスベしていました(写真撮影可)

帰りは近道を探して、適当にいつもと90°違う方に進みました。広尾高校のところで近道っぽい道を発見👀‼️遠慮なく進みます。
よっしゃあ、近道👌

あ、南郭(江戸の学者さん、服部南郭)坂がある👀‼️そっち通ればよかったです😩

明治通りに出ると、もう恵比寿駅のすぐ側でした。

リキッドルームもあるよ~

その近道を歩いているときに感じたこと。
都会のお洒落な一等地に、時の名残のような一角がいくつもありました。渋谷川沿いにもありましたが、こちらの方が名残が秀逸なように思いました。突然写真を撮り始めたので、変な人だと思われたかもしれませんね。

忘れられてひっそりと。
時の名残がそこかしこ。

元寇の名残もそうかもしれませんが、
確かにあるのです。

それでは、今日の曲です。
米津玄師『Lemon』

レモンを見るとまず思い出すのは高村光太郎の『智恵子抄』ですが、曲だとこちらでしょうか。Blind Lemon Jeffersonでもいいのかもしれませんが。
どことなく忘れていたような甘酸っぱさは時の名残に通ずるのかもしれません。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 寒くはないですか。

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