【目印を見つけるノート】423. All I Really Want To Do
2021年5月30日(日)晴れのち雨のち曇り
仏滅(戊寅)月齢18.3
📔きのうのことを書いています
朝7:00起床で洗濯三昧。
あとは書きながら、部屋をちょこちょこと、いろいろしていました。
途中で小一時間お散歩をして、蝶々に招かれつつ木の写真を撮ったりしていました。
暑かったですね。
今日はライブで購入したTシャツを着ていました。すっかりTシャツの季節です。
さて、
夜は『日曜美術館』と『古典芸能への招待』(NHK教育)に釘付けでございました。原稿は? いやいや、これは書くためのガソリンでもありましょう。特に後者では、能の『山姥』(金剛流)が見られましたので。『山姥』は確か見た記憶がかすかに……今見るとまた違うのです。
能について語ると持論をとうとうと述べて止まらなくなると思いますので今は控え目にしておきますが、これが歴史に直接アクセスできるひとつの鍵だと私は思っているのです。特に平安時代から室町時代でしょうか。
もっと寄っていくと、
私は世阿弥さんが何を表現しようとしたのかにずっと興味を持っています。『山姥』にしても、それを通して表現しようとしたものがある。それは、サミュエル・ベケットさんが『ゴドーを待ちながら』で何を表現しようとしたのかと考えるのとある意味同じかもしれません。
あと、能の謡曲は
本当に美しい日本語で書かれています。
そこは大いに学んでいます。
イギリスでいうところの、
シェイクスピアさんに匹敵すると思います。
⚫
『日曜美術館』はフランシス・ベーコンさんの未発表作群、『ジュール・コレクション』についてでした。
『フランシス・ベーコンの秘密 バリー・ジュール・コレクション』というタイトルでした。
ベーコンさんの絵はほとんど見たことがなかったのですが、絵も人もインパクト強かったです。秘密のコレクションにまつわるお話に目が釘付けでした。私の好きなジャコメッティさん(やせぎすな人物像を創る方)とも交流があったお話は目からウロコでした。抽象的だから伝わらないとか、具体的だから伝わるというものではないなと強く思いました。
うちにこのような、クロニクル的な本があったのでチラリと見ながら。表紙はリキテンシュタインさんですね。ちょっと教科書っぽい感じだったかも。
いちばん印象的だったのは、対象の廻りに線を引いて、枠で囲っていたものがいくつか見られたことです。
セルだなと思いました。
番組では気鋭の写真家さんが牢獄というような表現をしていましたが、それよりもっと抽象的な、線で描かれたセル。
以下はたとえです。
Excelのセルには文字テキストが入りますが、たいてい項目か分類か備考欄ぐらいしか入れません。あれに設定をして、A4判のニュースを作っていた人がいました。どうやって作っていたのでしょう。テキスト枠をたくさん入れて、セルをそのルーラー替わりにしたのでしょうか。私はそれぐらいの発想しかできませんが、もっと違う方法だったのかもしれません。
セルは伸ばし広げることができますし、隣り合うセルが空きならばはみ出させておくこともできます。
とはいえ、セルはゆるいながらも明確に閉じた空間です(表計算の用途なのですからそれでいいのです)。
何となくですが、フランシス・ベーコンさんにもセルがあったのではないかなと思いました。おぼろげな、あるいははっきりしたセルが。
ちなみに、BGMが通しでThe Rolling Stonesで耳が釘付けになりました。全編ストーンズBGMって、なかなかないと思います。すごく合っていました。
最後の方で、確かこれでした。
THE ROLLING STONES『You Can't Always Get What You Want』
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そこからのディランさんは悩みますね。明日で月間は終わりなので(日記としては1日遅れ)。
最新作からと思いましたが、やっぱりこちらを。
BOB DYLAN『All I Really Want To Do』
♪ぼくが本当にしたいのは、きみと友だちになることなんだ
素直な歌詞ですね。
でも、シンプルな真理なのかなと思います。
お互いを尊重し合う、
お互い認める合える友だち。
素敵です。
それでは、読んでくださってありがとうございます。
尾方佐羽
追伸 なぜ書くことを大事にしているかというと、これはもう何年も前からですが、いつ書けなくなるか分からないからです。最近ならライブもそうかな。自分がいつ行けなくなるか分からないから。そのような考えに立つと、おのずから自分の欲することというのは絞られてくるように思います。
あとは、愛し合うことでしょうか。
♪All I really want to do😊
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