見出し画像

【目印を見つけるノート】1541. 旅の異世界感について

きのうは昼歩いていて、暑さに「うわあ」となりました。皆さまも熱中症にお気をつけて。昼に1時間以上も歩くのはちょっと無謀でした。日傘サンクス❤️

選挙公報をじっくり見ましたが……ノーコメントです。別の意味で貴重なのではないかと思いつつ畳みました。

月見草はきれいです。

今日も洗濯をしてから、午後遅めに出る予定です。冬はかさばるのでひーこらしますが、夏はとにかく数が増えるので比べてもトントンでしょうか。

今日は夜、ひとりで映画を見てこようかなと思っているのですが、そこから連想して。

北京に出張で行ったことがありましたが、朝陽区だったかな、ホテルの部屋のテレビが収納式だったのです。観音開きの戸棚式というのかな。非常に重厚な印象でした。でも新橋の第一ホテルに泊まったときも、テレビがそうだった(当時)ので、特に中国だからというのではないのかもしれません。
あのホテルは面白かったです。最上階のダイニングでビュッフェスタイルの朝食をいただいたのですが、回るんです。中国料理でテーブルが回るのは珍しくありませんが、フロア全体が回るのです。ゆっくり回りますので酔ったりはしませんが、あれは初めての経験でした。北京の眺望を楽しんでもらおうという趣向なのでしょう。

あ、テレビの話でした。
寝しなに何気に見ていると、モノクロの映画がやっていました。ぼうっと見ていましたが、人民服のかたがたくさん出ていることしかわかりませんでした。中国語がまったくわからなくて……ごめんなさい。そこでチャンネルを換えるとNHKの衛星放送があって、チャゲ&飛鳥のライブが流れていました。寝しなにはちょっと元気がよすぎるので、また映画に戻して中国語を子守唄にして寝ました。
欧米への旅行ですと、飛行機で流している映画も分かったりします。私は『クレイマー、クレイマー』を今はないパンナム機で見ました。フレンチトーストを作る場面が好きでした。
あれは、英語が分からなくても何となく知っているから普通に見られます。知らなくて言葉も分からなければ、ちょっとした異世界ではないでしょうか。

さて、
ハンガリーの作家、カリンティ・フェレンツの『エペペ』という小説があります。
言語学者の主人公が間違えて知らない国に着いてしまうのですが、その国(架空)が曲者で、さっぱり分からない言葉を使っている。主人公は言語学者ですので、たいてい聞けばどこの系統の言葉なのか判断がつくはずなのですが分からない。さらに自分の言葉も通じません。そこは言語学者ですので、出会う人びとにいろいろ試してみます。単語をつかもうとしたりするなど……その苦労が延々描かれます。

ああ、今は中古の本しかないようです。
カフカにも通ずる面白いお話なのですが。

海外で見る深夜のテレビの映画というのも、似たようなところがあるように思ったのです。

モルディブに行ったときも、夜はテレビをよく見ました。
スリランカかインドの系統になるのかなあ🤔トランジットがシンガポールのチャンギ空港で何の違和感もありませんでしたし、昼間のモルディブのリゾートもヨーロッパのお客さんが多かったので特に異国感はなかったのです。モルディブの言語はディベヒ語です。

ディベヒ語はスリランカと地理的な近さからシンハラ語の影響を多く受け、現代ディベヒ語の構築には英語、ヒンディー語、フランス語、ペルシャ語、ポルトガル語なども影響している。シンハラ語とともにインド語派の中でも最南部で話されているグループであり、他の言語にはない特徴を持っていることから、この2つの言語はもともと同じで、後から分岐したのではないかと推測されている。1700年頃までは左から書かれていたが、モルディブでのイスラム教の普及に伴いアラビア語の影響を受けて徐々に右からになった。20世紀前半からは公用文章も右からになり、1960年代には孤島に残っていた左書きの使用者が絶えてしまった。
(Wikipediaの『ディベヒ語』の項目より引用)

いろいろな国の影響を受けていて、インドやスリランカだけでなく、書き文字はアラビア語のようでもあるのですね。

もとい、夜中じゅう宿のテレビではインドの映画がやっていました。
言葉が分からないのは同じなのですが、展開はパキパキッとしてたいへん分かりやすいと思いました。ミュージカルのようで、歌と躍りがしょっちゅう入ります。そうですね、異国ではあるけれど異世界ではない感じーーというのかしら、どちらかというと、高円寺のインド屋さんの方が異世界感強めだったかもしれません。

モルディブ首都の島、マーレの市場なども見ましたが、大量のカツオにときどきブダイという感じ、タチウオもサメもいたような🤔 イスラム寺院も外だけ見たのですが、日常でした。というか、それがこちらの日常だと飲み込んでいる感じ。言葉はもちろん通じないのですが、どうしてかしら。

ツーリストが当たり前だからかもしれません。
ディベヒ語をもう少し掘ってみればよかったとちょっと後悔。

あ、『エペペ』の主人公はブダイさん😆

うーん、異国で異世界感の話にしようと思ったのに、結局あまりそうでもないというオチになりました。考えるに、日本の方がそういう場所はあるようにも思います。
選挙公報は異次元だったのかもしれません😥

夕暮れは不思議な世界。

また、旅をして確かめてみたいですね。
今日の映画ではそのあたりも追求してみます。

それでは、今日の曲です。
久保田早紀『異邦人』

この曲と『コンドルは飛んでいく』は子どもの頃の2大エトランジェソングでした。エリア的には全然違うのですけれど、遠くにある感覚だったのでしょう。
私がスペイン語講座を聴いていると、Rayさんが「クラスメートにおじいちゃんおばあちゃんがペルーの人がいて、スペイン語喋れるんだって」と一言。

遠い異国だと思っているのは私だけのようです。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 蘇州の事件、恐ろしいです。
被害に遭われた皆さまのご無事をただ祈ります。

#エッセイ
#ブログ
#日記
#旅
#異国
#異世界
#言語
#映画
#カリンティ・フェレンツ
#エペペ
#音楽
#久保田早紀
#異邦人
#海外
#祈り
#毎日note
#noteの書き方
#BestWishsOnToday

この記事が参加している募集

#noteの書き方

29,423件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?