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読みたい本を、つくればいい。

読みたい本を、つくればいい。

田中泰延さんという人といっしょに、本を作った。渾身の力を込めた本。渾身だ。

田中さんはもうすぐ50歳だ。24年間、電通のコピーライターとして、クライアントの商品の魅力をできる限り短い言葉にまとめる「コピー」という受注制作物を作り続けた。しかしあるとき、「誰かのために書く」ということが苦手になり、電通を離れ、映画評や音楽評などの随筆という形で「自分のために書く」という生き方を選んだ。

私は、田中

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書評「読みたいことを、書けばいい。」(田中泰延)

書評「読みたいことを、書けばいい。」(田中泰延)

Twitterで多くの人がシェアしているので、買う予定じゃないのに手にとってしまいました。

「人は3回違う場所で目にしたら、その商品が欲しくなる」という話を聞いたことがあるのですが、僕はTwitter、Facebook、書店と3回目にしてしまったので、まんまとその法則にハマってしまいました。

でも、読み終えた今はこう言えます。買ってよかった。人に自信をもっておすすめできる本です。

本書「読み

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『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について

『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について

cakesの人気連載だった『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、とうとう出版されて、めっちゃ売れている。

この連載がはじまったきっかけは、cakes編集部の中島くんがぼくの席にきて

「Twitterですっごくフォロワーが多くて、やたらとエモいツイートをする、おもしろい人の小説をはじめたいんです。自伝的な内容なんですが」

という話である。企画書などはなく、口頭だった。ぼくは、

(おまえは

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電子書籍には「期待」がない(追記あり)

電子書籍には「期待」がない(追記あり)

いつかここで電子書籍について書こうと思っていたら、下記の記事で言葉にしたいことの半分くらいをまとめてくれていた。だから今回はこの内容で。

作者さんを応援するにはリアル書店での購入がおすすめな理由
/その一冊が複数冊をつれてくるhttp://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-779.html

私が言いたかったのは、この記事でマタイ効果として紹介されて

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