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いろんな国でアーケードゲームを作っています。7年間ウェールズに住んで、今は香港で暮らし…

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いろんな国でアーケードゲームを作っています。7年間ウェールズに住んで、今は香港で暮らしています。

最近の記事

香港プレミアリーグ観戦ガイド23/24 Version 1.1

■はじめに 大家好(だいがーほう)!と香港のユーチューバーっぽく挨拶をするが、香港プレミアリーグ23/24が開幕するのだ! かつて東南アジア各国でサッカー観戦をしてきた俺が言うが、香港プレミアリーグは、いろんな意味で日本人にとって、最も敷居が低く海外サッカー観戦できるリーグの1つだ。 海外で現地サッカーリーグを観るのもいいなあ(ぽやあん)という人にはめちゃくちゃオススメである。 しかしながら、香港そのものの情報+香港のサッカー事情を同時にわかる人というのは稀である。俺

    • 英港不味道(英国・香港のマズいどう)

      かつては「隔離道」で名を馳せた俺。だが、最近名乗っても良いのではないかと思っている道、それが「不味道(マズいどう)」である。 英国で7年暮らした俺は、おそらく英国の不味い飯は一通り経験したはずである。柔道で言えば黒帯くらいはもらえるハズだ。 一方、香港では今年で2年目に突入し、ある程度の不味い飯は体験した。そろそろ白帯は卒業するくらいであろうか。茶帯くらいではないのか。 そんな俺が、「世界最高に飯が不味いとされる国・英国」と「世界最高峰のグルメ水準の国・香港」の飯の不味

      • あんこと広東語。その時、2つの距離は0.1mm。

        今回は、自分で数年後にこの記事を読み返して“こんな時代もあったよねと‘な感じになってて欲しい、というわけで書いたものである。頼むぞ未来の俺。 ■広東語を学ぶ 俺の今住んでいる香港は、日常会話が広東語である。 前も書いたのだが、俺はそもそも中国の言語というものを、全く学ばないまま香港に来た。そりゃ俺も香港のカルチャーには興味がある方だとは思う。でも積極的に「広東語を学びたい!」とまでには、これまで至らなかった。 そんな中で突きつけられる「第3言語を学習せねばならぬ」状況

        • 香港上陸前に知っときたかったこと:精神衛生編

          オチから言うと、基本的にグランジでダラシない俺が、なぜか香港でフィットネスジムに通うことになってしまった、という精神状態の記録である。 ▼香港で(野郎)一人暮らし! 香港渡航前、俺は「香港!楽しいに決まってるだろ!あのフェイ・ウォンが街角で軽食売ってて、アンディ・ラウが警察に潜入してた国やぞ!」と思っていたわけである。 過去の経験上、俺の英国・カーディフでの最初のひとり暮らし期間は、とにかくいろいろやることがあったし(メインは家族が来るための準備)、その間に海辺に行くだ

        香港プレミアリーグ観戦ガイド23/24 Version 1.1

          香港上陸前に知っときたかったこと:日常生活編

          とりあえず香港に上陸して、おおよそ1年になる。うち2ヶ月は途中で日本に帰国したので、10ヶ月ほど経ったのだが、忘れないうちに今後香港に赴任になる人々(主に単身のおっさん)に向けての備忘録をここに書いておく。 ■まずは俺の状況説明 俺は基本的に英国の会社に所属しているのだが、書面上は香港の会社での現地採用である。 英語は7年間英国に居たので最低限は出来るが、中国語(北京語・広東語とも)は、知識ゼロのまま乗り込んだ。 オフィスでは、日本人は...というか外国人は俺一人で、

          香港上陸前に知っときたかったこと:日常生活編

          この素晴らしき世界:ジェンダーフリーとしての童貞論

          突然だが、俺がツイッターでいつも言っているのは以下の3つだ。  ①雑誌オリーブはパンク  ②童貞はジェンダーフリー  ③石田ひかり>>>ゆり子 である。①はここを読んでもらうのがいいと思うし、③は誰も興味無いと思うのでここでは詳しく言わないが、今回みんなに伝えたいのは②である。 童貞はジェンダーフリー そもそも童貞とは何かというと、まだ異性と肉体関係をもったことがない男性のことを言うのだが、肉体関係を持ったからと言って、男性器の裏にある童貞線が切れてしまう*とか、そう

          この素晴らしき世界:ジェンダーフリーとしての童貞論

          Take The Book Back - ライブラリアンの名のもとに

          先日、俺が小学生くらいのときに、初体験だの夏の性体験だのの短編を集めた、変な文庫本があったということを思い出した。 こういうやつだ。 平成・令和っ子には、なんでそんなのがあったのかサッパリわからないと思うのだが、80sあたりには、なぜか 「女子高生は、大人になるために初体験を心のなかで望んでいる」 「女子大生は、どこかで性的に冒険したい気持ちがある」 という、昭和おっさんに都合の良いエロ妄想みたいなのがあった。それは令和ですら時々それを引きずってるオッサンもいるので注

          Take The Book Back - ライブラリアンの名のもとに

          落合博満で語るウェールズと香港

          香港に到着して、2週間の隔離を経てから2ヶ月ほど経つ。まだまだ広東語もわからないし、香港島にも行ってないので、香港を語るのはおこがましいが、それでも7年過ごしたウェールズに似ているところがちょこちょこあって面白いので、気付いたところを今回書くことにする。 歴史的な類似性と気質 香港もウェールズも、独自の言語を持っている(まあ広東語は表記は普通語と一緒だが)のもあるのか、香港は北京から、ウェールズはロンドンから離れて自分たちでやるんじゃー!な気質があるように思う。なんという

          落合博満で語るウェールズと香港

          元カレとはグランジである

          俺のツイッターで、この話題を続けるとフォロワーが激減するというトピックは2つある。   1つはアニメ「空手バカ一代」だ。 これはわかる。ムサ苦しいキャラクター、突然入ってくるJFKの暗殺フィルムみたいな質感の実写パート、軍歌みたいなオープニングとエンディング曲… 仕事や家事の合間のひと休憩中に、せっかく開いたツイッターから「ちぇすとー!」などと言われたら、そりゃフォローを外すのも理解出来る。 そして2つ目は今回話したい「元カレ(顔)」のツイートである。 これがなぜか評

          元カレとはグランジである

          オペレーション・タカシマ: ある工作員の告白

          (原文:ウェールズ語) 2055年になっても、ここウェールズでは、日本という国はまだ”極東”という言葉がふさわしい異国であるのは間違いないだろう。そして、あの作戦が終了してからもう30年以上を過ぎ、もはやここに登場する当事者は、あるものはこの世から去り、そしてウェールズからはるか離れた場所に移住したことからも、もはや時効とも私は考え、ここに記すことにする。 1:宮内庁管理部車馬課・飼料管理室 私は当時、日本のゲーム会社で働いていた。といってもそれは表向きで、もう一つの顔

          オペレーション・タカシマ: ある工作員の告白

          俺が英国で変わったこと:2014-2021

          タイトルは自分への備忘録+もしかしてこれから英国に行く人へのメモとして付けたんだけど、もし後者で読んだ人になんかで役に立てば幸いであります。 1.マイノリティに対する理解 そもそもこの国では、何をどうひっくり返しても、俺は見た目も言語の面や文化理解の面でも、(ホワイトな)ブリティッシュにはなりえず、常に「マイノリティ」になるわけである。この状況下と言うのは、日本人が日本に居るとわかりにくいのだが、まず日本では使わないカロリーを使う。そう、暴力に対する自衛の心構えだ。 だ

          俺が英国で変わったこと:2014-2021

          と、ある兵士の帰還:隔離戦線その後

          日本に帰国して、もうすぐ半年である。 帰国時に”隔離メシ”戦線からの帰還が若干バズったのもつかの間、俺はその後COVID-19(英国株)に感染してしまった。そして病院での隔離期間を経てシャバに出たのだが、その頃の感覚を記録に残しておく。 1.最後のライフライン:ドコモのガラケー さて、帰国時点ではそもそも住民票がない。日本の運転免許はもう期限が切れており、マイナンバーは俺が英国にいる間に始まったので持っていない。 よ俺はこの時点で犯罪を犯すと「住所不定・自称会社員」と

          と、ある兵士の帰還:隔離戦線その後

          俺はClubhouseをやめるぞ ジョジョーッ!

          一部の人々に話題になっている、音声SNSと呼ばれるClubhouseアプリにハマってしまい、2週間ほど経つ。 このClubhouseは「音声SNS」と言われているのだが、初めは 「音声...テキストを入力する代わりに、ボイスを吹き込んでやるのか?」 と思っていた。しかし実態は、チャットそのものをチャット本体/聴衆側に分け、そのチャット本体と聴衆側をどっちも行き来できる、というやつである。 イメージ的には、明治時代の講堂かなんかで演説をぶってる板垣退助のところに、「俺に

          俺はClubhouseをやめるぞ ジョジョーッ!

          個人的に思う3つのウェールズ

          俺はオフィスではSpotifyを使って、イヤフォンとか使わずにスピーカーから自分のプレイリストを流したりするのだが(日本でやったらぶっ殺されるが)、日本から来たばかりのころ、俺のプレイリストを聴いた同僚が不思議そうな顔をして尋ねてきた。 「オガサン、マニックスとステフォどっちも好きなの?」 俺は「どっちもウェールズのロックバンドだし、似たような世代だろ。なんか変?」と聞くと「いや、普通はどっちかが好きなんだよな。両方ってのは珍しいなと思って」と言う。 マニックスとステレ

          個人的に思う3つのウェールズ

          SwitchのCMで感じる日英の違い

          このCMを初めて見たとき、本当に懐かしさで泣けてきてしまった。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm37217630 部屋の(サイズに対してやたらゴチャゴチャした)インテリア。BGMもめっちゃJ-Popで。日本語でゲームできる環境…。 そしてなによりも、ガキの行儀のよさ、ダンナの小綺麗さ、カミさんの控えめな雰囲気。 ああーこういうの懐かしいなー…と思いながらも、自分の男性・女性に対する感覚がずいぶん変わったのを感じたのである。 それにし

          SwitchのCMで感じる日英の違い

          勝手に姉妹都市

          他人の空似というかデジャブというべきか、はじめての外国の街に来た瞬間に「(どこそこ)にソックリだな!」ということが、個人的によくある。 それがわかるまでの時間というのが実はちょっと必要で、それが判明するまではモヤモヤしているのだが、「あ、あそこだ!」とわかった時はちょっとうれしい気持ちになる。 それは気温や湿度や陽の光だけじゃなくて、臭いだったり密度だったり、はたまた歩いている人だったりするんだけども、俺の中の○○はXXだ!というのを書いていこうと思う。 カーディフ=金

          勝手に姉妹都市