SwitchのCMで感じる日英の違い
このCMを初めて見たとき、本当に懐かしさで泣けてきてしまった。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37217630
部屋の(サイズに対してやたらゴチャゴチャした)インテリア。BGMもめっちゃJ-Popで。日本語でゲームできる環境…。
そしてなによりも、ガキの行儀のよさ、ダンナの小綺麗さ、カミさんの控えめな雰囲気。
ああーこういうの懐かしいなー…と思いながらも、自分の男性・女性に対する感覚がずいぶん変わったのを感じたのである。
それにしても、泣くまでじゃねえだろコイツ大袈裟なんだよバカと思われる人が殆どだと思うが、まあ以下をちょっと時間があれば読んで欲しい。
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英国ではクリスマス近くになると、”ネイティビティ”という、キリストの生誕みたいなの演劇を子供たちがやる。この映画はけっこう、その辺の雰囲気を掴んでいるし、話も面白いのでお勧めである。
この予告編でもわかると思うのだが、こちらのガキは俺がよく使う「ゲヘヘ顔」である。なんかストレスなく、ピュアに笑ってる顔と騒ぎ方である。ほんとうにこんな感じである。
それはさておき、だいたいその演劇は、小学校の学区規模でやるのだが、地元民も特別に呼ばれたりするので俺も観に行ったことがある。「まあ学芸会みたいなもんだろ」くらいの感覚で行ったのだが、強烈な印象に残ったのは、ある女子児童の演技だ。
その児童はルックス的には、本当にそのへんにいるゲヘヘと笑っている子くらいなのだが(英国の小学校には、ハーマイオニー級のルックスの子はザラにいる)、もう演技力でメチャクチャ舞台で輝いていた。
普通日本の学校だと、ルックスだの勉強だのとこで、主役をはることが多いと思うのだが、タダのそういう子は、ステージの上では霞んでみえるのである。
それを観た後「ああ、この国は色んなところで、各個人が光り輝く場所があんだなあ」という多様性を、本当にウラヤマシがりながら帰路についた。
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今考えると、この国に住んで、文化的におそらく影響されたのだと思う。
自分で女性の見方が変わったのは、この瞬間の気がする。”女性の好み”という言葉が、「好みのルックス」じゃなくて、「アトラクティブ(魅力的)」かどうか、というのが重要で、見るところが変わったのである。
よって今は”好みの女性”というのは、年齢とか顔とか体形とかは、ほぼどうでもよく、ぱっと見で見るところは、その女性の「話し方」「動き方」「表情」みたいなアクションに重きを置くようになった。
それを完全に自覚したのは、この動画の1:10-1:20あたりを見たときである。「惚れてまうやろ!」と思った。おそらく”魅力的”のいい日本語が無いので、これしか言い方がないのだが、可愛いとかキュートとかそういうのでなく、かっけえ!とか、その辺に近い感じである。
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あと、ついでに。
女性の服装についてだが、なんかパイオツの谷間バーン!とか、へそ出しとかは、日本にいる時は「なんかエロいな」だった。だが今では、そういう女性を見ると、常にこの曲のラッパが脳内に流れ、「あの人かっけえー!」と思うようになったのである。
これもルックスとか年齢とか全く関係ないものになってしまった。
「惚れてまうやろ」という言葉は、大変良い言葉で、それはルックスとかじゃなくて、その異性の内面から出るアクションで、かっけえと思い、そして次に「惚れてしまう」という流れなのだなあ、とつくづく感じているわけである。
俺はずっと、なぜ英国は連れ子がやたら多い(離婚-再婚が多い)のか不思議でしょうがなかったのだが、この英国では異性に対しては、その「惚れてまうやろ」センサーが日本人より敏感なのではないか。もしくは他人を認識する項目のプライオリティが違うと言うか。
だから何歳になろうとも文字通り”惚れてまう”状態になり、要は重要視されるところがキャラクターなので、見た目とかもあんま関係なく、その人のアトラクティブさがお互い引きあえば、それでええんじゃーみたいなの。
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ルックスについて、俺は女性に関しては、マジでどうでもよくなったのだが、逆に厳しくなったのは男性についてである。
「(ルックス的な)イケメン」に関しては、今は見るプライオリティが、骨格→胸板->肩幅->シックスパックス->顔になってしまった。だから、今俺の中のイケメンといえばこの人が筆頭になるのである。
ウェールズ・ラグビー代表キャプテンのアラン・ウィン・ジョーンズさん
だから、もう東アジア系のイケメンとされる人々は、俺の中ではほぼみんな「何喰って、こんなに痩せてんだ」と「肩幅狭いなー」という印象を持ってしまう。ティンダー(出会い系アプリ)とかだと、東アジア人男性はかなり劣勢らしいのだが、俺はなんとなく理解できる。
補足:BTSのおかげでだいぶ状況はかわったらしいのだが。
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そんな、俺の内面の男性/女性の「ルックス」について変わったところを理解してもらったうえで、もう一度この記事の頭に戻って、SwitchのCMを観て欲しい。
ガキはゲヒャーと騒いでないし、奥さんはオギオギオギじゃないし、ダンナは耳から血を流してないだろ?
「あーそりゃ懐かしさで泣くわなw」と思ってもらえば幸いである。
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