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建築が美しい美術館の魅力。何度も足を運びたくなる建築作品を見る際のポイントを紹介☝

今回は、広報担当として様々な情報にアンテナを張り、幅広い知識を身に付けて発信していきたい!という目的のもと、私が好きな美術館の建築についてアウトプットさせていただきます!

※ちなみに美術館へ行くことが趣味の一つである私は、9月18日から始まった「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」へは公開初日に行ってきました!フィンセントの人生を想いながら鑑賞すると涙ぐんでしまうので、ハンカチ必須ですよ!


なぜ "建築" で美術館を見るのか?

美術館は、建築を含めてアートだと思っています!
好きな展示のために美術館へ足を運ぶのも大好きですが、それと合わせて美術館の建物自体が綺麗だったり、何か特別なものを感じられるデザインだったら、さらに気分が上がります(笑)

森美術館や今回記事内で紹介する21世紀美術館で展示されている現代アートも、近年若い人からお年寄りまでの幅広い年代の方から人気が集まってきていますよね。

そんな現代アートと建築が美しい美術館は似ていると思います。

現に、今回ご紹介する『国立西洋美術館』や『21世紀美術館』は、ただの建造物ではなく、建築作品と呼ばれています。建物のデザインはもちろん、空や美術館の周りにある木々などの自然と融合した姿がとても綺麗なので、美術館全体でアートを楽しめるところが建築作品の一番の魅力。

ここまで美術館の建築に視点を置く理由を簡単に説明しましたが、ここからは私的に建築が美しい美術館を2つご紹介します!


〇|国立西洋美術館

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(引用|国立西洋美術館公式HPより)

東京・上野にある『国立西洋美術館』。私が好きな美術館の一つです。

何と言っても、スイス出身の建築家であるル・コルビュジエの建築作品「コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」は眺めているだけでもドキドキします(笑)『国立西洋美術館』の建築は、2016年には世界建築遺産として登録されているのです。

コルビュジエのすごい点は、下記の近代建築の5つの要点を取り入れ、建築を建てる敷地の環境などを考慮して設計を行っているところ。窓を横長にして日の光を部屋の隅々まで均等に取り入れるようにしたり、ただ建築をデザインするのではなく、その土地自体をデザインしています。


《近代建築の5つの要点》

①ピロティ|柱で建物を持ち上げることでできた空間のこと。
②屋上庭園|鉄筋コンクリートの屋根に植物を植えることで自然豊かな屋上空間を創ります。
③自由な間取り|間取りを自由自在にデザインできるように、内壁は取り外しが可能です。
④横長の窓|部屋の隅々まで日の光が均等に入るように設計された窓です。
⑤自由な立面|建築の重荷が柱で支えられているため、外壁がパネル・ガラスでデザインできるようになっています。

建築の知識が皆無の私でも分かる優れた建築物の一つ。美術館に訪れる人々に「また行きたい」と思わせるような洗練された設計が施されているところがすごいです。

☟「ル・コルビュジエ展」に行った時の写真📷

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この展示では、コルビュジエが描いた絵画やデザイン・設計した椅子などが鑑賞できました。コルビュジエの建築作品でもある『国立西洋美術館』で催された展示ということもあり、とてもワクワクしていた記憶があります!(笑)


〇|21世紀美術館

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(引用|21世紀美術館公式HPより)

金沢にある『21世紀美術館』。美術の教科書やInstagramの投稿で一度は見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

妹島和世さんと西沢立衛さんによって2004年に建築されました。自然の中に佇むガラス張りの美しい建物は、いつ見てもうっとりしてしまいます。。♡

「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的として創られた美術館ですが、海外でいうテート美術館やルーヴル美術館のように、まちとの共存を意識しているところがポイントです。

建築家の妹島さんは、アメリカ・ニューヨークにある「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」といった有名な建築物を手掛けていることで知られています。展示を目的として美術館に足を運ぶだけでなく、公園のように気軽に訪れることができる場所として建築物を創っているそうです。

私が思う『21世紀美術館』の魅力は、空と緑に映える建築物であること。
以前友人と2泊3日の旅行で訪れたのですが、宿泊したホテルから兼六園まで徒歩で向かう途中にあったこともあり、気が付いたら2日間とも足を運んでいました👀❕

☟通りかかった際に撮影した写真📷

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最後に|建築作品の在り方について

どちらも美術館の建築を含めて一つの作品であるということを何となくご理解いただけたかと思います。

『21世紀美術館』の所蔵作品であるレアンド・エルリッヒの「スイミング・プール」が、晴れと曇り、雨の日によって異なって見えるのも同じです。現代アートのように、自然や地域との融合を楽しめるのが建築作品の魅力なのだと思います。

その作品だけでは完成しないからこそ美しく、周りの環境やその地域に住んでいる人、美術館の雰囲気全てをひっくるめて一つの作品が出来上がる。全て計算して創られているものに秀逸さを感じます。

現代アートを見たことがある方はご存じかと思いますが、芸術作品の在り方も時代の変化と共に自由になっています。美術館のマーケティングやこれからの在り方としても、既にある環境を考えながら一つの作品を創り上げることや、その地域に住んでいる方に足を運んでもらえるような仕掛けづくりが重要視されているのだと思います。

今回ご紹介した『国立西洋美術館』と『21世紀美術館』にまだ行ったことがない方は、是非この記事をきっかけに足を運んでみてください♪

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