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日常雑感

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日常生活の中でふと頭に浮かんだことを雑記としてまとめています。
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2020年12月の記事一覧

姓?名?ニックネーム?

仕事では英語を使って外国人とメールのやり取りをすることが多い。最初の契約交渉などの場面は別にして、普段の仕事上の連絡では対等の仕事仲間という感覚なので、互いにファーストネームを使って呼び合う。メールの出だしも、"Hi Eric"、"Dear Helen"、"Good morning, Linda" といったくだけた形になる。

面白いのは、生粋の中国人なのに西欧風の名前(ニックネーム)を持っている

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小松左京『復活の日』

今日のニュースを見て、しばらく前に読み返した小松左京のSF小説『復活の日』を思い出した。強力な新型ウィルスが世界中に広がり、絶望的なパンデミックの末、人間社会が壊滅してしまうという物語。細かいストーリーはうろ覚えだが、今のコロナ禍の状況とそっくりの世界を描いている作品だと思う。

民衆がパニックに陥ることを極度に恐れ、情報を極力隠そうとする政治指導者たち。現実から目を背け、ウィルスの脅威を過小評価

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掛け時計の秒針

十年ほど使っていた壁掛け時計が古くなったせいか時間のずれが大きくなってきた。新しい電池を入れて時刻を合わせても、一週間もたてば大きくずれてしまう。何度も時刻合わせするのはけっこう煩わしい。

買い替えることに決めた。近くの量販店に行くと、壁にはたくさんの売り物の時計が掛けてある。次に買うのは、時刻合わせの要らない電波時計にしようと決めていた。デジタル表示の時計はあるが、どうも気に入らない。針のある

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首相と監督

たまたま英文ニュースを見ていて、"German Chancellor Merkel..." (「ドイツのメルケル首相は...」)という見出しを見かけた。そうだった。ドイツの首相は "prime minister" ではなく "chancellor" というのを思い出した。

久しぶりにドイツ語の辞書を取り出してきて調べてみる。首相はドイツ語で "Bundeskanzler"。この中の "kanzl

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かつて『Y2K問題』というのがあった

年末が近づいたので、新しいカレンダーを準備している。年が改まるということで、ふと思い出した。20年ほど前に『Y2K問題』というのがあった。

1999年から2000年に変わる際にコンピュータが一斉に誤作動して、社会が大混乱するかもしれないというもの。コンピュータをつなぐネットワークが機能不全を起こし、社会インフラが大損害を引き起こす可能性があったらしい。大停電が起こるとか、場合によっては、どこかの

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九九ができない私

小学校で九九を習ってから何十年経つだろうか。

小学生の頃、算数の時間に先生から「今週は二の段を覚えましょう」と言われると、みなで声をそろえて「ににんがし、にさんがろく...」とやっていた。なぜか小さい数字から順番に上がっていくのではなく、五の段をやってから、次は二の段と変な順番で進んだ記憶がある。今時の小学校ではどうなのだろうか。

最近になって気づいたことがある。どうも自分は、九九を半分ほどし

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最高点と最低点をカットする知恵

何人かの審判員が採点するスポーツ競技で、そのなかの最高点と最低点をカットし、それ以外の点数だけを使って得点を競うというものがある。フィギュアスケートや体操などがそうだったか。

いい仕組みだと思う。

以前、あるオリンピック競技で、審判員の一人が贔屓の選手に異常に高い点を与え、そのライバル選手には過度に低い点を付けたという報道があった。オリンピックのような場ではナショナリズムをはじめ様々なバイアス

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「すぎる」が多すぎる?

このところよく目にする言い回し「~~すぎる〇〇」が何となく気になる。

美しすぎる○○
美味しすぎる〇〇
楽しすぎる〇〇
......

「~~すぎる」からダメと後に続くのかと思いきや、そうではない。もっぱら誉め言葉として、「〇〇」のところを強調したいときに使う。

よく使われる強調表現「すごく」、「本当に」、「とても」、「超」などは強調したい言葉の前に付ける。それに対して、これは後ろに付けるとい

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