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人それぞれの働き方改革

 昨今の「働き方改革」により、「残業規制」や「ワークライフバランス」等々叫ばれる中、僕の職場でも否応なしにその波が押し寄せている。

 このような働き方に関する記事はこのofficemのアカウントの中でいくつか記事を書いてきた。

 僕は、この春から新しいお店に異動になり、凄い仕事が出来る上司の元で仕事をさせてもらっている。その上司が先日、定時で上がる間際に「来週の母の日の売場のレイアウトを帰りの車の中で作る」と言って颯爽と帰って行った。その上司は、時間になったからカードを切って職場を出ただけである。しかし帰りの車の中では仕事は続いているのだ。さすがに運転しながら売場のレイアウトを作るのはあの人にしか出来ないなと思ったが、これも仕事とプライベートを分けないという考え方で、僕の考えは間違っていなかったと確信した。

 「働き方改革」の残業規制とは一体何であろうか?

 仕事をしたくてもさせてもらえない。時間になったら帰らなければならない。あともう少しやりたくてもさせてもらえない。まるで要領のいい人は優遇されて、僕みたいに要領の悪い人間は淘汰されていく。そんな社会になっているように感じられる。もちろん要領の悪い人は少しでも効率的になるように考えて工夫する。これは当たり前だ。

 しかし、もう少しやりたい、期日までに終わらせなければならないと使命感を持って仕事している人に対して、時間になったから帰りなさいと言って帰らせるのは果たしてどうだろう(帰りなさいと上司は立場上そのように言わなければならないからそう言っているだけであって、決して責めてはいけない)。

 上から押し付ける残業は決してしてはならない。そこからは何も生まれません。しかし、あくまで本人が仕事をやりたいのなら、やらせてあげればいい。それでその人に達成感やイノベーションが生まれるならやらせてあげるべきだ。僕はそう考える。

次回に続く

                               Takuya

 Mihoko先生に質問です。

 Q: 僕はこの働き方改革の残業規制には、仕事をしたくない人達を増やす。そして、日本にはイノベーションを起こしにくくなるそういったことが起こってしまうのではないか、僕はそう危惧しています。先生はどう思いますか?

   A: 私のクライアントの一人に社労士がいます。社労士は労務基準を会社に合わせて作り上げる仕事をします。特に中小企業経営者と社員の間に入り、労基法を守りながら両者が納得するような評価を作ることは大変です。残業時間、出張時間などもテーマの一つにあります。

 先日はそのあたりのコーチングを行いました。労基を守りながら、会社を守り、建てあげ、発展させることは大変困難なことです。リワードに関しても、働く人それぞれの立場による主張があります。それぞれの権利もあるのです。

 自分の職場(組織)をそして世の中によい影響力を与えイノベーションを起こしていきたいと思う尊い気持ち(会社の仕事をしたい)には、大切な何かが隠れているのですが、それが何であるかわかりますか?

 それは、「エンゲージメント」です。これは組織における人間同士の絆、コンテンツや製品に対する信頼を指します。

 ”仕事をしたくない人を増やす”とあなたは述べていますね。翻って、あなたに働いていたものは、もしかするとエンゲージメントと言うよりも仕事に対する使命感みたいなものかも知れませんね。そんな従業員の心の灯を消さないためにも、会社の努力や対策は様々にあります。例えば問題が立て込んでいる組織において同一の人員数で、同一の労働時間で、同一の仕事内容をこなすためには、、、DX、システム導入等の設備投資はもう当たり前のようにあらゆる組織に採用されていますよね。

 従業員の気持ちだけではもうどうにもならないところに世の中は来ているのだな、そのように感じています。

mihoko 

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