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ゆるい生き方

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#ゆるい生き方

ダイバーシティが当たり前の高校時代

ダイバーシティが当たり前の高校時代

先日の恩師祝賀会に続いて、今度は転校する前の高校の部活の集まりがあり、思わず青春時代を思い起こすことになった。あんまり後ろを振り返るのは好きじゃないんだけど、強制的にでもこうやって時々思い返すことも悪くないのかなと思う今日この頃。

この日、現役高校生の言葉にハッとした。「この学校のいいところはどんな所ですか?」と聞かれた答え。

「頑張る人をバカにしないこと。それから多様性を認め合うところです。

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出世しなくても素晴らしい人生がある

出世しなくても素晴らしい人生がある

数年前、高校時代の恩師が退職されるとのことで、同級生で盛大なパーティを開いた。そして、その時の先生の挨拶に胸が震えた。

「私は36年間、ただ授業に専念し、生徒と共に過ごしてまいりました。平凡に徹し、右顧左眄しなかったことが私のささやかな誇りです。そして教え子たちが、私をどんどん乗り越えて大きく成長した姿を見るのは何よりも嬉しく、教師としての喜びでありました」

私たちを担任した頃の先生は、まだ若

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キラキラして見えるのは、あなたがそう見ているだけ

キラキラして見えるのは、あなたがそう見ているだけ

キラキラは一瞬の点でしかないオットからは詐欺だとよく言われる。
外ではシュッとして見えるらしく、そのようなことをよく言われるので。

背筋を伸ばしてスッスッと歩くので、自信があるように見えるらしい。
それ、母親の躾とマーチングのお陰。

写真を撮る時サッと笑顔が作れるのは、昔MCをやっていた時に叩き込まれた条件反射のようなもの。

たくさん女性が集まるイベントを企画することも多いし、私自身もキラキ

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父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづきの最後

父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづきの最後

父親からの電話はこうだ。
新しい家は、もし自分が亡くなったらトモコさんにあげてやってくれというもの。少し声が上ずってる気がした。勇気を振り絞って話している感じ。いやいや、もちろんだよ、どーぞどーぞと、私は答えた。いやだって、これだけ色々お世話してもらっていて、有難くて、それくらいの価値はあるし、父親の申し出はごもっともだと心から思った。

子どもの頃から常に両親に言われていたことがある。「お父さん

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父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづき2

父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづき2

母が亡くなって、父は軽いパニック障害になっていた。ほんの時々だけれども、発作が起きることがあった。これは不安症とも言って精神的な病気。メンタルヘルスの勉強をしたこともある私は、人間のストレスの最大の原因が「配偶者の死」だということを知っている。いつも明るく気丈にふるまっている父だけれども、母の死というのは、私の想像を超えたストレスだったんだろうと思う。その関連かどうかはわからないけれど、めまいが少

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父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづき

父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか つづき

父の彼女トモコさんはサバサバした人だった。ずっと共働きで働いていて、息子が一人いた。夫を突然死で亡くしてしばらく泣き暮らしていたけれど、年齢が早期退職年の55歳になったことで、新しい人生を始めたいと会社を辞めて婚活していたのだそう。

この間まで働いていたビジネスウーマンだけあって、専業主婦の母親とは違い経済の話題に明るかったのも、私とウマが合ったところ。

専業主婦花盛りの時代にあって、ずっと働

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父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか

父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか

先日、たまたまトモコさん(父の彼女)の家の近くに行ったので、特段用はないけど立ち寄ってみた。他人から見ると、ちょっとヘンなのかなぁ。でもトモコさんとはなぜか気が合う、えせ親子のような友だちのような。そんなトモコさんとの経緯をちょっと振り返ってみた。

父が婚活していると知ったときは驚いた。だって当時父は68歳。母親が亡くなって5年が過ぎていた。

ここでよくあるのが、父親に対して子どもが「もう歳な

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