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父の遺産を全部もらった彼女は鬼ババなのか

先日、たまたまトモコさん(父の彼女)の家の近くに行ったので、特段用はないけど立ち寄ってみた。他人から見ると、ちょっとヘンなのかなぁ。でもトモコさんとはなぜか気が合う、えせ親子のような友だちのような。そんなトモコさんとの経緯をちょっと振り返ってみた。

父が婚活していると知ったときは驚いた。だって当時父は68歳。母親が亡くなって5年が過ぎていた。

ここでよくあるのが、父親に対して子どもが「もう歳なんだからやめとけ」とか「もうお母さんを忘れたの!?」とか言うのかな。私は違った。「ああ、父親だって普通の男なんだなあ」と客観的に見ることができた。それは数年前に自分が結婚したことが大きい。

自分が結婚することになったとき、改めて両親のことを考えてみた。考えてみれば両親だって最初から父親と母親だったわけではなく、私たちと変わらない男と女だったんだなぁと思ったわけ。会社の同年代のオジサンは普通の男に見えるのに、なぜか自分の親は「オジサン」ではなく「親」として見えちゃうんだけど、いやいや、そうじゃないと改めて思った。

そんなことがあったので、父親の婚活話に驚きはしたものの、それもアリだなと納得した。だって、私だって独り暮らしは寂しいから結婚したのだし、父親だってやっぱり寂しい。朝起きて「今日は寒いね」「今日は気持ちいいね」の一言声掛け合うだけの人がいるのに越したことはない。

そんなこんなで、紹介された女性が十朱幸代似の美人なことにまた驚いた。父親の面食いっぷりにも驚いたし、なんでこんな美人が父親と一緒になりたいと言うんだろうかと疑問にも思った。まあ、結局は数か月付き合った後、もっと金回りのいい禿親父に取られたんだけどね。いや、それはそれで良かったと思う。美人で優しそうではあったけど、私は実家のカーテンを付け替えられたことにちょっとムッとしていたし、さらにはそのカーテンのセンスがあまり好きじゃなかったんだな。「うーん、イマイチ合わないかも」と思っていたので、正直ホッとした。「お父さん、結局お金目当てだったんだよ」と慰めたっけなぁ。

十朱幸代(似の彼女)を見ていて、切ないなぁと思った。離婚して、長く美容部員で働いていたけど歳とって仕事を失くしたらしい。食べていくために禿親父との結婚を選ばざるを得ないなんて(いや、禿がいけないわけじゃない)。。。人にすがらないと生きていけない人生にはなりたくない、自分が生きていくくらいの経済力は持っておきたいと心に誓ったよ

しばらくして、今度こそという彼女を紹介された。夫を突然死で亡くしたというのが、我が家と全く同じ境遇で、離婚して独りだった前の彼女とは別物だと感じた。つい最近まで仕事していたキャリアウーマンで、お金に困っているわけじゃなく、純粋に癒される相手を求めていた。お互いに亡くした配偶者を大事に想う気持ちをリスペクトし合えることもよかった。

この時彼女(トモコさん)は56歳(おぉっ!今の私と同年代!!)。戸建ての持ち家があり息子もいるし、籍を入れないということで話がまとまった。亡くなった時の母の年と近く、身長150センチという小柄なとこも母と同じだ(お父さーん・涙)

なんだか長くなってきたので続きは後ほど。。。


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