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猫のように暮らしてみたい(その18)

先ほど「成功体験」について語ったが、
もちろん逆の場合もまた多くある。

成功の対義語を調べると「失敗」とでてくる。

では、失敗を繰り返すとどうなるのか。

この場合もちろんドーパミンは出ない。

そして失敗のイメージが脳に強く記憶される。

同じような状況に置かれると失敗の記憶が鮮明に蘇る

そのイメージは脳内で勝手に増幅され
私たちに大きな不安や恐怖やストレスを与え続ける。

そして脳が生み出す大きな不安や恐怖やストレスは
自身の記憶や経験をも改ざんし、自分自身を攻撃し始める。

精神的には周りから陰口を言われている、
誰かに監視されている、
頭の中で声が聞こえるなどと思い始め、

身体的には多汗、手の震え、幻覚、幻聴、
呼吸の乱れや貧血状態などの症状が発露する。

すべて脳の思う通りなのだ。

良くも悪くも脳のせいであるならば、
「私」という存在は一体何だというのか。

存在しているのかどうかも怪しく思えた。

私は「私」が何によって構成されているのか知りたくなった。





アイフルのCM覚える人は多いだろう。

チワワのあの目

うるうるした瞳で見つめる。少し震えている。

見つめ合って胸がキュンとなる。

すごくインパクトのあるCMだった。

まさにあれが自分の身に起こってしまった。

娘が高校の制服を着て親せきのペットトリミングのお店に
立ち寄った時だった。

ゲージになんかちっちゃいのがいる。

お客さんのわんちゃんかな?
それにしても小さいなー。と横目で見ながら、
高校入学決まって新しい制服店に来たよと挨拶をした。

で、やっぱり気になって聞いてしまった。

「このわんちゃんて・・」と切り出そうとすると被り気味に
「そうなの、ブリーダーやっててこの子最後の子なの。抱っこする?」

はい、抱っこしますよそりゃ可愛いから。

そしたらほら、アイフルみたいな感じになってる。

うるるんって見つめられてる。

娘にも抱っこさせる。

やだー可愛いって言ってる。そうなるよね。

まぁウチには口うるさい親父猫のひびきが居るしな。

犬は散歩が面倒だからな。ないない、と頭の中で考えていた。

「最後の子だし、入学祝ってことで半額でいいよ」なんて言われて

娘にどうする?って聞いてみたけど、え?どうすんの?と返され、

チワワを抱っこしたままフリーズしてしまった。

ママ世話できるの?散歩とか、大丈夫?と娘に心配されつつ、

とりあえず連れて帰ってみてという事態になってしまった。


ひびき怒るかな、と心配しつつ家に連れ帰ると
下の娘がどうしたのー可愛いい!っと叫んだ。

みんな集まって代わる代わる抱っこしてナデナデして。

ひびきは高いところからその様子を眺め、
誰もいなくなってからそっと覗きに来て、
クンクン臭いを嗅いだ後はあまり関心がなさそうな素振りだった。

あれ、怒ってないみたい。大丈夫なのかな。

もうこれは返せない!と勢いでチワワの女の子をお迎えした。

小型犬を飼うのは初めてだった。

犬の感情表現はストレートで分かりやすい。

とにかく飼い主さんが大好きを素直にアピールしてくる。

小型犬だから多少ぐいぐい来ても大丈夫だけど、
やたら舐めるのは勘弁してほしいと思った。

猫を基準にしたウチの生活スタイルにチワワが加わった。

シュークリームのようなお顔なのでしゅうと名付けた。



                つづく。。。


今日も読んでいただいた方ありがとうございます。


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