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「起業」という名の「自分探し」

起業を希望している・検討している方で相談にいらっしゃる方の半分以上は「自分探し」の状態にあります。特に、女性や社会起業家に憧れるような若い方々にその傾向が強いです。

何かやりたい、誰かの役に立ちたい。。。
漠然とした「何か」「誰か」があり、そこには現在満たされていない「何か」と「自分」がある。

何かやりたいけれど、何をやりたいのかがわからない
目についた「何か」をきっかけに起業の相談にいらっしゃる。

誰かの役に立ちたいけれど、誰の役に立ちたいのかがわからない
目についた「誰か」をきっかけに起業の相談にいらっしゃる。

もちろん、起業の手続きや事業計画の立て方、資金調達の仕方、ホームページやSNSなどITの活用の仕方、会計税務、契約など具体的な方法(HOW)について相談に来られる方もありますがそれは少数です。

起業が多くの人にとって身近なもの(自分事)になり、インターネットで様々な情報も簡単に手に入れることができる時代です。起業に必要な情報(HOW)は探せばいくらでも答えが見つかります。

答えが見つからないのは「WHY」です。
なぜ起業するのか、起業したいのか?
結局、何のために、誰のために、何がしたいのか?それはなぜか?

答えは起業を希望している・検討している「あなた」しか持っていません。

自分のことは自分が一番わからない。
一方で、自分が一番良く知っていたりもする。

静かに自分と向き合って、心の奥底に持っている「答え」を確認したうえで起業に向けて準備を進められると良いと思います。

そうすることで、何度も堂々巡りを繰り返してしまったり、起業後に過度に消耗してしまったり、疲弊してしまったりすることを防ぐことができます。

起業は全人格的な行為です。

起業に関心を持たれたら、これを機に、起業を考えることを通じて、ご自身の仕事を、生活を、幸せを、価値観を、生き方を、じっくり再考してみることをお勧めしています。

ポイントは自分に向けて「問」を立て、自分に問いかけることです。

自分ひとりではうまくいかないときには、静かに自分の話を聴いてくれて、適切な問いかけをしてくれる、自分の対話相手、自分の「鏡」になってくれる第三者をお探しください。


以上、幸せに繋がる起業をご支援している対話の現場からでした。





歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。