変われない会社とロックと民謡

スタートアップはロック、地域の中小企業は民謡だと思う。どちらが良い悪いではない。個人的にはどちらも素敵だと思っている。大事なのはその要素。変われない会社はどちらを目指すのか?そこから始めてもよいのではないだろうか?これは変われない大手企業でも同じではないか?

服装だけでは会社は変わらない。わかったうえでそれでもそこから始めようとしている会社がある。

#COMEMO #NIKKEI

この隣の紙面にはソニーの小欄。

ソニーの吉田社長の言葉として、以下が紹介されている。

「会社はどのように社会と関わっていくのか、という存在意義を語っていかなければならない。はっきり言葉にできないと、才能ある人材は集まらない」

その通りだと思う。そしてソニーは「創造性と技術の力で世界を感動で満たす」と再定義した。

ただ、果たしてこの言葉はどれだけの若者、投資家、消費者に響くだろうか?

今は経営者が自社の存在意義を語れなければ大手企業でも優秀な人財を確保できない。しかし、それだけでも不十分だろう。

優秀な人財は表層的な綺麗な言葉ではなく、泥臭くても「腹落ちした言葉」とそれを「体現する人」の下に「共鳴」と「呼応」により集まる。綺麗すぎる言葉は相手に響かなかったりする。

スタートアップでも大手企業でも綺麗な理念やミッションを掲げる企業が増た。それでも「?」と感じることがある。

意識しているかは別として、優秀な若者も投資家もそれを見抜くだろう。綺麗な言葉に足りないもの。それを見つめることから始めたら良いと思う。

答えは「内」にある

参考になるのでは?としてご提示したのが冒頭の2択。もちろん、合わせ技もあり。ただし、その場合はより難しくなるだろう。大手企業は合わせ技にならざるを得ないだろうが。

変革に向かうには自らを鏡に照らして、自らを振り返り、余分なものを削ぎ落し、昇華する過程が必要だ。

そうした難産の末の腹落ちしたコンセプトとストーリーがなければ一時期は凌げても迷走は繰り返されるだろう。そろそろタイムリミットも近づいている。

鏡を自分で創れるか、カウンタとして鏡になってくれることを他者に頼むか、そのとき他者に誰を選ぶか、それでまた大きく変わるだろう。


歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。