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臀物語

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タイトルをしりとりで繋げる物語、です。 「しりものがたり」と読みます。 第1,第3,第5日曜日に更新予定です。 詳しくはプロフィールに固定してある「臀ペディア」をお読みください。
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#作中作

ループ

 勇樹が「ザ・スレイヤー」をプレイし、陽介も一緒にプレイをしてり、応援したり、ぼーっとしたりする。それがここ最近の二人の日常だった。
「ああ、やっぱこいつ強いなあ。」
「結構強そうだよね。」
「そう、こいつヤバいんだよ。全然勝てなくてさ。」
「へえ。」
「いったん休憩するか。」
「うん、そうしたほうがいいよ。」
「なんか飲む?」
「いや、大丈夫かな。」
「わかった。」
 勇樹は自分のベッドに腰かけ

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カラス

「俊くん、このあとどうする?」
「うーん、映画まではまだ時間あるし、喫茶店でも行くか。」
「じゃあさ、この前テレビで見た中国茶専門の喫茶店とかどう?」
「へえ、面白そうじゃん。」

 帰省を終えて東京に戻ってきた俺は、紫月と久しぶりのデートに来ていた。
「映画までまだ一時間くらいだっけ。」
「うん、それくらいかな。」
「てか中国茶の専門店なんて言うから変わったお茶しかないのかと思ったけど、意外と普

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リンゴ

 夏休みももう終盤、俺は陽介の家に遊びに来ていた。
「まっつんはもう宿題終わった?」
「あとちょっとってとこだな。陽介は?」
「まだ結構残ってる。」
 悲しそうな顔をしながら陽介はそうつぶやいた。
「読書感想文がどうにも。」
 陽介とは長い付き合いになるが、そういえばこいつが本を読んでいるところは見たことがない。
「これから大学生とか社会人になったら色々本を読まなきゃいけないこともあるんだから、そ

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