小料理屋おかみ

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とある小料理屋のおしかけ「おかみ」です。 http://erickqchan.blog.shinobi.jp/theanswer/62 Twitter https://twitter.com/koryouriokami

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消費税によるGDP詐欺と日本の窮乏化、もしくは「経団連の犬がいるよね」

大将 そういえば、にゅんさんもnote始めたんだね。 にゅん あ、みたの? たまにはね。 大将 俺に謝辞はないのか? にゅん あーごめん(笑) 大将 まあいいって。面白かったし。でな。あの図を使うとおれの言いたいことが言えそうなんだよ。ちょっと借りるよ。 おかみ どういうことを言いたいのかを先に行ってほしいんだけど。 大将 こうかな。  高齢化や地方の衰退で日本は衰えつつあるけれども、「消費税で財政を維持する」と方針を取ると、実はただの国民窮乏化でしかない政策が

    • MMTと階級闘争 パート1「階級対立を無視するプロパガンダ」

      おかみ あら、今回のこのタイトル。いよいよマルクスっぽい話になるのかしら。 大将 俺もいろいろ話したくてな。 にゅん うん、大将にはぜひ。ふだん大将と話しているとつくづく思うのだけど、どうもこの国の論壇では「資本主義の矛盾」みたいな論点ってものすごく軽く見られてるよねえ。 大将 そうだな。マルクスが発見した労働と資本の対立関係っていう基本的な構造そのものが忘れられすぎと思う。 にゅん うん。 資本と労働の対立構造は「不変」でしょ大将 当然だけど、労働と言うのは賃労働

      • マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(XI)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その6

         その1  その2  その3  その4  その5  その6(いまここ) にゅん ここまで来たら、くやしいから法人にとっての消費税を徹底的に考えてみたいと思うんだ。細かい不正とかは抜きにすれば、基本はこれなんだけど。 消費税は消費者の支払い時点での貨幣の破壊 にゅん これが大問題だよということはまず抑えておこう。資本からの徴税を減らして生活者からだけ奪うなんてとんでもない話だから。 おかみ うんうん。 にゅん で、企業にとってどうなっているかなとをちゃんと考える。たし

        • マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(X)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その5

           その1  その2  その3  その4  その5(いまここ) (その4の続きです) 「消費税で丸儲け」は可能なのか?おかみ 父にはトンデモ呼ばわりされたけど、そんなことないと思うのよね。うまくいきそうな気がするわ~! 思い立ったが吉日\(^o^)/ 海外に二号店を作って、国内の課税仕入れを利用すればお客さんの消費税をゲットできるって(前回参照)。 大将 少々良心が痛む気がするが。 おかみ 元手ではお客様の消費税!お客さんだってもう税を払ったつもりなんだから悲しい思いを

        消費税によるGDP詐欺と日本の窮乏化、もしくは「経団連の犬がいるよね」

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        • MMT的消費税問題
          7本
        • マルクス哲学、MMT、れいわ新選組
          17本
        • 松尾論文精読
          3本
        • 居酒屋書評
          6本

        記事

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(IX)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その4

          追記:本記事には重大な間違いがありました。解決編は「その5」にて。消費税シリーズ、目次を付けたわよ   その1  その2  その3  その4(いまここ) (その3の翌日) おかみ えっとさ。宿題の「海外事業を持つ企業が輸出戻し税を利用して、国内の消費者から受け取った消費税を自分のものにしてしまう話」を図にするってことなんだけど。あたし気づいちゃった。この日本の消費税制度さえあれば、バカでも大儲けできるよ。日本と海外で事業やって、ポイントは日本で仕入れることね。 大将 お

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(IX)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その4

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VIII)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その3

          おかみ えと、前回の宿題なんだけどさ...あたし実はちょっとこんががっちゃてさ。 にゅん どうした? おかみ なんかさ、ダブルカウントみたいなことをしてる気になっちゃって。 大将 それな。ほとんどの人は最初そうなる。だからそこは整理した方がすっきりするよ。単純なトリックがあるんだな。 おかみ じゃあさ、あたしの疑問は前回の「一般的な説明」の図なのだけどね。 おかみ 輸出還付金ってのは、みんなこれで納得しているんでしょう?こう説明されるとこれでいいじゃんって気も確かに

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VIII)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その3

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VII)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その2

          (その1の続き) 大将 前回オレは消費税制度はそれ自体が輸出補助制度にほかならないって言ったけど、ちょっと正確じゃなかったな。まずはその理解にたどりついてほしいけれど、本質はこうだな。 ・最終輸出者の付加価値が免税される ・下請け以下の付加価値税は国庫でなく最終輸出者の資本になる(金利付き)。 ・さらに国内の付加価値税分すらめっちゃ控除できるから国内事業で圧倒的優位に立てる。 おかみ ちょっとついていけないんだけど。  にゅん 大将は図を作っていたよね。  大将 お

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VII)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その2

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VI)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その1

          (その一週間後) おかみ にゅんさんいらっしゃい。 にゅん こんばんは!おかみ復活したの? おかみ あー、やっと子供の体調がよくなったからね。ほら、あたしらシングルマザーはほんと苦しいよ。働かないとさ。なにしろほら、「人間使い捨て国家」だからね。 にゅん ホントにねえ... おかみ でしょ~。こうなったらもう、一刻も早く明石さんの言うとおりに法律を変えないとだよ!あの政策をれいわ新選組にもパクらせようよ! 大将 ... おかみ あらどうしたの?黙っちゃって。

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(VI)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その1

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(V)「人間使い捨て国家」を読む

          (MMTファンのにゅんさんはうちの店の常連なんだけど、カネ払いが悪くてツケがたまるばかり。でも大将とはとても仲良し。今日も閉店後に三人でおしゃべり。) おかみ にゅんさん、大将の話にお金払ってもいいって言ったよね。 にゅん それは言葉の綾で... おかみ 払えないなら、にゅんさんが何か面白い話してくれてもいいよ。 大将 おい勝手に決めるなよ。 にゅん やった\(^o^)/ えっと、じゃあほら、財政政策と少子化問題をMMT的に斬るっていうのはどう? 大将 うーん。陳

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          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(IV)資本、とは?

          にゅん 大将こんばんはー。 大将 やあ、にゅんさん。 にゅん こんな時間だけどまだ暖簾が出てたから。ちょっと寄っていくよ。あれ、おかみはもう帰ったの? 大将 なんだよ、おかみ目当て?もしかたら片付け手伝いにそろそろ来るかもなんだけど。無理するなって言ってあるから。 にゅん そうなんだ。 大将 にゅんさんに言ってなかったけど、おかみはシングルマザーでさ、お嬢さんがが保育園で熱出したとかで。 (入り口からおかみ登場) おかみ あらにゅんさん。 にゅん あ、お子さん

          マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(IV)資本、とは?

          小話 貨幣の価値は政府が決める

          おかみ にゅんさん、あたし最近noteにハマっちゃって、いろいろ記事見てるんだけど、こんな話があったよ。こないだの話にかなり近いね。 にゅん うーむ。こんなこと言われちゃってるわけね。 MMTでは法定通貨の価値は納税手段とされることによって生じるが、現実はそうではなく、経済の生産力と国家の徴税力が通貨価値を保証している。 にゅん でも、なんか誤解だよこれ。「MMTでは法定通貨の価値は納税手段とされることによって生じる」って誰が言ったのかなあ。MMTは税が貨幣を流通させて

          小話 貨幣の価値は政府が決める

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その4 この本もうやめ!読むな!

          ←前記事【番外編 一万円札の原価の話を好む人たちの誤解】 おかみ えっと。前回までのまとめとして、この本は「デフレ不況とそれに伴う政府支出の出し惜しみによって」さまざまな悪いことが起こっているというビュー、そして、どうやら、「お金を作っているのは銀行」というビューが貫かれているという感じがすると。で、そういうのこそ「主流ビュー」じゃんというにゅんさんの論評があったと。 にゅん うん。加えて「民間債務をなぜか軽視する」傾向もあったと。万年筆マネーのところとか。 おかみ そ

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その4 この本もうやめ!読むな!

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』 番外編 【一万円札の原価の話を好む人たちの誤解】

          ←前回の記事(その3) (にゅんさん、店の外で夜空の星を見ている) (しばらくしておかみも外に出て声をかける) おかみ にゅんさん、少しは落ち着いた? にゅん おかみ。。。 おかみ そろそろいいかな。何を考えていたの? 一万円札の製造原価との差額が「益」だという与太話にゅん あのさ、「一万円札の製造原価が20円だから、一万札を発行すると9980円が利益として生み出されることになる」って与太話はどうして出てくるんだろうかって考えていて。 おかみ 統合政府は通貨の発

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』 番外編 【一万円札の原価の話を好む人たちの誤解】

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その3 第二章(けっこう致命的?)

          ←前回の記事(その2) おかみ 第二章行こうか。いよいよここからが本論かな。 にゅん 改めて目次を見てみよう。この本は全部で六章の構成になっているね。 第1章 なぜいまMMTが注目されるのか? 第2章 貨幣の正体-お金はどのようにして作られるのか? 第3章 政府の借金はなぜ問題にならないか? 第4章 中央銀行は景気をコントロールできるのか? 第5章 政府は雇用を保障すべきか?-雇用保障プログラム 第6章 MMTの余白に―永遠の借金は可能だろうか? にゅん 第2章から第

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その3 第二章(けっこう致命的?)

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その2 第一章

          前回の続き おかみ 第一章『なぜいまMMTが注目されるのか?』のところ、読んだわよ。 にゅん おおありがとう。で、その、「MMTが注目されている理由」ってわかった? おかみ え?あれ...? んーわからなかった\(^o^)/ にゅん もう一回読んでみて。にゅんはここ読んで、むしろよくある「MMTが取るに足らない理由は何か」っていう内容の記事とそっくりだと思ったんだけど。 (おかみ、もう一度読む) おかみ 節ごとに確認しようよ。最初は「日本は「衰退途上国」」っていう

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その2 第一章

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その1

          にゅん おかみ、ちょっとちょっと! おかみ なあに? にゅん MMTに興味があるなら一緒に本読まない? おかみ えーっ 最近マルクスの方が面白いしMMTはにゅんさんでお腹いっぱいなんだけど。 にゅん まあ、読んでみてよ。大将と三人ではじめた「マルクス哲学、MMT、れいわ新選組」とは別に、小ネタもこの店でやれたらなって。 おかみ ブログでやらないの? にゅん 書いてる時間がなくて、しゃべる方が早くてさ。 おかみ ものぐさだなあ。。。えっと、この本ね。 にゅん こ

          小料理屋書評シリーズ!井上智洋『MMT 現代貨幣理論とは何か』その1