マルクス哲学、MMT、れいわ新選組(X)消費税制こそが「人間使い捨て国家」を作ったやんね!その5

 その1
 その2
 その3
 その4
 その5(いまここ)

(その4の続きです)

「消費税で丸儲け」は可能なのか?

おかみ 父にはトンデモ呼ばわりされたけど、そんなことないと思うのよね。うまくいきそうな気がするわ~! 思い立ったが吉日\(^o^)/
海外に二号店を作って、国内の課税仕入れを利用すればお客さんの消費税をゲットできるって(前回参照)。

大将 少々良心が痛む気がするが。

おかみ 元手ではお客様の消費税!お客さんだってもう税を払ったつもりなんだから悲しい思いをする人はいないわ!

にゅん も、もしかしてできちゃう...??

おかみ にゅんさん!きょうはちゃんとお勘定してから帰ってくれる?いろいろ大変なのはわかるけど。

にゅん 今日の分くらいなら。

おかみ うまく行ったら三号店はにゅんさんにまかせるから…

「輸出戻し税」は大手メーカーの仮払いの返還でした!ごめんなさい!!

にゅん そうだね。ツケがたまりすぎてるから今年から心を入れ替えて…じゃあ今日の分として二千円で。

(にゅんさんから二千円を受け取る)

おかみ 悪いねえ。そうだ!今日からはちゃんとすぐ記帳するよ。えっと
 
  現金 2000 / 売上 2000

おかみ あらにゅんさん。2000円は税別でいいかしら。あと200円ないの?

(にゅんさん財布から200円取り出す)

おかみ 悪いねえ。でも、あたしたちに返ってくるから~\(^o^)/

  現金 200 / 借受消費税 200

これをうまくああしてこうすれば、この200円を手に入れることができるってわけよね。
…っていまあたし手に持ってるじゃん? あれ?

大将 いやいや、お前の持っている200円は帳簿だと借り方の現金のやつじゃないかな? 貸方に書いた「借受消費税」。こっちに秘密がある…

おかみ どうやるんだっけか

大将 ん…

おかみ どうしたの?

大将 …この「借受消費税」って科目は負債?

おかみ そうだよ。だから、それをなんとかするんでしょ?

大将 でもな。これ。いったい誰に対する負債なんだろう。にゅんさんへの負債?

にゅん えー違うよね。もしそうだったら嬉しいぞ。にゅんが貸してるなら、それを使えばまた溜まってるツケを減らせるとか?

おかみ それはだめよ!せかっくの元手が減ってしまう~

大将 でもなんか変だぞ... よくさ講習会とかで「お客から受け取った消費税は預かったものだから使っちゃいけない」と言われているよな。

おかみ 使っちゃったら納税のとき困るからガマンするわけよね。だからそこでうまい手を…

大将 いつも通り消費税を納税するときにはさ、ここから仕入先に払った仮払消費税を引き算するよな。だから納税額が減る。減って残った分を税務署に納めてる。
そこでだ。もし仕入先に支払った仮払消費税のほうが多ければ、還付だな。これが狙いだ。んで、還付を増やすには...?

おかみ じゃんじゃん仕入れて仮払消費税を増やすのよ\(^o^)/

大将 …

おかみ あれ、大将、まさか...

大将 そんなことをしたら儲からないだろ

おかみ え。

大将 ごめん!オレ今わかった。高橋洋一さんの記事にはとてもひどいことを言ってしまったな!

おかみ と言うことは

大将 「還付金は、そもそも自分が仕入先に払っていたもの」でしかありえない。

(一同沈黙)

おかみ ...父が言っていたとおりだわ


(さらに長い一同沈黙)

消費税の本質は、「消費者の貨幣の破壊」だった

(さらにさらに長い一同沈黙)

にゅん 気を取り直していこう。まあ。実はこれで分かったこともあるよ。

おかみ うまい話はそうそうないってわかった...

にゅん でもまあ、消費税を店に払った瞬間、MMT的に言えば貨幣の破壊が起こっているんだね。民間の総金融資産が減少している。

おかみ ん?

にゅん その200円。これは、もうにゅんのものから税務署のものになっている。それお店の資産だけど、負債の借受消費税と相殺されてもう存在しないと同じだ。

おかみ はあ。。。

おかみ つまり200円はこの世から消えたの同じなんだね。店には政府への負債があるから。その100円玉を使っちゃっても負債は消えないわけだ。

大将 そうか、銀行から借りてるのと同じ形だけど、これは政府から借りている。こりゃゴーン社長でもなきゃ逃げられそうにないね…

にゅん この金融負債、現金と共にお店に登場した後は、法人と法人の間でペアで移動するだけなんだね。法人の損益に影響しない。するわけなかった。。。

(おかみ考える)

おかみ そうかあ。消費税って言うのは、消費者が支払いをした瞬間にこの世から貨幣を消すシステムね。誰の?

(おかみさらに考える)

おかみ にゅんさんのだね。にゅんさんがうちに支払った瞬間ににゅんさんの財布から消えている。。。

大将 あたりまえの話やな。消費税なんだから。そうかー

にゅん 普通はさ、お金をやりとりすると受け取った人の資産が増えるけど、消費税の支払いの時って受け取った側は現金とセットで必ず借り受け消費税っていう政府への負債が出現させられているんだねえ。

おかみ そうかあ、民間の総金融資産はにゅんさんが支払いをしたときににゅんさんのところで純減している。

にゅん そうだねえ

おかみ MMTの恒等式、G−T=ΔM+ΔB にあてはめるとどうなるんだろう。

にゅん 消費税Tが加算されたなら、右辺は減っていなければいけない。「借受消費税」とは「逆国債」だと考えたらどうかな。ベースマネーと国債は政府の負債だけど、借受消費税は政府の資産だからさ。

おかみ まとめると、こうね。

消費税とは 消費者が支出をしたときにその1/10相当を消費者の財布から消す税。

大将 で、その金額はその物品を製造した各企業の付加価値の1/11ってわけか。付加価値って言うのは各工程の企業の労働者の働きってことだよな。つまり、国内の消費者がまあ平等に負担して...

おかみ そして付加価値の1/11が取引の消費税として価格に加算されると。

にゅん でもその加算は国内消費者限定だよね。だから、国内の労働力は国内消費者のためになるものになるときは割り増しになっていて、言い変えれば、

「国産商品が海外の消費者に売られるときには、国内労働の価格がちょうど消費税分だけ割り引かれている。」

にゅん こうとしか言いようがないような。

おかみ なるほどお。だから輸出補助金って言われるのかな。こんどこそ、ちゃんと図にしなくちゃ。


あらためて、みんなごめんなさい。いつか図を頑張るわ。


ところで「皆さまから集めた消費税」の総額は?

おかみ ところでさ。にゅんさんがちらっと言ってたけど。政府は「皆様から集めた消費税は社会保障に回します」って言うわよね。でもさ。国民がトヨタにとかソニーとか、大企業の製品に払った消費税は、彼らの課税仕入れの仮払い消費税と相殺されている...

真に「皆さまから集められた消費税」の総額はいったいいくらになるかしらね。公表されている消費税額って、それを差し引いたものでしかないわ。まあ、そもそもまずは消費税は輸出補助金になってたわけだけど。太郎さん、追及して-\(^o^)/

⇒と思ったら、これは大丈夫だった。集められた消費税は下請けが払うことになるはずね。貨幣の破壊は消費の時だけで、それは付加価値への税として価格にオンと。

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