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忙しくても、土を耕し、種を蒔く。

最近ずっと「バタバタしている」と書き続けています。

本当にバタバタしているのは確かで、長時間労働という定義に該当しているのも確か。
でも最近「何かしなきゃ」という焦りを感じています。


きっかけは、同業の友人。
その友人は私よりうんと忙しくしてて、普段からとんでもない量の仕事をこなしている人です。もう何年も。
でも、どれだけ忙しくしていても、周りへの気遣いや優しさを忘れない、人としても素晴らしい友人です。

いつも着々と経験と実績を積み上げている彼女を尊敬しています。
そのせいもあって、その友人と同じくらい「忙しくして頑張っている」最近の自分に、少し満足しているところがありました。

私のお仕事は、基本的に誰かから依頼をされる「頼まれ仕事」が大部分を占めています。なので「忙しい=人気」みたいな感覚があって、名誉なことだと思っていたのです。


そんな尊敬する人と同じくらい仕事を頑張れていれば、
少しはキャリア的にも、人間としても成長できるんじゃなかろうか。


そんな気持ちもいだきつつ、地道に頑張っている「つもり」だったのです。


しかし先日のこと。
そんな忙しいはずの友人が、賞レースに応募したというのです。

しかも、忙しい時間を縫って勉強までして。


私が仕事の忙しさにあっぷあっぷしているうちに、
友人は仕事を片付けたうえで、更に先に進もうと努力していたのです。




冷や水を浴びせられたような気分でした。




その事実を知ったことで、
友人が努力家なところを更に尊敬することになりました。
一方で、私は『忙しい自分」に酔っていたのかもしれない、と思うようになりました。


思えば、いつか書きたいと思っていた短編小説も、満足できる形にはなっていないし。今年の目標にしていたオリジナル作品の作成もほぼ未着手です。
他に自分の目標や夢を達成するための努力がまるでできていない。


もちろん、その友人と同じ仕事を同じだけしているわけではないし、
長く忙しくしているうちに、忙しさに慣れるところもあると思います。
そうすれば工夫して時間を作ったり、効率化もできて、そこまで力が回せるようになるのかもしれません。


でも、「もし友人の努力を知らなかったら自分は今の状態でそこまで努力しようと思えただろうか?」と思うのです。
私はずっと「忙しい」を「忙しい」ものとしたまま、友人のような努力までは出来なかっただろうな、と思うのです。


自分の努力の足りなさを痛感しました。

以前もちょろっと書いたのですが、私はこういうことがあると、この「Good Luck」という本を思い出します。



花が咲く状態を整えなければ、
花はそう簡単には咲かない。


日当たりのいいところを探して、
土を耕して、種を蒔いて、水をやって。

「努力」をするから、
「幸運」が訪れる。


努力しないということは、
あてもなく野原に座って、
偶然自分の目の前に種が飛んできて、
偶然花が咲くのを待つのと同じ。


もし本や映画みたいなフィクションなら、座ってる登場人物に「もっとなんか努力しなよ!」と思うでしょう。
でも現実で、いざ登場人物が自分だと、不思議と「いつかやろう」とか「待っていればきっと…」と思ってしまう。
そういうことって、結構あると思うのです。

でも、フィクションより現実の方が成功確率はシビア。(笑)
努力しても敵わない夢や目標なんてごまんとあります。
だとすれば、本当にそれを叶えたいなら、
フィクション以上に努力が必要なはずなのです。


私は幸いにも、夢や目標としているところと、
今している仕事が、わりと近い方だと思います。
しかし近いからと言って、簡単ではありません。
なんなら他の夢よりも、努力して一定の力を得た上で、
さらに「運」が必要になってくるような、厳しいものです。


今あるお仕事に丁寧に向き合っていく、
周りにいる人やものを大切にする。

それももちろん必要な努力で、大切なことだと思います。
それで叶う夢もいくらかあるかもしれません。
でも、目指すものがあるなら、そこへ向かう努力も忘れちゃいけない。


そんなことに気付かされたのでした。
そんなこんなで色々思うところがありまして、

・小説を読む
・古い映画を観る
・ドラマを観る
・(そのうえで)もっと仕事以外のものを書く

など、もう少しインプットを中心に、時間を取ろうと思っています。

こうやって見ると遊んでいるように見えますけど……(笑)
職業的には、これをただ観てインプットするんじゃなく、
丁寧に咀嚼して受け止めることが「努力」だったりします。
もちろん楽しみもしますけども。(笑)


自分が望む人生は、ただ待っているだけじゃそうそう訪れない。
だから夢の花を咲かせるために、土を耕し、種を撒き、水をやる。
どれだけ忙しくても、努力することを忘れない。


そんなふうに、自分を戒めたのでした。



書いているうちに、どんどん反省文になってしまったな……(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました!

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