【育成】若手が陥りやすい間違った自己認識

はじめに

それなりに仕事が出来るようになると後輩もでき、育成を担う機会も増えてきます。
私も育成する立場になり、様々な後輩と出会いましたが、その経験から学んだことを具体的な経験をもとに綴っていきたいと思います
※記事内に出てくる育成方法や考え方は、必ずしも正しいとは言い切れません。
この記事を読んでくださった方々の意見も聞き、今後のナレッジとさせていただければと思います。

まずは実際に接してきた中でも印象に残っている後輩の具体的な話をしていきます。

理想を語る系人材

数年前に私が育成を担当した新人が良く言っていた言葉

「もっと褒められたいです」

分かりやすく当時の状況を整理すると下記のような状態でした。

・後輩はミスが多いが、周囲は厳しく指導せず優しくフォロー
・所属していたチーム自体は成果を出していた
・後輩は「成果を出しているが、成果が見えにくいから自分は評価・承認されない」とよく言っていた

やることやってます系人材

こちらは自分自身が新人だった時に良く言っていた言葉

「これだけやることやっているのに、自分が評価されない意味がわからない」

こちらは恥ずかしながら若き頃の自分の話ですが、当時の状況は下記のような状態でした。

・言われたことはやっているが、成果が出せていない
・チーム状態も悪く、とにかく業務をこなすことが目的となっていた
・自分は「周囲よりも業務をこなしているのに周囲から評価されない」とよく言っていた

改めて思い返すと生意気で恥ずかしい若手次代でしたね笑

若手が陥る自己認識の違いを構造的に捉える

上記の若手の例はどちらも「周囲の認識」と「自己の認識」に大きな違いが生じています。
では、何故そのような認識の違いが生じてしまうのか、下記仕事の流れをもとに考えてみました。

インプット(入力)→アウトプット(出力)→アウトカム(成果)

仕事の流れを大きく分けると上記のようなフローになります。具体的に営業に行くまでの流れを考えてみると、営業に向けての顧客情報の調査や自社商品の理解はインプット、インプットを受けて作成した提案資料やアポイントの場でのプレゼンテーションはアウトプット、そのアウトプットを受けて受注して得た売上がアウトカム、となります。

上記のフローに当てはめると「理想を語る系人材」はアウトカムを意識出来ているというプラス面はあるが、アウトカム創出に向けたアウトプットが出来ていないパターン。「やることやってます系人材」はアウトプットをしっかり出せているがアウトカムを意識出来ていないパターン。

認識の違いを伝えて、改善アクションを促す

認識の違いを構造的に把握出来たものの、重要なテーマはしっかりと成長していくために育成の立場から改善アクションを促すことです。

改善アクションは人それぞれ多種多様な方法がありますが、やってはならないのは「ここが間違っているから、このようにして直しなさい!」と頭ごなしに伝えることだと思います

主体性高く、後輩に変化を促すために自分は下記 ステップを意識していました

受容→宣言→継続

まず大事なことは自分の認識がずれていたことを受容させてあげること。メンタル的なフォローもしつつ、先述した仕事の流れのアウトプット、アウトカムそれぞれ重要であることを伝えることで自己認識の間違いを自分自身で理解をしてもらいます。

認識の違いを受容した後は、自ら改善アクションを考えさせ、宣言をさせます。改善アクションを考えるサポートは重要ですが、最後自ら宣言することでコミットメントを高めてもらいます。

最後に重要なのは継続です。人間誰でも慣れてきたり、めんどくさくなると最初は出来ていた習慣でも出来なくなります。上記の改善アクションも同じで、後輩自ら徹底するのはもちろんですが、日報や定例会議などを活用し、組織的にも継続できる仕組みを埋め込むと改善が進みます。

最後に

拙い文章とはなりましたが「インプット→アウトプット→アウトカム」の流れをもとに自己認識を正し、「受容→宣言→継続」の流れで改善をしていく。
この流れは一定育成をする上で活用できるフレームかと思っています。

ただ自分もまだまだ未熟です。今後もたくさん発信をしていきたいと思いので、育成や組織のことなどたくさんの意見をいただけると嬉しいです