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ぬかてぃのベースボールコラム

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その時その時野球で気になった事を書いていきます。 基本的に日曜日更新。したい。
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記事一覧

今年のシンシナティ・レッズを語れ

メジャーリーグも開幕して一か月が経とうかとしている皆様、お元気していますでしょうか。
当方相変わらずシンシナティ・レッズを応援して数年ほど経っております。シンシナティというとかのスター・ウォーズの玩具を専売していたメーカーであったケナーのあった土地ですな。現在はハズプロがケナーを買い取ってありませんし、スター・ウォーズのトイ版権もかなり熾烈な争いしてますが。

元々シンシナティ・レッズの名前の元は

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さらばホワイティボール

ハーゾグ元監督が92歳で死去 カージナルスを82年世界一、野球殿堂入り(産経新聞)

セントルイスの象徴が一人去ってしまった。

The National Baseball Hall of Fame and Museum remembers Whitey Herzog.

日本でホワイティ・ハーゾクと聞いてピンとくる人はさほど多くないだろう。それこそメジャーリーグでも90年代より前は印象を持ってい

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歴史を塗り替える事は過去を振り返る事 ~松井秀喜の175本~

大谷翔平の本塁打数が4/10現在174本となっている。
冷静に見てしまえばチームで主砲を何年も打っている選手にしては目立ったものではない。彼の所属しているドジャースでも屈指の本塁打打者であるデューク・スナイダーが8年、ギル・ホッジスが戦争での従軍をまたぎながら9年で達成した記録である。時代を代表する長距離打者であれば楽々乗り越えたハードルであろう。
しかし日本においてこの次の本塁打である175本と

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度会隆輝覚書

度会隆輝が恐ろしいほど元気だ。
二試合連続ホームランを打ち、過去の選手たちに名前を並べた。その明るいキャラクターも相まって多くのファンと、くやしさ交じりの皮肉を述べるファン模様を見ていると突然ヒーローがやってきたものだ、と思わせる。

私はというとENEOS時代の彼を見ているので
「なんだかいまいち」
という評価をしていた辺り、本当に野手を見る目がないことをつくづく実感している。今でこそ東京に住ん

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野球賭博からアメリカの変化をみる

どこまで真実が明るみに出てくるか、という点はどうにかしたってあたかもピート・ローズの一幕を思い出すというか。

大谷翔平、水原一平氏の違法賭博問題で記者会見へ「正しいこと」ロバーツ監督は覚悟に敬意(日刊スポーツ)

日本球界では神と見まごう扱いをされてきた大谷翔平の通訳であった水原一平のスキャンダルで日本は沸いている。
大谷翔平の友達のようにすら描かれてきた通訳、水原の野球賭博には誰もが驚くことに

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ああ面白き野球記録

意外に知られていないことを一つだけ書き表せ、と言われたら現在多くの人から「老害」とされている広岡達郎は当時でも強打者に入るという事か。

長嶋茂雄がプロ野球に入ったのが1958年。多くのプロ野球ファンにとって立教大学の花形であった長嶋の入団は東京六大学野球を中心に形成されていた野球への興味が一気に変化するきっかけとなる。
読売新聞が提供するチーム読売ジャイアンツは確かに親元の新聞社が多くの手引きを

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変わりゆく野球界 ~トレバー・バウアーを見ながら~

変わりゆく野球界 ~トレバー・バウアーを見ながら~

元DeNAバウアーは「日本に戻らない」 MLBオファーまで浪人生活か…米記者見解(full-count)

著者はシンシナティ・レッズのファンだったから彼がトレードの時にどういう言葉がSNSで投げかけられていたか、未だに記憶している。多くのファンが「所詮FAのための就職活動」と冷ややかな目で見ていた。
丁度その頃はマット・ケンプであったりヤシエル・プイグであったり球場の内外で話題になるトラブルメー

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プロ野球助っ人覚書 ~成績から見る野球的人格~

プロ野球助っ人覚書 ~成績から見る野球的人格~

中島国章氏の『プロ野球 最強の助っ人論(現代新書)』を読んでいる。通訳、スカウトなどでヤクルトの助っ人外国人を支えてきた氏の書籍は日本とアメリカのギャップをどう埋めるかといった要素に時間をかけていった重みが文面からしっかりと伝わってきており読み応えのある内容である。

私も外国人助っ人の成績を調べており、現在はメジャーよりはマイナーの成績を中心に見ていたりする。というのも外国人助っ人は全員が全員メ

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南九州のfield of dreams ~薩摩おいどんカップ存在の意味~

大学、社会人、クラブチームはおろか独立リーグ、プロを交えたロイヤルランブルが始まる。

二月になると多くの大学や社会人野球部が九州に訪れる。
過去多くのプロ野球選手が別府で自主トレに励んだという文章が残るほどこの時期の九州と野球選手の関係は切り離せない。比較的気候の温暖な中九州から南九州ならではトレーニングしやすい環境だったというのが大きいだろう。

そんな南九州は鹿児島で県内の球場を使った大きな

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アイビーリーグメジャーリーガー四季折々

佐々木麟太郎が日本のどの球団にも属することを選ばずアメリカへの道を渡ることを決めた。これがまた日本野球の変化を促すのだろう。
行先はスタンフォード大学という。情報工学を得意とする世界最高峰の知識を要する大学だ。彼がどういう学問を修めるのかは別として行く末を見守りたい。

しかしアメリカにも多くの大学がある。とりわけちょっとでもアメリカ史をかじった人ならアイビーリーグの名は出てきやすいだろう。
その

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”神化”する大谷翔平と荒川事件

”神化”する大谷翔平と荒川事件

大谷グローブがあまりにも世間に影響を与えすぎている。

大谷グローブ「キター‼」と市役所に展示した市長に批判 いろいろアウトと言えるこれだけの理由(東京新聞)

大谷翔平の小学校への寄贈グラブがまさかの〝転売騒動〟「こんな出品はやめて」と批判が殺到(東スポ)

彼が素晴らしい選手ではあるのだが、今回のグローブにおける騒動は正直逸脱している印象を受ける。それほどまでに素晴らしい行動だというのか。

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野球文化學會第七回研究大会を終えて

野球文化學會第七回研究大会を終えて

1月28日、法政大学キャンパスにて野球文化學會第七回研究大会が行われた。(野球文化學會)
コロナウィルスの影響などもあって実地に向かったのは三、四年ぶりとなるか。(野球文化學會 第7回研究大会)しかし、8000円は高かった。

1,野球文化學會とは野球文化學會とは改めて魅力的な学会である。
というのも野球を様々な角度から論じようとするため、どこの野球を扱うか、に関しては多岐にわたる。プロ野球を扱う

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金田正一の「走れ走れ」を振り返る

ダルビッシュ有選手の「走り込み不要論」が色々な曲解を伴いながら様々な場面に出てきて数年経っている。
今更走り込みが必要か不要か、という点に関して言えば各々が答えを出せばよいだろう。

とはいうもののやはり野球史をめぐる冒険を趣味とする私としては走り込みが本当に不要なのか、というのは常々問い続ける疑問でもあったりする。
やはり多くの選手が走り込みによって大成してきた一面があるのだ。最も野球選手を成功

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warでは野球選手全てを書き示さない ~ピー・ウィー・リーズの教え~

warでは野球選手全てを書き示さない ~ピー・ウィー・リーズの教え~

こんなことを言われた。
先日野球殿堂入りが発表された。そのうち競技者殿堂入りが黒田博樹と谷重元信、特別表彰が審判を長く務めた谷村友一の三名であったことは記憶に新しい。
それに伴って東京者への投票順位というものも発表されたのだがある方が言った言葉に反論してしまった。

曰くその人はこの投票には順位に問題がある、というのだ。
というのも彼は川相昌弘や宮本真也を取り上げ
「彼らが高位にあるのはおかしい。

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