CITTA @【酒場】か【Trattoria】のソムリエ

Citta(チッタ)と申します✨ 基本的にはワインを主軸に、その他のお酒や接客にまつわ…

CITTA @【酒場】か【Trattoria】のソムリエ

Citta(チッタ)と申します✨ 基本的にはワインを主軸に、その他のお酒や接客にまつわる記事を書いていくつもりです😊 現役のソムリエとして、ワインに接する時に使うイメージの掴み方や楽しみ方などを、グッと解りやすく他とは違った切り口でお伝えしたいと思っています♪

最近の記事

芳醇な「カスク」が香るワインとは?

ワインの特徴を表すワードで、「木樽」「バリック」「樽感がある」といった言葉に遭遇すること、ありませんか? この「木樽」「バリック」は、ウイスキーがお好きな方には非常になじみ深い、「カスク」と呼ばれるものと同じです。 ワインの味わいを知るなかで、この木樽の熟成の味わいを覚えることはとっても重要になります。 特に白ブドウ品種の「シャルドネ」がお好きな方には、ぜひぜひ覚えておいていただきたいキーワード。 今回の記事のテーマは、この「木樽」と「樽熟」について、お話しいたします

    • ワインをボトルで飲むススメ。

      グラスワインで様々なバリエーションのワインを楽しむことができるのは、確かにレストランならではの魅力の一つです。 「ボトルだと飲みきることができない」 「せっかくだから色んな種類のワインを飲みたい」 「料理の種類に合わせてワインを変えたい」 グラスワインでワインを楽しまれる方々からは、こんな声も上がってくるのではないでしょうか。 もしグラスワインで「いろんな種類をちょっとずつ楽しみたい」のであれば、ボトルワインを飲む目的は「一つの種類をずっと飲んでいたい」ということに

      • ワインの「オリ」について、正しい知識を得る

        たまにワインの飲み終わりごろに出現する、黒いザラザラしたカスのようなもの。これは「澱(オリ)」というものです。 たとえば、すぐさま一緒に飲んでいる誰かからこのオリの正体についてパッと教わることができればよいのですが、もしまったく何も知る由もないまま遭遇してしまったとしたら、ちょっと恐怖かもしれません。 「毒!?」「欠陥品のワインを購入してしまった!」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。 ですが、ご安心ください。知ってみれば、全く悪いものではありません。 今回は

        • Nebbiolo

          【読み方】ネッビオーロ  【色】赤ワイン 【主産地】 育成可能な環境が非常にきびしく限定されているため、イタリアのピエモンテ州やロンバルディア州を中心に栽培されています。 イタリア以外の国ではオーストラリアやアメリカでも育てられてはいますが非常にマイナーなので、主な産地としてはひとまず、「イタリアの北部で育てられている」というところだけチェックしておきましょう。 さらにこのネッビオーロに関してはぜったいに覚えておきたい産地が二つありまして、それが「バローロ」と「バルバ

        芳醇な「カスク」が香るワインとは?

          おもわずキュンとしてしまうワイン

          歌手や芸能人、俳優、スポーツ選手。ドキッとする人物を見た時、やっぱり自分はこういうタイプが好きなんだな〜、という。 女性も男性も誰しもが、異性の好きなタイプというものを漠然と持っていますよね。 ワインの味わいの違いについても、この好きなタイプという感覚を当てはめてみるとちょっと面白い事になります。 最終的には複雑でむずかしそうなワインの世界が、あっという間にかんたんで身近なものに早変わりします。 ぜひお付き合いください😊 1. 居酒屋さんで 自宅の近所の居酒屋さん

          おもわずキュンとしてしまうワイン

          「飲みやすい」ワインとは一体何か?

          ワインを飲み始めようとしている大半の方が、この飲みやすいワインというものを探しているのではないでしょうか。 今回はワインにおけるこの「飲みやすい」というキーワードについて掘り下げていこうと思います。 「そもそも飲みやすいワインってこんなルールがあるな」という一つの検索条件がはっきりとしていれば、間違いなくこれからのワイン選びの強力な手助けになるのではないでしょうか。 1. まず飲みにくいワインとは? そもそも飲みにくいワインとは?から考えていきましょう。 ワインが苦

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          Chardonnay

          【読み方】シャルドネ 【色】白ワイン 【主な原産地】 世界各地で育てられますが、最も有名な産地はフランスのブルゴーニュです。 アメリカのカリフォルニア周辺で作られるものも、独特な特徴があり人気がある産地と言えます。 【特徴】 良くも悪くも特徴が無いという事が、この葡萄の特徴かもしれません。 どういう事かというと、シャルドネはそのワインの作り方や産地の特性によって出来上がる味わいや特徴がそれぞれまるで違うからです。 例えばこのバラバラなシャルドネの特徴を、いくつかの

          Cabernet Sauvignon

          【読み方】カベルネ・ソーヴィニヨン 【色】赤ワイン 【主産地】世界各地で育てられるが、最も有名な産地はフランスのボルドー。最近ではアメリカ カリフォルニア産のものもしっかりした味わいで人気が上昇中。 チリ産のものは「チリカベ」と呼ばれ、コストパフォーマンスが素晴らしいと非常に長く人気があります。 【特徴】この葡萄からは基本的に重たいフルボディなワインが作られます。 お茶を飲んだ時に感じるような、渋さ(タンニン)がこのワインに強く加わる傾向があります。 果実味が強く、

          「ロマネ・コンティは大した事無い」

          ポロっとこうおっしゃったお客様がいらっしゃいました。 ロマネ・コンティとはおそらく世界で最も高価なワインとして、果てしなく高いワインの代名詞的な存在のワインです。 恐れ多くもその世界一高価なワインに対して、「大した事なかったよ」とおっしゃるのです。 値段を考慮してこれは普通は有り得ない感想なのですが、私はたぶん本当に「やっぱり大した事無かったんだな」と共感しました。 今回はあえてこう誤解を招くような切り出し方で、始めていこうと思います。 1. そもそもロマネ・コンテ

          「ロマネ・コンティは大した事無い」

          ワインに言葉のスパイスを効かせる

          これはワインに限らずレストランで提供される全ての料理にも言える事。 さらにはレストランというジャンルも飛び越えて、すべてのものに付加価値をつけるという意味でのスキルアップに繋がるのではないでしょうか。 商品や贈り物など、何か一つ誰かの手に渡す時にこのスパイスを最後の仕上げに一振りするかしないかで、全くそのものの価値を変えてしまう事があります。 実体験を元に、今回はこの言葉のスパイスの重要性についてお伝えしたいと思います。 さまざまな場面で物に付加価値をつけるという上で

          ワインに言葉のスパイスを効かせる

          テイスティングで葡萄品種を当てる

          一般的にソムリエの特殊能力のように思われているこのスキル。 これを最も簡単に手にいれるにはどうすればよいのか、という内容で始めようと思います。 誰だって始めは全くわからない所からスタートをしますし、その一歩を始めれば以外と簡単にこの「品種を当てる」というスキル自体は手に入れられます。 マジックの種明かし的な内容ですが、きっとそれで誰かを驚かせてみたくなるのではないでしょうかw 1. 品種を当てるという事を体験する まず初めにとっかかりが必要になります。 多分どこ

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          テイスティングで葡萄品種を当てる

          レストランで必ず【+α】を得る方法 〜かならず得をしている人が持っている共通点〜

          私が勤めているレストランのお客様の中に、 「損する常連さま」 と 「得する一見さま」がいらっしゃいます。 「すべての常連さまが特別なサービスを受けられるわけでは無いよ」ということを、ここで断言したいのではありません。 実際にそういったサービスを受けている常連さまだって、今でもたくさんいらっしゃいます。 ただ、すこし俯瞰で観てみたときに、「損する常連さま」もいれば、「得する一見さま」も中にはいらっしゃるのです。 これを一つ今回のテーマにして、レストランで得をするには、

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          恵比寿ビールの最高峰、ザ・ロイヤルリーフを飲んでみました!

          幻のビール「エビスマイスター ザ・ロイヤルリーフ」をご存知でしょうか? ある方からいただいたのですが、調べてみるともう正規のルートでは手に入れる事ができないスペシャルなビールだと。 そんなにレアなビール一体いつ飲めば良いのだ、と思いなかなか飲めずにいたのですが、それを知る為にはまず飲まなければわからない、という事に行き着き今回開けたわけですw それにしてもただ「美味しかった〜」で終わらせてしまうのはちょっともったいないので、今回は果たしてこの幻のビールに、 「どれだけ

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          赤ワインの「常温」の「常識」〜なぜワインにとって温度が重要なのか?〜

          「ワインは生鮮飲料である」 と、はっきり明言してしまう某有名ソムリエがいるほど、ワインの品質にとって管理環境下の温度というものは非常に重要です。 「ワインは生鮮品として扱え!」と、主張する神経質なソムリエも実際にいて、少し置きっ放しにしてしまったくらいで「ワインが腐る!」と。 「それは少し言い過ぎでは?」と聞こえるかもしれませんが、これは決して大幅に間違っていないのです。 たとえばこう想像してみると、少しイメージがわくかもしれません。 中が見えないボトルの内部では、

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          あるレストランにて垣間見た【葡萄酒劇場】

          ワインのソムリエをしていると、 「今日のワインは全部君に任せたからね、絶対美味しいヤツ頼むよ。美味しいヤツね」 2回美味しいヤツと言われて、念まで押されて。そういう場面がたまにあります。 そんな時私の場合は、緊張はもちろんするのですが、内心では 「待ってました!」 と、ハートに火がつくタイプですw 絶対に満足させてみせるぞ!と、なる訳ですよね。 その自信の裏には、確かに今まで場数を踏んできたからという事もあるのですが、例えばその日は6名様でお任せの4本を開けて

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          ワイン界のBanksy 【Alias(匿名)】という名のワイン

          「俺たちのミッションは、次世代ワイン界のロックスターになるべく、つまみを最大まで回した大音量のアルコールを届けることさ。もし、このワインがやかましく聞こえるようなら、あんたはもう老いぼれさ。」 【Alc by Vol】アルコールバイボリュームというアメリカのワインメーカーからのメッセージです。 ワインの裏面のラベルに、 【Alc by Vol】と記載さているのを、なんとか見つけられはするものの、 アルコール度数を示す何かなのか、と間違えてしまうほど、 わかりにくすぎ

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