見出し画像

Chardonnay

【読み方】

シャルドネ


【色】

白ワイン


【主な原産地】


世界各地で育てられますが、最も有名な産地はフランスのブルゴーニュです。


アメリカのカリフォルニア
周辺で作られるものも、独特な特徴があり人気がある産地と言えます。


【特徴】


良くも悪くも特徴が無いという事が、この葡萄の特徴かもしれません。


どういう事かというと、シャルドネはそのワインの作り方や産地の特性によって出来上がる味わいや特徴がそれぞれまるで違うからです。


例えばこのバラバラなシャルドネの特徴を、いくつかのタイプでざっくりと分けてみると、


・フランス シャブリ = 

酸味が強く、キリッとシャープなタイプ


・フランス ブルゴーニュ = 

酸味はしっかり、木の樽の香りがついたものがある高級タイプ。



・アメリカ  カリフォルニア =

ブルゴーニュよりもさらに強く木の樽の香りをつけた、酸味よりも甘さやコクが強いタイプ。


まだ他にもありますが、ひとまず最低限の3タイプがこれらでしょう。それ程このシャルドネからは、様々な特徴のワインが作られています。


【オススメな好相性料理】


酸味が強いシャブリのようなタイプは、やはりさっぱりとした生の魚介系料理か、繊細は味わいのオードブルを合わせると良いでしょう。「牡蠣にシャブリ」はとても有名な言葉ですよね。

木の樽の香りがあるタイプのその香ばしいコクと香りは、バターを使った料理の他に、ローストした魚介や鶏肉料理等と相性が良いです。


特に味わいの強いカリフォルニアのシャルドネなどは、コクのあるクリームソースや、もしかするとガッツリした肉料理にも合うのではないでしょうか。


【あまりオススメできない料理】


特徴の幅広さがあるので、合わせるタイプさえ間違えなければどんな料理にもシャルドネは合うかもしれません。


フレッシュで繊細なシャルドネに、強い味わいのものはNG。


香りの豊かな木樽系のシャルドネは、爽やかであったり繊細な味わいの料理には合わせない方が良いでしょう。


どちらか片方が強くなりすぎないよう合わせて、料理とワインの魅力をなるべく損ねないようにする事が重要です。


【引き出しとしての使い所】


今回はさっぱりしたシャブリ系コクのある木樽系、それぞれ決め手になるキーワードをあげてみます。


ワインを選ぶ間に交わされる会話の中に、以下のようなものが出て来ればそのどちらかのシャルドネでいきましょう。


・シャブリ系


「キリッと辛口な白ワイン」

「さっぱりしていてる、さわやかな白」

「お刺身やカルパッチョ、冷たい前菜に合うワイン」


・木樽系


「お肉にも合う白ワイン」

「しっかりめの白ワイン」

「辛すぎない白ワイン」

「高そうな味がする白ワイン」



最後のキーワードはだいぶ月並みな表現ですがw


木樽系のワインをあまり飲んだ事の無い方がこのタイプを初めて飲んだ時に、こういうコメントをたまにおっしゃる事があったので、に応用できるかもしれないと思った次第です。


ただ一つ。木樽熟成をするワインは熟成しないものに比べてその分、金銭面のコストがそれなりに嵩みます。


その為この木樽系は結果的に高級ワインになる事が多い為、この表現はあながち的外れなものではないのかもしれません。


臭わない程度の蘊蓄として、ぜひ使ってみてください。高いワインには理由があるんだよ、とw


【注意点】


タイプの多様性によりシャルドネの特徴というものが一つに定まらないので、もし他人とこの葡萄についてコミュニケーションをとる際には


「どのタイプのシャルドネなのか」


という事を共有する必要があります。


多様性こそがシャルドネの特徴であるという事に注意しましょう。


以前【「とりあえずシャルドネ」はギャンブルである】という記事でも書いたのですが、とりあえず白ワインの葡萄で知ってる名前だから注文時にそれを使おうというのは、正直あまり良い結果が生まれないです。


それは結局なんでも良かったのかもしれませんが、その時は無理にシャルドネをとは言わずに、「とりあえず辛口の白をください」で、十分です。


【まとめ】


白ワイン用の葡萄品種で最も有名なのがこのシャルドネではないでしょうか。


この記事を読んでくださった方にぜひともオススメしたいのが、シャルドネのこのバラエティ豊かな多様性を楽しむという事です。


ありとあらゆる白ワインの葡萄の中で、最も木の樽の香りがフィットする品種と言われ、その樽熟成によって作られるウットリとしてしまう程甘露なものもあれば、脳天を突き抜けるような鋭い酸味と高貴な繊細美を併せ持つものもあるという。


シャルドネは謂わばワインの造り手達にとってのキャンバスの様なもので、そこに描かれる個性表現諸々を飲みながらにして楽しむ事ができるという、素晴らしく稀有な魅力を持った品種ではないでしょうか。


この先まだまだ新しいタイプが誕生する可能性も、十分にあるシャルドネは今後も永く目が離せません😊




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?