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2020年7月11日 22:46
最近、インプットとアウトプットのバランスに苦心している。料理を作るためには食材が要るように、何かを書くためには、それなりのストックが必要だ。それを「引き出しをたくさん持っておく」と言う人もいるし、倉庫に貯蔵するイメージや、巨大な箱にごちゃまぜにして放り込むような感覚をもっている人もいるかもしれない。ようは「溜め込んで寝かせておく」ということ。溜め込むものは何でもよくて、ちょっとしたフ
2017年12月2日 14:45
12階にある会社の休憩室の窓から、東京の街並みが見える。ビルが立ち並び、線路が行き交い、巨大なクレーンが首をもたげ、血脈のような道路がとめどなく流れている。雲が低く垂れこめ、毛布のように幾重にも折り重なって空を覆っている。灰色の街は窓枠に切り取られ、映画のスクリーンのように見える。いつもパソコンのスクリーンばかりを眺めているからか、その切り取られた風景は、陰気な曇天だというのに不思議と明る
2017年9月18日 11:44
ずっと長編小説ばかり趣味で書いていた私が、ここ最近、ブログを始め、noteを始め、物語以外にも小出しに文を書くようになってから、気付いたことがある。それは、文を書くことって、何だか、身を削っているみたいだということ。ちょっと語弊があるが、身を粉にして書いているとかそういう話ではなくて、ことばにして何かを発信するということは、自分自身をちょっとずつ削り取って、文字に加工して並べているような感じが