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「直感」について。 遺伝子レベルの領域?モンゴルで物思いにふける何者でもない旅人。

■前置き -「直感」について考えたきっかけ

記者の同行で【鷹狩のカザフ族とモンゴルの遊牧民族】取材を目的に2023年6月モンゴルへ行きました。ソフトボイルドに放浪旅の記録を綴る、何者でもない写真旅人です。

哲学や生物学についてそこまで詳しくないけど、モンゴルに行く前に「直感に従え」と、多方面から言われ、「直感」について整理したい。。。とぼんやり思っていた。

すると、今回の旅の相方のドキュメンタリー作家でもある記者(以下:「記者」)が痺れるほど思想が強く、直感や自由について日頃から言語化している人だった。ウランバートルの宿で、夜な夜な話したことをできるだけ思い出しながら「直感」について素人なりにまとめてみた。


ウランバートル市内のAirbnbの窓から (MONGOLIA 2023)

■本題 -【価値観・判断力】と【直感】の位置関係

私は、もともと自分の「価値観・判断力」は【自分が経験する全てのこと、つまり、学んで、考えて、見て、出会っきた人の集大成】だと思っているから、「経験」が多ければ多いほど、そしてその時に心が動けば動くほと、自由で有意義な選択ができるためのスキルが上がる。つまり、【自分も、人も、より幸せにできるための価値観と判断力が育つ】と今まではぼんやり考えて、新しい経験や出会いやインプットに尊さと価値を感じてきた。

でも今まで、直感に関してはちゃんと考えたことがなく、「価値観・判断力」の「延長線の無意識あたりの位置」に直感があるのかなー?とくらいしか今まで考えてなかった。

モンゴルの羊の群れ (MONGOLIA 2023)

■本題 - 遥か昔から先祖によって蓄積されてきた遺伝子レベルの知恵

自分の中の「とっさで無意識な行動とジャッジ」「なんとなくそれが正しいと思った」「感覚的にしっくりくる」と根拠がない様なものが直感だと思うんだけど、この「なんとなく」はどこからなんの経験をもとに判断基準を引っ張ってきているのか?

英語の直感=“Intuition”はラテン語の:
【in(中に)+tueri(見る/見守る)】で英語で
【Gut Feeling (内臓から感じる)】という

内臓の中に何があるのか?

【生前の遥か昔から先祖によって蓄積されてきた遺伝子レベルの知恵】
・・・と今回自分なりにまとめてみて改めて自分の認識として確立された。

すごくいい例ではないかもしれないけど・・・

■遠い先祖が経験した、狼に餌をあげたら従順になる経験から、
 ・犬がいると仲良くなりたくて無意識に手を出す
 ・犬みたいな顔(表情)をしている人は好感が持てる。

■一方で、蛇に近づいたら無条件に噛まれた痛みの経験から、
 ・蛇(細長いもの)は気持ち悪いから距離を置く
 ・蛇のような顔や目をしている人に対して警戒心を感じる。

■哺乳類の先祖が海で生息していた時の経験から、
・人は癒しを求めて海や川に行きたくなる。

。。。という様に、今の人間として生まれてきてからの「自分」ではなく、動物が出来上がった微生物レベルの「あのとき」から、海から陸に上がってきて哺乳類になった時などの遠い昔の遺伝子レベルで繋がっている生物たちの「経験」が今の自分の「直感」として成り立っている。

・・・つまり【自分が生まれる遥か前から、自分と遺伝子レベルで繋がっている全ての生態が経験したことの集大成】が直感!?

そう考えるとすごいスキル。

私が当初ぼんやり思っていた「価値観・判断力」の「延長線」ではなく、遥か昔までタイムスリップしてもどったとこに「直感」の根があったんだ。

■おわりに - モンゴルに何を求めたのだろう

少し話がずれるけど、
より本能的・野生的・自然の摂理に寄り添って生きているモンゴルの遊牧民を見て、正直とても羨ましいと感じた。し、彼らと話していると、誇らしげに「大変だけどこの自然を愛しているから都会には住めない」と話す姿に「自然と共にある」ことに対するプライドとちょっとした優越感さえを感じた。

馬を調教する遊牧民の少年 (MONGOLIA 2023)

今回、モンゴルに行くこと自体を直感で決めたと信じたい。漠然と「もっと自由に生きたい」「放浪したい」という私の中にあるモヤモヤは、遠い昔からの潜在的な願望に操られて、今、遊牧民に会いに行くべきという直感的判断に至ったのかな?よくわからんな。

この日、【人間は「自由な意志で選択と行動している」。。。と思い込んでいる】・・・けど実際は行動が無意識の領域から来ててそれが直感だとか、実際人間には意志はないだとか、、、鼻血が出そうな哲学的な話もしたけどまた別の機会に。

MONGOLIA 2023/6/2


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