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データ管理ができる「Exment」って何がいいの?

こんにちは。NTTデータCCS UXチームに7月から配属された、入社1年目の松田です。現在私は株式会社カジトリ様から提供されている、オープンソースのWebデータベースExment エクスメントを使ってシステム開発しています。Exmentを一言で表すと「様々なデータを一元管理できるWebシステム」のことです。例えば、表計算ソフトで管理しているデータをシステム管理に移行したいような場合におすすめです。
先日行われたフロントオフィスDXPOで弊社ブースのサービスの1つとして展示いたしました。実際に使用しながらカスタマイズ開発を行ったメンバーに、インタビューをしながらExmentについてご紹介したいと思います。

Exmentでできること

  • データの検索、参照、登録、更新をしてデータベースを作成するなどの操作

  • Excel・Access・Googleスプレッドシートなどで管理してきたものを一元管理化
    主に会員様向けの顧客管理・契約管理・製品管理・タスク管理などに使用されます。

先輩に聞いてみた

今回インタビューをお願いしたのはExmentを使ったシステムのインフラ構築を担当している同じUXチームの石丸さんです。実際に使用しながらカスタマイズ開発を行った時に感じた良いところを聞いてみました。

オープンソースで機能制限がない

――Exmentを使用して良かった点を教えてください。
石丸:オープンソースの製品なので、ライセンスで定められた範囲において無料で使用することができるという点がまず1つかな。オープンソースだと通常よくあるパターンは有償版や無償版があって、機能が違ったり接続数が違ったりと制限があることが多い。だけどExmentに関してはそういう機能制限が全くないのが良いところ。
――確かにオープンソースの製品だと無料版は制限があるイメージが多いですね。

日本ベンダーである良さ

石丸:日本ベンダーが開発しているのでマニュアルや資料が全部日本語で充実しているね。海外のものだと日本語の文字だと文字化けが発生するケースが少なからずあるからそれが無いし、Exmentにサポートしてほしい場合も、お願いすればサポートを日本語で受けることができる所も良いね。
――なるほど!海外のものだと英語で書かれているものを翻訳しなければいけなかったり問い合わせが英語しか受け付けていなかったりという場合がありますよね。実際私がExmentのマニュアルを読んだ時も日本語だったのですぐに理解をすることができました。

類似製品kintoneとの比較

石丸:類似製品はいくつかあるけど、一番有名なのはkintoneキントーンだよね。テレビやCMでやっているのって見たことある?
――いや、ないです
石丸:テレビCM・YouTubeのCMでもやっていたりするし、電車広告とかでも載っていたりするかな。
――これから意識してCMや電車広告見るようにしてみます!(ちなみに後日テレビを見ていたらkintoneのCMを発見しました。)
石丸: kintoneは完全に外に接続しているクラウド環境なので、個人情報を置くことに関して抵抗がある人が結構いたりするのだよね。だけどExmentはインターネットに直接アクセスしないクローズド環境に構築ができる。「その社内からしか接続できませんよ」みたいな完全に閉じた環境なのが良いところかな。
――完全に閉じた環境だと外からアクセスされる心配がないので、安心して個人情報を預けることができますね。

API連携の充実

石丸:API連携が充実していてシステムの様々な連携が可能というところも利点だね。
――API連携ってなんですか?
石丸:API連携は、普段URLをアドレスバーに入力して、入力したアドレスを実行するとそのURLの内容が表示されるでしょ?それと同じような動作で特定のパラメータで情報を渡すとその結果として渡した情報に対応する結果を返してくれるっていうのがAPI。
――なるほど。ちょっと難しいですね、、
石丸:例えば、ログインのURLにIDやパスワードを送るとそれに関してログインできたという結果と接続のカギ情報がもらえるみたいな仕組みのことをAPIというよ。ログインに限らず検索もそうだよね。この検索条件に対して検索をして結果が欲しいと特定のURLに投げると結果が返ってくる、こういうのがAPIの仕組みです。
――APIという言葉を知らなかっただけで私達も普段使っていたんですね。
石丸:例えばTwitter関連のまとめをしているページがあると思うんだけど、それはTwitterの中でトレンド情報を取得するようなAPIが提供されているから、ホームページを運営している人はトレンドワードの情報をAPIで叩いて画面に表示することをしてページを作っているよ。これが一番身近なケースなものかな。ExmentはアクセスできるようにAPIが標準で準備されているので、必要な情報を別のWebサービスなどから簡単に取得できます。
――なるほど、理解できました。ありがとうございます。

類似製品Pleasanter®との比較

石丸:後はOSSの類似製品であるPleasanterプリザンターに比べて、一般的なWebアプリケーションと画面インターフェースが似ているため操作が直感的でわかりやすいね。
――Pleasanterを使ったことがないので比較ができないです。
石丸:そうだよね。Pleasanterを使ってみないとわかんないけどね。バッチの組み込みや画面のカスタマイズができて、Exmentの方がインターフェースもわかりやすいっていうのが利点かなと思います。
――確かにそうですよね。検索画面を使用していて直感的にわかりやすいなと感じました。

↑上の図のように検索したい項目を追加することで、項目ごとに検索ができるので膨大なデータの中から必要なデータだけをすぐに取り出すことができます。

バッチ:どこかのタイミングでまとめて実施される処理のことです。

対応しているOSが多い

石丸:動作する言語がPHPなのでOSがWindows、Mac、Linuxの全部で動作するっていうのが良いところかな。
――他のものはWindows、Mac、Linuxの全部で動作しない時があるってことですか?
石丸:どういう風に作っているかによって変わってくるけど、MicrosoftのSQLサーバを使わないとできないものや、中で使うソフトウェアがMacやWindowsで使っているものと同じもの以外は機能制限があるっていうのが多々あるからね。だけどこのExmentに関しては全部オープンソースのもの。例えばデータベースはMySQLのものを使っていて、どのサーバでも動くような作りにしてあるからどこでも動くのも良いところだね。
――どのサーバでも動くような作りなのは使いやすいですね
石丸:次にPHPでプラグインを作成することで、画面の作成,ボタンの追加,イベントの前後処理の追加、バッチ処理の作成、APIの作成など様々なカスタマイズをすることが可能。色々なことができるパッケージ製品は、カスタマイズの仕組みが複雑だったり面倒くさかったりするけど、シンプルで分かりやすく作られているのが良いところだね。
――カスタマイズがしやすいのはそれぞれの業務に合わせることができますね。
石丸:良いところはこんな感じかな。

PHP:広く使われているオープンソース言語のこと。特に Web 開発に適しており、HTML に埋め込むことができます。
プラグイン:拡張機能のこと。Webブラウザなどに機能を追加し、使いやすくするためのプログラムのことです。

1番のメリットと今後期待すること

――ありがとうございます。たくさん良い点をあげて下さいましたが、この中で石丸さんが一番良いと思うところはどこですか?
石丸:オープンソースの製品なのでライセンスで定められた範囲において無料で使用できるという所と操作が直感的にわかりやすいという所かな。
――逆にもう少し改善されたら良いなと思うところはありますか?
石丸:改善点というか、贅沢を言えばきりがないという部分が正直あるんだよね。改善されてきてはいるけどパフォーマンス面かな。一定のデータ量を超えた時に、スピードの面が低下する傾向があるかなと。だからある程度のサーバ性能を要求されるところが弱点ではあるかな。
――どのぐらいのデータ量になったらスピードが低下するのですか?
石丸:1テーブル辺り10万レコードぐらいかな。だけど製品自体のクオリティーは高いし大きい弱点はないかな。
――なるほど、今日はお忙しい中お時間を頂きありがとうございました。

まとめ

今回は石丸さんにインタビューをして、技術者の視点でこんなにたくさんのメリットがあることがわかりました。実際に私もインタビューをする1か月半前に初めてExmentのマニュアルを1時間ほど読んで作業を開始しましたが、操作に困ることはほとんどなく、簡単に操作できる印象を受けました。プログラミングの知識がなくても使いこなすことができました。
Exmentについてはインターネット上にノウハウや使い方がまだ少ない状況ですが、コストを抑えてスピードやセキュリティ面を重視している場合に利用できそうです。

弊社では以下の展示会でExmentを紹介しました。

10月にはオンライン展示会にも出展しますので興味を持っていただいた方は是非アクセスしてみて下さい。

kintoneの名称は、サイボウズ株式会社の登録商標です。
Pleasanter®の名称は、株式会社インプリムの登録商標です。

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◆ユーザーフレンドリーなアプリをつくる、ローコード開発キットQUILTY キルティ
◆集めたデータを活かすためのKARTE カルテ 導入・運用支援

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