NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)

一人ひとりを尊重する寛容な社会をつくりたい。第二次世界大戦とホロコースト史を教材とした…

NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)

一人ひとりを尊重する寛容な社会をつくりたい。第二次世界大戦とホロコースト史を教材とした教育に取り組んでいます。学校訪問授業、講演会や上映会の開催、スタディツアー ~ポーランド、ドイツ、オランダなどを実施しています。https://www.npokokoro.com/

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「わたし」の生き方を問いかけてくれる歴史と出会えた訪問授業

みなさんこんにちは。昨年の11月からインターン6期生として活動している、みさきです。大学では、「マイノリティへの差別と政治の関係」というテーマを軸に授業を履修しています。趣味は近所を散歩することと読書です。 今回の記事では、2月8日に八王子にある東京純心女子高校で行われた訪問授業を振り返ります。 訪問授業が始まるまで  この日の八王子はまだ雪が残っていて寒かったです。「幸の木」というヴィーガン料理のお店で野菜フライの定食をいただき、体に染み渡る優しい美味しさに癒されてから

    • 緊張と感激の、モヤモヤ問いづくり

      皆さん、こんにちは。 昨年の11月からインターン6期生として活動している大学院生の、ぽんです。 今回の記事では、 1月27日(土)にゲーテ・インスティトゥート東京で開催された高校生ワークショップ 2月3日(土)にオンラインで開催されただれでもワークショップ の2つのイベントについて、振り返ります。 自己紹介 名前:ぽん 現在学んでいること:大学院で、トランスジェンダーの老いについて研究しています。 趣味:芸術鑑賞(最近は楽焼に興味があります)、韓国ドラマ(最近は「無人島の

      • 第二次世界大戦の証言と出会うワークショップ

        2023年が終わりに近づいてきましたね。Kokoro代表・石岡史子(ふみこ)です。今年は計68回の「問いづくり」を実施しました。最後の12月20日のワークショップは年齢も居場所も異なるも皆さんとじっくり対面で対話ができて、今でもじんわりと余韻が残っています。 感想をたくさん寄せていただいたので、一部抜粋を掲載します。初めて「問いづくり」を体験する時は、何のためにコレやるのかな?と「問いづくり」に対しての「問い」がたくさん浮かんできますが、ふりかえってみると、皆さんの感想の中

        • ハイドリヒ暗殺の英雄国立記念館と抵抗の歴史

          こんにちは!インターン5期生のふゅ〜です。 現在私はチェコの大学院で中央ヨーロッパの歴史や社会について研究しており、休みの日には度々ヨーロッパの「記憶の場」を訪れています。先日は、プラハの中心地に位置する聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂に行ってきました。この教会の下部には、ナチズムに抵抗した国民的英雄の歴史を伝える「ハイドリヒ暗殺の英雄国立記念館」が併設されています。 ハイドリヒ暗殺の歴史的背景第二次世界大戦中、ナチズムの支配と抑圧に抵抗したチェコ人は、当時のチェコの統治者

        「わたし」の生き方を問いかけてくれる歴史と出会えた訪問授業

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        • アクティブラーニング
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        • ハンナ生誕90年 #HanaBrady90
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          『抵抗』をめぐる対話

          2年前のコロナ禍に実施した事業「記憶の文化を育む」の第二弾をいよいよ始動します!この秋、『抵抗』をめぐる学びや対話の時間を開催します。 私たちは「抵抗」という言葉から何を思い浮かべるでしょう。 自由を奪われたとき 不正義を目の当たりにしたとき 信念に忠実でいられなくなったとき どんなときに、何に対して、どのように、「わたし」は抵抗するだろう ナチズム下で「他者」への排除と迫害が進行するなかで、無数の市民が傍観していたとき、わずか一握りの人々が抵抗するために立ち上がりま

          生きのびることも「抵抗」

          Kokoro代表・石岡史子(ふみこ)です。今月3年ぶりに訪ねたワルシャワでホロコーストの新しい記念碑に出会いました。第二次世界大戦時、40万人を超えるユダヤ人が押し込められたゲットー跡地の旧ナレウキ通り23/25番地。「ここに17歳のレオン・ナイバーグが隠れていた」とコンクリートの石に記されています。その上には、いびつな形だけれど宝石のような色のガラスが載っていて、太陽の光を反射させていました。 現在ポーランドのユダヤ人歴史博物館Polinで開催されている企画展「Aroun

          卒業旅行でアウシュヴィッツに行ってきました

          はじめまして。先日Kokoroインターン4期生としての6ヶ月間の活動を終えた、ときです。私は大学生活最後の春休みに、ポーランド国立アウシュビッツ・ビルケナウ博物館を訪れました。幸運にも、1997年から唯一の日本語での公認ガイドをしている中谷剛さんに案内していただくことができました。2023年2月24日のインターン4期生企画イベント第1弾「オンラインれきしトーク〜18〜25歳集まれ!一緒に歴史について考えよう〜」でもお話しする機会をいただきましたが、noteでもその時考えたこと

          卒業旅行でアウシュヴィッツに行ってきました

          「わたし」の問いを見つけるvol.1@名古屋

          はじめまして。スタッフのMakiです。 Social Gallery KYEUM主催『カフェ・コーヒー・コリア Beyond the Border 名古屋展』では、1月21日~29日にかけて展示や全5回にわたるTalk&Workshopが行われていました。その中でKokoroは「『わたし』の問いを見つける~日韓とその先へ」というワークショップを行いました。 この日わたしは一参加者としてワークショップに参加したので、ワークショップの様子や参加者としての感想をお伝えしていきたい

          「わたし」の問いを見つけるvol.1@名古屋

          わたしと”問いづくり”

          こんにちはインターン4期生のはやちゃんです。現在大学3年生で文学を専攻していて、文学に限らず、日本研究や歴史にも興味を持っています。最近楽しかったことは、スキーをしたことです😄 今回は、10月22日にオンラインで行われた「”問いづくり”ワークショップ」について感想を共有したいと思います。 問いの焦点はこちらでした。 みなさんは、この図を見てどんな問いが思い浮かびますか? ひとつでも考えてみてください。  実際に挙げられた問いにはこんなものがありました⇩ なぜ、憎悪の

          初めての問いづくり

          自己紹介 はじめまして!2022年9月からインターンをさせていただいているAnneです。 大学では応用言語学のゼミに所属し、主に外国語教育の勉強をしています。 今回noteを書くのが初めてで緊張しているのですが、最後まで読んでいただけると幸いです。 問いづくりとは Kokoroで2~3年行っている問いづくりというワークショップがあります。 そこでは主に以下の4つを行います。 ①問いをつくる ②問いを分類する ③問いを変換する ④問いを選ぶ 初めて聞いたときは一体何

          問いづくりワークショップ

          一人ひとりの発想を尊重し、民主的な学習の場をつくる「問いづくり」を取り入れた人権・平和ワークショップを体験してみませんか。教える側からの「発問」ではなく、学習者が「質問」を作りだすことで主体的な学びに繋げます。 教材は毎回、第二次世界大戦時のホロコースト史から写真や映像、引用、図などご用意して実施しています。事前の知識はいっさい必要ありません。 2022年最後のオンラインイベントです。お申込みを心よりお待ちしています。 ホロコーストとは 第二次世界大戦時にナチ・ドイツ

          Kokoroアルバイト急募

          NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)は、一人ひとりが自分らしく生き、お互いを尊重する寛容な社会をつくることを目指して、ホロコースト史を教材とした人権・平和教育に取り組んでいます。この度、Kokoroの教育活動に裏方の事務局スタッフとして携わっていただける方を下記のとおり募集します。興味のある方はぜひご応募ください。 【応募期間】7/18(月)~30(土) 【勤務期間】2022年8月~2023年7月、1年間の予定です 【対  象】20歳以上 【職務内容】イ

          アウシュヴィッツ博物館3日間オンラインスタディ

          ポーランドの国立アウシュヴィッツ博物館は、ホロコーストの虐殺の現場であり、追悼と教育の場として毎年世界各地から見学者を迎えています。この場所に立つと、憎しみや偏見、暴力を生み出したものは何だったのか、なぜ今も終わることがないのか、多くの問いが与えられます。 この夏、同博物館より日本のための特別オンラインプログラムを提供していただけることになりました。 アウシュヴィッツでの虐殺の実態だけでなく、虐殺に至ったプロセスや第二次世界大戦の悲劇がヨーロッパや世界、そして今日の私たち

          アウシュヴィッツ博物館3日間オンラインスタディ

          映画試写会&オンライントークイベント 参加レポート

          こんにちは!kokoroインターン3期生のチカです。2022年6月8日(水)にドイツ文化会館ホールで行われた「さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について」の試写会とオンライントークイベントに参加させていただきましたので、さっそく様子をお伝えしていこうと思います。 本作は、「飛ぶ教室」などの児童文学の大家として知られるエーリヒ・ケストナーが、唯一大人向け長編小説として書いた「ファビアン あるモラリストの物語」を原作に、ドミニク・グラフ監督が手がけた作品だそうです。『あ

          映画試写会&オンライントークイベント 参加レポート

          参加者アンケートより

          この度、第20期NPO総会の特別企画として、ベルリンのザクセンハウゼン強制収容所記念館ガイドの中村美耶さんと、新刊『未完の敗戦』ご著者で戦史・紛争史家の山崎雅弘さんのトークセッションを開催しました。 ご参加いただきました皆様、ありがとうございました! アンケートにたくさんの感想をお寄せいただきましたので、ご紹介します。 第一部からご出席いただいたとのこと、ありがとうございました。対象は限定せず、どなたでもご参加いただける会でしたが、「総会」というと少し敷居が高いイメージ

          ホロコースト史を教材にしたアクティブラーニング

          第二次世界大戦時のホロコースト史を教材にしたワークショップを体験してみませんか。 NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)では、全国の学校や大学、自治体、地域グループなどからご依頼をいただき、これまで1,200回を超える授業やワークショップを実施してきました。 ホロコーストとは、第二次世界大戦時にナチ・ドイツおよびその占領下のヨーロッパで起きた迫害・虐殺。約600万人のユダヤ人が殺されました。ほかにも障害者、同性愛者、ロマなどの人々も犠牲となりました。この歴

          ホロコースト史を教材にしたアクティブラーニング