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なゆた
2023年5月31日 12:23
いのりは、小学校まではお母さんに髪を切ってもらっていた。髪は腰まで伸びる事もあった。脇の位置まで切っては伸びた。黒髪でまっすぐ綺麗だった。小さな頃は、お母さんが艶々になるまで髪をブラシでといてくれた。それが突然、いのりにとっては突然、中学になると美容院に行くように、お母さんに言われたのだ。嫌だった。お母さんに、「まっすぐ切るだけでいいし、私、お母さんに切ってもらうのがいいの。お願
2023年5月30日 08:06
いのりは、傘を取りに美容院に戻った。しかし傘は傘立てごと店内にしまわれていた。それはガラス越しに見つける事ができた。「大事な傘・・・忘れてしまうなんて。」髪を触られるの苦手で、今日、男性美容師さんだったから、動揺していたのだろうか。大事な傘まで忘れてしまって、更に動揺していた。しっとりと濡れた抹茶色の傘をみていた。傘を取りに営業時間に来るしても、電話をするにしても、もともと億劫な美
2023年5月29日 13:09
燈郎は、美容院の閉店の片付けをしていた。入口の札をcloseするために出てみると、傘の忘れ物に気づいいた。「さっき、最後に、初めて担当した零宮様という大人しい大学生の女の子のだ。きっと。」と傘のイメージでそう思った。雨上がり、アスファルトの臭い。「傘の忘れ物があって、零宮様の物と思うので追いかけてみます。」と横井先輩に言って、追いかけた。若葉から露が落ちてきた。少し小走りしてみ
2023年5月28日 08:37
[あらすじ]いのりと燈郎が、憧れる美容室の店長の皆川ひかりが、体調不良によりお休みとなる。髪を触られるのが苦手ないのりが、代わりに燈郎にカットしてもらった。いのりは動揺し美容院に傘を忘れてしまう事から始まる話。その傘は遠い親戚の傘職人おじさんからもらった大事な傘。二人は、すれ違がう事によって惹かれていってしまう。燈郎はいのりの髪に傘をさしかける事ができるのか。私は詩人なので、1話
2023年5月28日 08:30
いつも、おつきい頂いている方、ありがとうございます。とにかく書いてみるしかない。一文字一文字書き続けてみようと書き、フィクションでは3作目になります。挑戦です。去年の夏に投稿したのも、とにかく書いてみようと、チャレンジしてみたのが、メルヘン「クラスペディア」です。その後、AIアシストのモニター募集があって応募するのに、こうやってキーワードから発想するのかと書いたのが2作目です。投稿の