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ひとりでカプセルホテルに泊まってみた!


歌舞伎町にある異風空間に挑戦

人見知りにとって、人混みは避けたいところである。
ひとり旅の候補は、なるべく人の少ない所と時間帯にしたい。
でも、今回はあえて人だらけの場所にチャレンジした。
した!というより、なってしまったの方が正しいか…
たまたま都内に用事があって、いつもなら直帰するところを、かねてより行ってみたいと思っていた、カプセルホテルに泊まることにした。
あの小さい寝るだけのスペースには、狭いながらも誰にも邪魔されない、究極のおひとり様空間が広がる。
都内には、そんなカプセルホテルがたくさんあり、今はどこもオシャレで一昔前のサラリーマン向けとは様子が異なる。
その中で、ちょっと変わった面白いカプセルホテルを見つけた。


BOOK AND BED TOKYO


コンセプトは『泊まれる本屋』
最大4000冊収納できる客室を兼ね備えた大きな本棚がシンボル。
並んでる本をいくらでも自由に読めて、しかも個室に持ち込むのも自由、読み疲れたら寝落ち…
人見知りかつ、本屋好きの私にとってピッタリの場所にちがいない。
ただ、ひとつ問題なのはそこが新宿歌舞伎町にあること。
日本を代表する歓楽街であり観光地、人口密度は半端ない。こんな所に小心者の私がひとりでお泊まりなど出来るのだろうか、、、
不安の中、人をかき分け、キャッチと目を合わさないように進んで行き、ようやく目的のホテルにたどり着いた。

フロントでチェックインを済ませ、部屋に案内される。
黒いカーテンを開けると、一畳ほどの空間にマットが敷かれ、枕と薄い掛け布団が用意されていた。
他は何もないシンプルな空間。
荷物を置いてさっそく本を物色する。
並んでる本は、雑誌や写真集、旅の本、デザイン関係などパラパラと眺めて楽しめる本が多めで、小説などは少ない。
一晩でたくさん読むには、確かに小説は不向きかもしれない。
何冊かを持って外が見えるソファに腰掛けた。
ホテルの中は外の喧騒とは異なり、静寂に包まれている。静かすぎるくらい。
窓の外ではせわしなく歩く人々であふれている。静かでゆったりした時間が流れるここは、まるで別世界で思う存分読書を楽しめた。

そろそろお腹が空いてきた。さて、どうしよう。
飲み屋に行く勇気などあるわけもなく、牛丼屋とかラーメン屋だとしても今回は、
いや、今回も無理そうだ、、、、
と言うことで、結局コンビニで買ってしまった。

今回の趣旨は「ひとりカプセルホテル」なので、まあ良しとしよう。

夜22時を過ぎると宿泊客が増えてきた。
男女比は7:3くらいだろうか、人種に至っては8割以上、外国人だと思う。
そして、ほぼ100%若者だ。夜が更けてもみんな元気に過ごしている。
私はというと、夜更かしして本を読みまくろうと思っていたが、23時過ぎにはすっかり眠くなってしまった。
個室に入り横になって読んでいたが、いつの間にか眠ってしまっていた。

新宿、月曜朝の人間模様


朝6時、目覚ましを掛けてもいないのに目が覚めた。せっかくなので朝さんぽにでかけよう。
まだ人気《ひとけ》の少ない歌舞伎町に繰り出した。

歩いている人は少ないが、つい何時間か前まで大勢の人々が飲み散らかしたあとが、あちこちに見て取れる。
ごみが散乱して、それをつつくカラス。
酔いつぶれてアスファルトの上で大の字で寝ている若者。
あそこではパンツ丸見えの女の子が数人で固まって寝ている。
表通りに出るとまだ7時前なのに、駅からたくさんのサラリーマンが列になって出てくる。
朝の気持ちよい空気を吸いたかったが、新宿は朝さんぽには向いていないようだ。
まもなく7時になるとき、なにやら行列をみつけた。
マクドナルドだ!
並んでる人の大半は、観光に来ている外国人。
日本で迎える朝であろうと、やっぱりマクドナルドなのね。
そういう私も、新宿まで来たのにも関わらず、そっと列に並ぶ。
本来ならひとりでマクドナルドは苦手だが、朝一番でまだ席はたくさん空いてるので平気。
相変わらず、何を食べるか?より、入りやすさが優先になってしまった。



窓際のカウンター席から、新宿の月曜の朝を眺める。
どこからかやって来て、新宿駅に自転車を停めて大急ぎで改札に消えていく高校生。
(あの子の最寄り駅が新宿ということか・・・)
田舎者の私には衝撃的な光景だ。
駅から出てきて一直線に、喫煙ブースに直行するおじさん。
ホストに腰を抱き寄せられて、まんざらでもない顔してるお姉さん。
家族みんな同じTシャツを着ている観光客。

すべての人にそれぞれの人生があるんだなー。ひとつとして同じ人生はないんだよなー・・・だから私も自分の人生をもっと自由に生きようっと!
なんて朝から考えてしまったのは、きっと
昨夜出会った、数々の本によるものだろう。

普段から読書はする方だが、家ではなにかと誘惑に負ける。
LINEチェックをするだけのはずが、永遠と動画を見てしまったり、ネットフリックス沼にはまってしまったり、、、
時には、そんな誘惑から隔離された空間で、どっぷりひとり時間を過ごすのもいいものだと思った。

ひとりでカプセルホテルに泊まってみた!の動画はこちら
















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