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fujii kaze ♡ yoursweetness make my heart m…

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fujii kaze ♡ yoursweetness make my heart melting..... 愛は書き残しておかなきゃでしょ? そうでしょ?

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  • 楽園

    南の島で初めて愛し、愛されたひと夏のお話

  • 藤井風

    藤井風さん関連の記事。完全なる主観で書いております。

  • ひとりごと

    ひとりごとです。 主に推しについて、Twitterで呟けないセンシティブな感情多めです

  • 冬のまつりは花火が似合う

    雪の日に一緒に見た花火を、生涯忘れられない二人のおはなし

  • Garden

    本好きな2人が出会った夏のGarden

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彼がCOVERを歌う理由

「Love all serve all」と共に発売された「Love all cover all」 先行配信された楽曲を除いて、新たに収録した5曲も安定のカバー力。 いずれも安心して聴いていられる。 特に、HEATツアーのオープニングを飾ったリッゾのカバー「 Good As Hell」は別格。歌唱、ピアノ全てに於いて他の曲とは一線引いてダイナミックに歌いあげ、リスペクトしているのがよくわかる。 カバー曲を聴いて感じるのは、彼は表と裏を使い分けるのが非常にうまいアーティスト

    • 半年ぶりにお話しを更新しました。放置しすぎてしまった…笑 ラストは決まってるので、また続きを書きます♡多忙すぎて頭が回らない毎日…書くことが最高のリフレッシュです!X、特にインスタは毎日います✨🫶

      • 楽園 6

        波の音がゆっくりと遠ざかって、軽い眩暈が襲う。あと一呼吸、ひとつだけ数を数えたら、このまま目の前の彼女を押し倒してしまうかもしれない。 我慢が限界に達しそうだった。 次に息を吸う瞬間、ポケットの中に入れたiPhoneが鳴った。 「はい、もしもし…」 俺は落胆と安堵が混ざり合ったような、微妙な気持ちを抑えなら電話に出た。 相手はマネージャーだ。「元気か?飯は食べてる?」とまるで母親のように心配している。 「ん…ああ、大丈夫だよ。リフレッシュできてる…うん。仕事の事はまだ

        • 楽園 5

          あんなに大きな声で顔を真っ赤にして叫んでいる。ちょっと面食らいながらも俺は断わる理由もなくOKをした。 携帯と鍵だけをポケットにしまい、ビーチサンダルを履く。 「とっておきの場所があるの。凄く夕陽が綺麗なんだよ。大好きな場所なの。あなたもきっと元気になるよ。」 そう言うと、並んで歩き始める。 長い髪が揺れる度に、ほのかな香りが漂う。 短めのTシャツから、腰に青いバタフライのタトゥーが見えた。 耳元には小さなピアス。シンプルなのに、とても美しい子だ。 日本にいる時も、

        • 固定された記事

        彼がCOVERを歌う理由

        • 半年ぶりにお話しを更新しました。放置しすぎてしまった…笑 ラストは決まってるので、また続きを書きます♡多忙すぎて頭が回らない毎日…書くことが最高のリフレッシュです!X、特にインスタは毎日います✨🫶

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        記事

          楽園 4

          ママに頼まれて、マーケットで買い物をする。 シリアル、オートミール、ミルク…アボガド、バナナ… ベジタリアンの人って初めて会ったけど、本当にこんなシンプルな食生活なんだ…不思議な感覚になる。 私は会計を済ませると、荷物を車の後部座席に置いた。 夕方には、彼のコンドミニアムに行く事になっていた。それまでに心を落ち着かせないと。 私は軽くシャワーを浴びて、濡れた髪を乾かす。 何て言おう…軽く挨拶して、それから世間話を少しして…それだけなのにとても緊張していた。 子ど

          楽園 3

          二日間、誰にも会わずにひたすらベッドで眠り続ける。新鮮なフルーツとシリアルがキッチンに届けられていて、時々起きては口にした。 後はミネラルウォーターをサーバーから、たっぷりと注ぎ、飲み干し、また眠った。 三日目の朝、電話のコール音で目が覚めた。 「おはよう!さすがに寝てばかりじゃ、体によくないわよ…迎えに行くからランチでもどう?」 コンダクターの女性の声。 さすがに心配をかけてしまったようだ。 約束の時間までに、身支度をする。 熱いシャワーを浴びて、伸びた髭を剃る。

          楽園 2

          ママが言ってた日本人…ってこの人? どこかで見た事あるような…どこだっけ? 思い出せない。 ママが知り合いから頼まれて、面倒を見ることになった日本人の男の子。 暫くこの島に滞在すると聞かされてたから、どんな子かとドキドキしてたけど… 想像してた人と全然違う。 ラフに整えられた短い髪、薄いシャツから綺麗に鎖骨がのぞいている。腕には程よい筋肉がつき、大きな手と長い指が大人っぽい。口元にたくわえられた髭がセクシーだ。 私と同じミックスだろうか…? 眼鏡をかけた彫りの深い横顔を

          楽園 1

          疲れていた。 ひとりになりたかった。 ずっと、憧れていたアーティストの世界だったのに身を置いてみると皮肉なものだ。 自分の意図するものとは全く違う解釈をされ、言葉は独り歩きをし、イメージはどんどん崩されていく。 音楽だけを聴いてほしい。 紡ぐ言葉だけを受け取ってほしい。 ただそれだけなのに… いつからか、それ以外で注目されるようになった。俺はSNSを捨て、極力人目を避けて過ごす事を望んでいた。 ワガママを承知で一ヵ月、リフレッシュ休暇を取りたいと告げると、デビューから

          SNS

          ビックリしている。 Asia tourが発表になり、アジア各国でチケットが秒殺で完売するおめでたいムードの中でも、なぜか次から次へと湧き上がる問題の多さに。 ずっと海外で活躍したいと願ってきたアーティストが、自分の夢が叶う第一歩をやっと歩き始めた。なんて喜ばしい事なんだろう。 本当に心の底からおめでとう!を言いたい気分だ。 「死ぬのがいいわ」のバイラルヒットを支え、 たくさん聴いてくれた Asiaのファンへのお礼として企画された今回のツアー。公式は直接 Asia各国を

          Twitterで呟けない事を少し。 音楽以外でも魅力的だから好きだという気持ちは否定したくない。 悪い事だと思った事もない。 やせ我慢しても仕方ない。 好きなものは好きなのに、なぜ素直に 「カッコいいから好き」と言ってはいけない風潮なのかな? 『好き』に小難しい理由なんか要らない

          Twitterで呟けない事を少し。 音楽以外でも魅力的だから好きだという気持ちは否定したくない。 悪い事だと思った事もない。 やせ我慢しても仕方ない。 好きなものは好きなのに、なぜ素直に 「カッコいいから好き」と言ってはいけない風潮なのかな? 『好き』に小難しい理由なんか要らない

          藤井風stadiumLiveは結局のところ何だったのかを振り返るオタク

           Netflixで世界配信が3月10日からスタートした自身初の有観客野外ライヴ「Fujii Kaze LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE」 あの感動が世界中に広く知れ渡るなんて感無量なんすけども!!!!熱い! この年度末の超多忙な毎日(しかも平日深夜)に観てはいけないものをぶち込んでくるNetflix。 だって、観たら寝られなくなるでしょう? おかわり止まらん…まずい…まずい…と言いながら最後まで観ちゃう人が殆どだと思いますよ。 そんな過剰摂

          藤井風stadiumLiveは結局のところ何だったのかを振り返るオタク

          世界に行っちゃうかもなのは寂しいか寂しくないか問題

           2022/12/17にスタートしたLAATツアーも無事にラスト横浜アリーナで完走しました! ビジュアルも音楽もパフォーマンスも全てが進化し続ける藤井風。何より大きく成長したメンタル面。何があろうとも自由に自分らしく、会場中を沸きに沸かせた強心臓の持ち主なんだと改めて気づいた。 素晴らしいステージをありがとう!らぶ♡ ツアー終了からすぐに発表されたのが 大阪パナソニックスタジアムで行われたスタジアムライブの映像をNetflixで全世界配信するというビッグニュース。 Blu

          世界に行っちゃうかもなのは寂しいか寂しくないか問題

          「冬のまつり」エピローグ

          ああ…書いたぞ。 年末から書きためていた「冬のまつりは花火が似合う」を遂に書き上げてやった!! なんと10話までのロングストーリーになってしまい驚愕です。今までで一番長いお話。 男の子のモデルはいつも一緒(20代のピアノマン) 女性側の設定を変えていくパターンなんだけど、今回は既婚者で、子どもはおらず、ちょっと陰のある大人女子にしてみた。 結婚すると、誰かにトキメク事が一気になくなる。 主婦であり、妻であり、お母さんに年齢関係なくなってしまうのが解せぬけど現実。 そん

          「冬のまつり」エピローグ

          冬のまつりは花火が似合う10

          午前中に用事を済ませてSUV車に乗り込む。彼と待ち合わせた駅までの時間が長く感じる。 夫には、地元の友人に会いに行くと小さな嘘をついた。胸がチクッと痛む。 謝らなければならない。今日が終われば・・・心の中で思う。 「こんにちは」助手席に座りニッコリと微笑む姿に安堵した。 迷惑がられていないか、彼を誘った事に後悔と期待が入り混じった一週間だった。その笑顔につられて私も微笑む。 その日、首都高速は珍しく混んでおらず、車は目的地までスイスイと進んだ。 車内では昔からの知り合

          冬のまつりは花火が似合う10

          冬のまつりは花火が似合う9

           電車の中で頭をフル回転させる。 …どう答えたらいいのか…正解はなんだ?? 分からないまま窓ガラスに映った自分を見つめ昨夜の事を思い出していた。 バーでのライブを終えるとオーナーが手招きをして俺を呼んだ。 目線の先にはあの人のご主人がいる。1人で飲みに来ていたらしい。 「ちょっと話せる?」 柔らかい口調、スマートなスーツ姿、身につけている時計や結婚指輪はどれも高価な物だと一目で分かる。知的で優しく、誰にも好かれるタイプの男だ。 「何か飲むかな?ビールでいい?」 「あ

          冬のまつりは花火が似合う9

          冬のまつりは花火が似合う8

           私は雪深い田舎町で育った。父は早くに亡くなり兄弟はいない。母と2人で生きてきた。東京の音楽大学に進学するまで、母は私を可愛がり大切に育ててくれた。  母が昨年の春に亡くなり、私はこの世にひとりぼっちになった錯覚に苦しんだ。子どもの居ない私にとって肉親と言える人が居なくなる淋しさは相当なダメージを与えた。  少しずつ、眠れない日々が増えてアルコールを口にする時間が早まっていた。見かねた夫がメンタルクリニックを予約し、私は長い時間をかけて日常を取り戻したばかりだ。 私を大

          冬のまつりは花火が似合う8