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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#飲食店

#275 『エビフライ屋武藤』(仮)フリースケジュール従業員募集始まる

 こんにちは武藤北斗です。なんだかいきなり体調悪い日が続いております。左半身がことごとくおかしく、これは姿勢やら骨格やらの関係ではないかと整体へ向かいました。施術は良かったのに柔軟剤か洗剤の匂いがバッチリきいた部屋だったため通院を断念。泣く泣く違う整体を探すハメに。もしくは北摂に凄腕のパーソナルトレーナーさんいないかなあと探しているところ。  それでは今週のnote始まります。 *投稿日から1週間は無料。その後は有料マガジン『争わない組織が答えだった』に移行。購読者になっ

飲食店の新システム【ラグジュアリーパス】

前回の投稿はなんと約1年前。飲食店としてはなかなか運用が難しく浸透しづらいダイナミックプライシングの運用についてでした。当店では浸透し、今では全く問題なくやれていると思います。 そこから時は流れ、コロナ禍をなんとか切り抜けたはいいものの、今後さらに多様化していくであろう飲食店の在り方、継続の仕方を試行錯誤する中で、5月から始めた施策のひとつの『ラグジュアリーパス』。 今回は約半年間に渡って試してきたことを評価を踏まえてお話しします。 個人的には現段階において他の飲食店にはない

「業態」ではなく「店格」で選ばれる時代へ

「業態」の時代は終わったのかもしれない しばらく前のことではありますが、2軒の人気の飲食店に行きました。ひとつは渋谷の居酒屋、もうひとつは池尻大橋(渋谷の隣駅)の立ち飲みバーです。どちらも最寄り駅から徒歩10分以上離れているのに、若いお客さんを中心にとても賑わっていました。 ただし、食べたり飲んだりした感想としては、「良い店だとは思うけれど、そんなに特徴があるわけでもないし、格別おいしいわけでもないなぁ」というものでした。「全体的な『雰囲気』が人気のお店なんだな」という印

人気のおにぎり・とん汁専門店「山太郎」店主の、キリン由来のモノづくりとお客さまへの想い

東京の雑司が谷で、専門店「おにぎり・とん汁 山太郎」の店主を務める、樋山千恵さん。注文を受けてから、たっぷりのご飯と具材を海苔でつつみ、お客さんの目の前で作るおにぎりが人を呼び込んでいます。 お品書きは、20種ほどの具材から選べるおにぎりと、糀味噌(粒味噌)で仕上げたとん汁のみ。2022年10月の開店直後から人気店となり、本店は約6坪、カウンター6席とテーブル3席の規模に客入りはおさまらないほど。本店すぐそばにテイクアウト用の店舗も開業したほか、夜にはおにぎりの具材でお酒を

ひとをよくする「食」は地域魅力化のエース。まちの酒屋さんと不動産屋さんが語る「マチナカの飲食、最前線! 」

「マチナカノススメ」は、歩いて楽しいまち、岡山市中心市街地の地域情報を発信するローカルメディアです。まちを愛し、面白くしている人々に岡山のマチナカで起こっているコトを伺い、みんなが知っているようで知らないハレまちな日常をお伝えしています。 今年こそ、ウェブ上の文章だけでなく、マチナカの人にもっとハレマチな日常の愉しみを知ってもらいたい。そして関わり合うきっかけをつくりたい、ていうか会いたい! そこで、普段わたしたちが行っているインタビューに“立ち会って”いただき、交流して

あの頃の「プロトタイプする暮らし」#2  タコス屋「みよし屋」&編集者・阿部太一さん

出版社・マガジンハウスで長く編集の仕事を続けてきた阿部太一さんが、2023年5月10日、品川区中延にタコス屋「みよし屋」をオープンしました。THE CAMPUS FLATS TOGOSHIからは歩いて10分ほど。佇まいは街のお蕎麦屋さんのようですが、実際に店内を覗くとリノベーションされた素敵な空間が広がっています。編集者である阿部さんが、なぜこの町でお店をオープンすることになったのか。仕事と暮らしをプロトタイプする先輩・阿部太一さんにお話を伺いました。 先祖代々続く蕎麦屋を

#237 エビフライ屋さん、本気になる

 好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産の武藤北斗です。以前から「エビフライ屋さんやりたい!」と話していましたが、本格的に動くことにしました。  私が自信をもってお勧めする食材を使ったエビフライ定食となります。パプアニューギニア産船凍天然エビ、桜井食品さんのパン粉、きとうむらの水、清坂テラスの卵などなど徹底的にこだわっていきます。  そしてもう一つの目玉としては働き方。  飲食店でフリースケジュールは無理と言われること多いですが、とりあえず本当に無理かどうか試し

シェルシュらしさを詰め込んだしゃぶしゃぶで世界と勝負する、居酒屋「ごらく」の挑戦

こんにちは。シェルシュの丸山です。 前回の記事では、僕たちが居酒屋をつくった理由について書きました。 それは、日本的なアプローチで世界を魅了したいという想いがあったからです。 その想いを体現するお店の一つが、東北沢にある「ごらく」。 2021年のコロナ禍に立ち上げ、シェルシュとしても大きな挑戦と位置付けています。 そんな「ごらく」の始まりは、『閉店します』と書かれた、ある一枚の貼り紙でした。 老舗おでん屋の前に貼り出されたその紙を見たあの日から、今日まで挑戦を続けてき

カフェ経営者のリアルな収入の現実。同じ給料なら会社員の方がいい?

こんにちは、福井(@aomorio)です。 元カフェ経営者です。 2014年に資金200万円でカフェを開業し、2020年4月までカフェ含む飲食店5店舗を経営していました。 ※現在は新型コロナウイルスの影響により全て閉店しました。閉店理由についてはこちらのnoteをご覧ください。 カフェ経営で生活できるのか?一番気になる「収入」についてこれからカフェを開業したいと思ってる人が、一番気になることは「収入」だと思います。 「カフェオーナーの収入はいくらなの?」 「実際、食べ

1億円以上を失った、ディナー業態の大失敗。「得意を自覚すること」の難しさ

自分たちの一般的な店舗サイズは、15坪。もしもこれが3倍広い区画なら、売上げを3倍にできるのでは? さらにディナータイムまで広げられたら、お酒も出せて、お客さんの単価アップが見込める? 多店舗展開するときに、やってくる「楽しげな誘惑」です。 私も3店舗、4店舗、5店舗……と多店舗展開するなかで、「ほかの勝ち方もあるかも?」とポジティブなアイデアを膨らませました。 それを形にして、2018年にWithGreenの6店舗めとしてオープンしたのが、ダイニングレストラン「Wit

コーヒー屋をやっていて大変だったこと5つ

コーヒー屋をやっているのは、好きだからで、基本的にずっと楽しいんですが、もちろんしんどかったなと思うことはあります。 今日は僕が8年コーヒー屋をやっていて大変だったことを思い返してみて書いてみたいと思います。 いつかコーヒー屋をやってみたいと思っている人の参考になれば、他にもコーヒー屋ってこんな感じの仕事もあるのかーっていう風に見てもらえたらと思います。 1. 資金集め一番最初の課題です。これは僕の計画不足というか、勢いが余って動いてしまったからの部分なのですが、最初の

飲食で1店舗目を失敗しないために、自分がしたこと

東京・神楽坂通り。通り沿いに建つ目的の店を見つめながら、少し離れた物陰に、私は立っています。 手のひらには交通量調査に使われる数取器をにぎり、店前を通る人数をカチカチとカウントして、計っていました。 WithGreenの1店舗目となる神楽坂店を出店する前、私は弟の謙太と交替しながら、この調査を毎日、昼食時と夕食時の2回、2ヵ月繰り返していました。 店前通行量に対して、何パーセントのお客さんが店に入るのか。 1.「出店を狙っている店舗」 2.「出店予定場所近くにある、似

東京カフェ10選②

以前に東京カフェ10選というものを書かせていただきました。順位があるわけではなくて、自分の中の偏愛を書いただけではありましたがなかなかたくさんの方に興味を持っていただけたようで書いてよかったな、と思っています。 流行っているからとか、インスタにアップしたいから、とかそういう理由ではなくて、きちんと自分が長く通えているお店を勝手にシェアするみたいな感覚です。 不思議なもので書いているうちに「あ、自分はこういうものが好きなんだ?」という共通点のようなものが浮かび上がってきてとても

地方のコーヒーショップの可能性

僕は東京でコーヒー屋をやっているんですが、ふと地方にいくと、地方でコーヒー屋がもっと増えていけたり、できることや強みがたくさんあると感じます。 今日はそんな、地方のコーヒーショップの可能性について書いてみたいと思います。 地方にコーヒー屋を出すメリットまず、何で地方が面白いのか、チャンスがあると思ったのか書いてみます。 競争が少ない これは思っている方も多いかも知れませんが、純粋に東京などに比べたら競合となるお店は少ないはずです。東京でも、もちろんできることはたくさん