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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2022年2月の記事一覧

【ウルトラニッチ】 小さな発見よりも、「から始まるモノづくり」の濃さに打ちのめされた話

レ、レベルが違いすぎる…… 三角コーンでできたかっこいい看板、A4コピー用紙の予備がピッタリ収まる箱、後付できるチェストストラップ……など、かなりニッチな商品を自主企画して作ってきていることもあって、うちはニッチだなーと漠然と思っていた。 「小さな発見から始まるモノづくりのヒント」という副題につられて手にとった川内イオさんの本「ウルトラニッチ」 この本に出てきた10人の人たちは、うちのニッチなんかとレベルが違った。 そりゃあ本に載るような人たちなので、自分のようなボンクラ

お店やブランドで熱意をもって働く人を増やすために大切なこと

ブランドとは、関わる人の熱意の集合体であると思います。その熱意の源泉をどうようにもってもらうかは、ブランド経営における大きなテーマです。その熱意はどこからくるのか?を考えてみたいと思います。 ブランドは関わる熱意の集合体 ブランドがブランドとして存在し続けるためには、関わる人のブランドに対しての熱意が大事です。 関わる人は、大きく分けると社外の方(お客さんや関係各社の方など)と社内のスタッフになります。 社内外の関わって下さる人たちがブランドに対して熱意の集合体がブラ

閉店することは、悪いことじゃないと思っている。

ここのところ、書いていきたいことが増えてきたので、noteを作ることに。 こちらでは個人的な意見で書いていますので、組織としての意見ではない、ということをご理解を。 私はいま行政で企業の支援をしている。 コロナが始まる前は、販路開拓だったり、新商品の開発だったりと、今考えると、こちらが元気をもらえるような前向きな話が多かった。 コロナ禍になって、色んな「苦しい」を聞くことが多くなり、仕事では伝えにくい、個人的な考えを記したいな、と思う。 私はもともとフリーランスから起業し

175. 『1ヶ月に30時間以上勤務』に変更

 フリースケジュールは好きな日に連絡なしで出勤欠勤できます。始めてから7年ほどは1ヶ月の出勤時間に定めがなく、さらには数か月休んでもまったく問題視していませんでした。  しかし従業員の人数が増えるにともない、数か月休む人が何人か出てくるようになりました。一人くらいであれば気にならなかったのですが、人数が増えることで、どうしても片手間で働いているような感覚を強く受けるようになりました。そして、たまーに出勤した時に変更点を教えてあげたり、間違いを指摘してあげる従業員からすると、

ボクたちが求める飲食店はデザインでしょうか?アートでしょうか?

在り方としての矜持を野暮天かも知れないが残したい。王子駅徒歩1分にある立ち飲み屋「平澤かまぼこ」で僕はそう思った。ここに来たのは初めてだ。練り物屋が経営する立ち飲み屋である。BGMはない。黙々と一人で昼酒とアテを愉しむ。まずは赤星で喉を潤し、手取りはんぺんと厚揚げを。美味い。からしを塗りたくってもう一口。 今度は日本酒の冷に切り替えて蒲鉾を口に運ぶ。今までの蒲鉾はなんだったんだってくらい美味い。鮫が違うのか?甘さに交じるほのかな酸味がわさび醤油に映える。そして、煮こごり。こ

僕がコーヒーの発信をする時に意識していること

僕は、コーヒーの魅力をできる限り伝えたい、コーヒーを楽しむ人を1人でも多く増やしたいと、そんな思いで8年前に東京でコーヒー屋をはじめて、今までずっとコーヒーのことを発信しつづけてきました。 コーヒーは嗜好品、と良く言います。その意味は、好みは人それぞれだから仕方ないよね、ということでは決してなく、好みが生まれるほど熱を持てるものだからこそ伝えがいがあったり試す価値がたくさんある、ということだと思います。 とは言っても、今はこれが好き、今はこれが苦手、といった好き嫌いはどう

【募集#04】パート従業員募集(社会保険加入者)/好きな日に働けるエビ工場

 社会保険加入希望のパート従業員さんを募集開始します。この投稿の文章全てが募集要項と思って読んでください。よろしくお願いいたします。  フリースケジュールという言葉が一人歩きし、自由気ままな会社というイメージが強いですが、実際は仕事にはとても厳しく、出勤した際は常に自分の最高のパフォーマンスを求められます。また、従業員同士の指示がほとんどないため、全体の流れをみながら自分で考え動くことを求められます。結構ハードです。  『嫌いな仕事をしてはいけない』というルールがあります

[前編]台所から暮らしをつくりだす衣服-山形/東京 Osode-

放送作家と服づくりの夢 民さん(以下/民) このインタビューでは 「Osode」のデザイナー 位部さんに おはなしを伺っていきます。 どうぞよろしくお願いします。 位部恵理さん(以下/位部) よろしくお願いします。 民 まず、「Osode」のブランドのことを 簡単に教えていただけますか? 位部 はい。Osodeは2016年にスタートした 日常着のブランドです。 いつもの服の上から重ねてまとう 割烹着や、アッパッパなどを パターンメイキングで生み出して 「日常の道具」と

きみはまだ 『棍棒』 を知らない 大阪の大棍棒展を文字通り【体験】してきた話

「…だいこんぼうてん……?」 お店の電気を消そうとしている時に、知り合いから「ぜひ来てくださいね!」とチラシを受け取ったときの困惑は未だに覚えている。 ファンキーなデザインに、大棍棒展の文字。 題材もデザインもとにかく攻めてるし、とりあえず会期中にはいかなきゃなーと思っていた。考えてみればこの時点で、私は「棍棒」のことをよく分かっていなかったのだと思う。というか、ほとんどの人間にとって、ドラゴンクエストの序盤のまちで売っている「概念としての棍棒」としては知っているけれど、

飲み頃を過ぎたワインはどこへゆく

あんなに売れていたワインが全く売れなくなってしまった 悲しいことに、新型コロナウイルス感染症対策のための緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置による長期の飲食店休業により、主に飲食店様向けに販売していた箱入りのカジュアルな価格帯のワインが売れず飲み頃を過ぎてしまいました。 ワインに賞味期限はありませんが、「飲み頃」というものがあります。今回飲み頃を過ぎたと判断したワインは、リーズナブルだけどフレッシュな状態で気軽に楽しんでもらうのに最適なワインで、飲食店様から日々沢山のご注文を

「受賞しました」は誰のため?

世の中にはいろんな賞があります。 ノーベル賞や芥川賞など多くの人に知られる賞がある一方で、その業界でしか知られていない「知る人ぞ知る賞」もたくさんあります。 そして個人も法人も、何かの賞を受賞したときはSNSやウェブサイトで「○○賞を受賞しました」とアナウンスするのが一般的だと思います。 しかし冷静に考えてみれば、いったい何のための報告なのでしょう。誰に、何を伝えようとしているのでしょう。 だって、聞きようによっては自慢とも取れるから。私たちはこんなにいい賞をもらった

次の時代へ

僕が独立したのは26歳で、店を出した最初の頃はほんとうにお客さまにあなどられましたね。 「あぁこれはきっとベテランの店員さんとか、怖そうな人には言わないんだろうな」と思いながら聞いていました。つまり自分が舐められているのだ、と感じたわけです。 「若いからって馬鹿にされたくないでしょ?」 と僕は師であるカフェの社長に教えられてきましたが当時の僕にはまだまだその力はついていなかったということでしょう。説得力がなかった。 #実は金髪でした 最近ですね、やっと変な言いがかりと

ドリップでつくるカフェモカのシンプルレシピ

カフェモカって美味しいですよね。僕は学生時代にカフェチェーン店でアルバイトしていた時から一番好きなメニューがカフェモカでした。 チョコレートとコーヒーとミルクを合わせたドリンクがカフェモカなのですが、一般的にはエスプレッソにミルクやコーヒーを合わせてつくります。 でもカフェオレがドリップでつくれるんだから、カフェモカも濃いドリップを落とすことでつくれるだろうとレシピをつくりました。 実は去年にもレシピを出していて、これはミルクココアもつかうレシピで複雑な風味で美味しいの

石のようなグレー新登場

発売以来ずっと大好評の、まな板になるお皿『CHOPLATE』に… 新色『ストーングレー』ができました。 石やセメントを想起させるようなザラっとした無機質なグレーで、食べ物の鮮やかな色彩を際立たせます! もちろんこれまで同様、まな板として使えて電子レンジも食洗機もOK。 硬くて軽くて、アウトドアでも使いやすく。 SPS材ならではの独特の質感はグレーでもしっかり感じられます。 ブラックとグレーの両方を使えば、複数人で取り皿を取り間違えることもありません。 色が違って