「受賞しました」は誰のため?
世の中にはいろんな賞があります。
ノーベル賞や芥川賞など多くの人に知られる賞がある一方で、その業界でしか知られていない「知る人ぞ知る賞」もたくさんあります。
そして個人も法人も、何かの賞を受賞したときはSNSやウェブサイトで「○○賞を受賞しました」とアナウンスするのが一般的だと思います。
しかし冷静に考えてみれば、いったい何のための報告なのでしょう。誰に、何を伝えようとしているのでしょう。
だって、聞きようによっては自慢とも取れるから。私たちはこんなにいい賞をもらったぞ、凄いんだぞと、実力にお墨付きをもらったことを誇示するふるまいに見えなくもありません。
とすれば、当人は黙っていたほうがいいのでしょうか。自ら語るより、誰かに語られるのを待つべきなのでしょうか。
どうふるまうのが正解なのでしょう。
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思えば私たちハイモジモジも、過去にグッドデザイン賞をいただいたことがありました。
1957年に創設された歴史ある賞ですが、ほとんどの方にとっては「名前は聞くけどよく知らない賞」だと思います。誰かにノミネートされるのではなく、一次審査料、二次審査料を支払う「自薦」の賞である事実もほとんど知られていないかもしれません。
それでも大半の応募者は二度の審査で選から漏れてしまうので、選ばれるのは大変名誉な話ではあるのですが、とはいえ自ら応募しておきながら「受賞しました!」と声高に発表するのはいかがなものかと疑問に思ったこともありました。
ただ、そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのは、ユーザーのみなさんや友人達からの惜しみない「おめでとう」でした。
人類史上最高難度の技をキメたわけではないのだけれど、多くの方に手放しで喜ばれ、わが事のように誇らしく思ってもらえたことで、改めて「受賞できてよかったし、発表してよかった」と思えたものでした。
そう、必要以上に誇らず、必要以上に謙遜もせず、受賞したことを素直に報告すればいいんですよね。ふだん関わりのある方々への感謝の気持ちを込めて。
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それに商品が何かの賞に選ばれるというのは、それを使ってくださっている方々が「選んで間違いなかった」と自信を深めてくれるようなもの。
自分が買って、使って、応援している商品が「いいものだぞ」と賞として認められたことで、自分の「見る目」は確かだったと実感してもらえる、そんな機会になるのだと思います。
だからやっぱりメーカーは日ごろ支えてくれているユーザーのみなさんのためにも、素直に「受賞しました」と胸を張っていいのです。
私たちもこれからも何かの賞を受賞できる機会に恵まれるならば、素直に「受賞しました」と報告していきたいと思います。
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と、そんな流れでお知らせがひとつ。
今年で10周年を迎えた「文房具屋さん大賞」のマスキングテープ賞に鉄道マスキングテープシリーズ「TAPE STATION」が第2位を受賞しました。
大賞ではなく2位ですが、胸を張ってご報告します笑
ハイモジモジがデザインを担当し、株式会社ロジファクトさんと協同開発した「TAPE STATION」は、実在の鉄道車両をリアルに再現したマスキングテープ。
「鉄分多め」のファンも思わずうなる再現度を追究しながら、現在もラインナップを拡充中です。
東京駅の駅舎や、新宿、渋谷駅前の風景が緻密に描かれたパッケージもポイント。
これを機に、ぜひ一度お手にとってみてください。
■ TAPE STATION 公式サイトはこちら
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