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次の時代へ

僕が独立したのは26歳で、店を出した最初の頃はほんとうにお客さまにあなどられましたね。
「あぁこれはきっとベテランの店員さんとか、怖そうな人には言わないんだろうな」と思いながら聞いていました。つまり自分が舐められているのだ、と感じたわけです。

「若いからって馬鹿にされたくないでしょ?」

と僕は師であるカフェの社長に教えられてきましたが当時の僕にはまだまだその力はついていなかったということでしょう。説得力がなかった。

#実は金髪でした

最近ですね、やっと変な言いがかりとか、理不尽な指摘のようなものが減ってきたのは。

そういえば今日
「段差が見にくい」
「キャッシュレスなんて、スマホとカードがない人はどうしたらいいのか」という人がいました。
「この手のタイプは久しぶり!」と思いながら、ちょっとのワクワクとちょっとのイライラで聞き流していました。

こういうのは大体「そうですよね」の一点張りで攻めるのですが、真剣に答えるとするなら段差に関しては注意を払ってもらうしかない、というのが本音で、キャッシュレスに関して僕が思うのは
「スマホとクレジットカードのどちらもない人なんてほとんどいないし、もしそうなら他の店に行けばよくて、どうしてもうちを使いたいなら何かしらの決済手段を新しく取り入れてくればいい」です。

肉屋に行って「魚がない!」と言ったところでどうにもならないので。

「主観」の話を他人に延々できる才能や図々しさには憧れますが、これは僕がまだまだ「舐められている証拠」でもあります。頑張らねばいけませんね。


話を戻します。

最近、20代のお客様からの「お店を出します!独立します!」報告が多くなってきました。

僕が独立したのが2011年なのでそこから約10年ほどが経ちます。新店オープンラッシュのサイクルは10年前後で行われていると考えると、辻褄が合う。東京は常にだと思いますが仙台なんかは新店ラッシュが起こるとそこから当分は興隆がなくなります。
僕が独立したころも新店オープンはたくさんありました。(みんないなくなってしまいましたが)

それで、またこれからそういうラッシュがあるのだと思うのですが、若い子たちは独立した後に、さっき書いたようないろんな「おせっかい」「無意味なアドバイスのようなもの」「クレームのふりをした悪意」にさらされることになると思います。

素晴らしい時間よりもクソみたいな時間の方が記憶に残りやすい。
でも負けずにがんばってほしいとおもう。

「若いからって馬鹿にされたくないでしょ?」

を胸に熱く頑張って欲しいと思います。

次の世代の子たちがどんな店を作るのかが、とても楽しみです。

きっともう僕らの想像も及ばないような新しいものが見れる気がします。これからのスタンダードになるようなものが。

お店にも来てくださいね〜〜!!