マガジンのカバー画像

#フード 記事まとめ

3,745
レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
運営しているクリエイター

2019年11月の記事一覧

新酒祭りを楽しむ。

「ボジョレー・ヌーボーって美味しい?」かと問われれば、僕は無条件には賛同できないかもしれません。でも毎年僕は飲んでいますし、楽しんでもいますし、好きでもあります。 僕の中ではそれを飲むことに意味があるからです。 僕がソムリエとしてあるレストランに勤めていたとき、ベテランのパティシエさんからこんなことを言われたことがあります。 「僕らはものをつくってそれを売る人間だから思うんだけれどさ、君たちにもそういうことができないか考えてほしいな」 と。 この言葉は、僕がボジョレー・

結局、フードロスとは何なのか。

 先日、法政大学経営学部教授の長岡先生の主宰する長岡研究室のイベント、カフェゼミ 53rdに参加してきた。 テーマは「フードロスって何だろう?」  学生のためのサードプレイスというコンセプトのもと、行われたこのイベントには研究室に所属する学生だけでなく、他大学の学生、高校生、社会人、はたまた僕のようなニートまでもが参加していた。 開催場所はあの東京駅からほど近い場所にある大手町のオフィスビル、その一角に作られたインキュベーションセンターのような場所。 そこで話されるテーマ

おからはスーパーフード!もったいない食材辞典10

俺の料理の代名詞と言っても 過言ではない“おから”という食材。 そもそもおからとは? 豆腐を作る時にでる絞りカス 豆殻の“ガラ”が起源とされてる。 おからのここが凄い!!・安い!近所のスーパーでは500gで59円で売ってる。 ・栄養価半端ねえ!食物繊維がごぼうの2倍 油の半分は体に良いとされるリノール酸 タンパク質も豊富 記憶力アップに良いレシチンも豊富 ・ダイエット食に最適!食物繊維が豊富で腸の活性化に繋がる 脂質糖質が少ないが、腹にたまる 米や芋の代わりに使える

#被災地農家応援レシピ :ピーナツバター

レシピと言う程のレシピでもないので恐縮なのですが、色んなものは意外と作れる、と言う事を伝えたくてTwitterに投稿したら、意外と反響があったので、詳しい作り方をこちらでご紹介致します。 今回は、実家から届いた千葉県産千葉半立を使いました。 ピーナツバターの作り方【材料】 炒り落花生 … お好みの量 ※殻付き落花生200gをむくとだいたい150gくらいです。 ※普通に販売されているものが炒り落花生です。 ※秋になると生落花生が出回るので、生では上手くペースト状になら

Flavor oil

僕にとっての人生最初のフレーバーオイルは 母が作っていた "ハーブオイル" だった。 母の手仕事家庭菜園が趣味だった母は 育てていたハーブの種類も豊富。 鷹の爪とローズマリー、ローリエ コリアンダーやペッパーなどを オリーブオイルと一緒に軽く火にかけ瓶に詰める。 見た目は今でいう「ハーバリウム」そのもの。 それを友人にあげたりしていた。 当時の僕には何に使うかわからず オリーブオイルはオリーブオイルで そのままでいいじゃないか、と思っていた。 そんな考えが変

¥100

オレンジワインの「誤解」 まとめ

ここ数年、「世界で最も古い歴史を持つ」ということで注目されるようになった、ジョージアワイン。それに併せて、ジョージアの伝統的な造りということで注目されるようになったワインがあります。 それが「オレンジワイン」あるいは「アンバーワイン」と呼ばれる白ワインです。 オレンジワインとは、一言で言えば「赤ワイン同様に果皮浸漬(マセレーション / Maceration)を行った白ワイン」です。その大きな特徴は、その名の通りオレンジ色をしていること、そして白ワインでありながら、果皮・種

「食の仕事」に就きたい人に

2021年春に大学を卒業する、現在3年生の方々の いわゆる就活が本格味を帯びてくる頃だそうです。 インターンとかOG・OB訪問だとか、志望書類記入だとか、 自分が何をやりたいのかもぼんやりしてる時に 「就活なんてする気になれないよ」という方も多いんじゃないでしょうか。 超売り手市場と呼ばれる昨今ですが、 企業だって昔とはもう、スタンスが違います。 「まったくのウブな新卒者を受け入れて育てたい」 なんて言えるのは、おそらく一部の大企業のはず。 私が携わってきた出版業界も 新

タルトタタン物語&本場の作り方

あるワインスクールで、ロワールの白ワインをテイスティングすることになった。ロワールのそれと聞いて、私は即座に「このワインだったら、タルトタタンに合いますよね。」というようなことを口走ったら、その場に居合わせた受講生が、キョトンとしている。みなさん、どうもタルトタタンをご存知ではなかったらしい。ここで気がついたのだが、同じ食に関する研究をしていても、お菓子とワインというのは、両極端にあるらしく、お菓子好きがワイン好きとも全然限らないし、ワイン好きがお菓子を知っているかというとそ

都市と地方の対比はもう意味がない時代。「食」がつなぐこれからのコミュニティとは|古田秘馬の「美しい食」

食の世界で活躍する人たちへのインタビュー企画。初回は、「丸の内朝大学」などユニークなプロジェクトを数多くプロデュースしてきたプロジェクトデザイナーの古田秘馬(ひま)さんです。 東京・六本木にある「Peace Kitchen TOKYO」(以下、ピースキッチン)も、彼が手がけた場所の1つ。古田さんいわく、そこは「新しい食文化を考える実験室」。どんな“実験”が行われているのでしょうか。古田さんが捉える今という時代、そして全国展開を図る「美食倶楽部」の可能性とは——。 【プ

完璧な煮玉子の作り方を検討する

煮玉子は不動の人気を誇る卵料理。今日は「完璧な煮玉子」の作り方ではなく、完璧な「煮玉子の作り方」を探ります。 めんつゆの濃度の検討ネットで煮玉子のレシピを検索すると『めんつゆ』を使ったものをよく見かけますが、ここでいきなりつまずきます。なぜなら、めんつゆにはストレートや2倍濃縮、三倍濃縮などの様々な製品があるからです。 そこで自家製の『そばだし』(ストレート)、ミツカンの追いがつおつゆ(2倍濃縮)ニンベンの『つゆの素』でそれぞれ煮玉子をつくり、結果を比較することにしました

しいたけのマーマレードの作り方

マーマレードという名前がついていますが、塩味のコンディメント(調味料)です。ステーキとは最高の相性なので、シイタケが安売りされているときにまとめてつくり、冷凍しておくといいでしょう。元ネタはmodernist cuisineで、オリジナルレシピは塩分が濃く、しょっぱいのでその部分を調整しました。材料も減らしてあります。 しいたけ 180g〜200g (2パック) バター 20g 玉ねぎ  50g(みじん切り) 醤油   5g はちみつ 8g シイタケは英語でも『Shi

ベストロールキャベツの作り方〜パンかご飯か問題〜

洋食の定番、ロールキャベツ。起源はロシア料理のガルブツィという料理とされていますが、キャベツで肉ダネを巻き、煮込んだ料理は世界中で作られています。例えばフランスではシューファルシという料理があります(シューはキャベツ、ファルシは包んだという意味です)でも、日本の洋食であるロールキャベツはそのなかでも特別に美味しい。今日はベストロールキャベツの作り方を探ります。 まずは具材の検討 ロールキャベツの肉だねは挽き肉+玉ねぎが基本で、ハンバーグに似ていますが、ロールキャベツの場合は

+15

11月の一汁一菜記録

11月のあまざけレシピ、ぽかぽか甘うま鍋

この時期になると我が家ではいろんな鍋メニューが食卓に登場します。 特に決めて作るわけではなくて、冷蔵庫にある食材からちょうど良さそうなものをいくつか選んで鍋にします。ポイントは「甘酒」を入れること。