エブチュラム唯朱里

プラスサイズモデル|作家|クリエイター|タイ・バンコク出身、北海道育ち。芸能業に憧れ、…

エブチュラム唯朱里

プラスサイズモデル|作家|クリエイター|タイ・バンコク出身、北海道育ち。芸能業に憧れ、16歳で東京へ。モデルの傍ら映画を制作。2023年、初めて執筆した小説が文芸社の最終ノミネートに選出され、作家の道へ。海外はナイジェリア/タイと活動を広げ、noteでは波乱万丈な人生を綴ります。

マガジン

  • 【長編小説】漂白剤社会

    【あらすじ】  奈恵(なえ)は、タレントの傍ら社会活動も行っており、人望が厚かった。 次々雑誌や新聞を飾り、次世代のスターとなる。  ある日、奈恵が詐欺事件で逮捕されたというニュースが報道され、世間は大騒ぎとなる。女性刑事の志津里(しずり) は、奈恵の事件を担当することになったが、志津里と奈恵には ”大きな共通点” があった。  奈恵は何故、詐欺事件に手を染めたのか。 そして、志津里が伝える「私はあなたを助けに来た」その意味とは何か。 ブラックを排除した、ホワイトな社会こそ正義である。 ひとつの”シミ”さえ許さない。  漂白剤に浸した社会が目指す日本の先には、一体何が残るのだろうか。

  • 筋金入りのプロフェッショナル貧乏 ✎ܚ えぶさんの練金術

    自己破産、借金、失業と、ひと通り経験してきた私が実践したお金に関する知恵を授けるマガジン☆ 「家賃が支払えない、ガス・電気が止められた~!どうしよう!!」からの生活切り抜け術から、食べられる雑草の見分け方まで。 実践した人生サバイバル術や、0円で楽しめる美容情報まで満載です!!!

  • 私は体重が108Kgある、SMの女王様である。

    【あらすじ】  体重が108kgある小柄でぽっちゃりした女の子。ふうか、21歳。妹の学費のため、SMクラブの女王様として新大久保でアルバイトをしている。  ふうかの元には、金玉を蹴られたい管理職の男性・・・、赤ちゃんプレイが好きなお笑い芸人・・・、ひたすら罵倒されたい役員男性など、夜な夜な変わった趣味の客が訪れる。  最初は嫌々やっていたふうかだったが、接客をするうちに生きることは何か、人生としての『仕事術』を学んでいく。    作者の実体験を基にした物語。SMクラブの仕事を通じて、様々な人たちを、笑いあり、涙ありとコミカルに描いています。過激な描写は避けていますが、多少の下ネタがございます。何卒ご了承ください。

最近の記事

ギリギリの59分にすべての#創作大賞2024 投稿が終わった。燃え尽きた…。 いつもギリギリの生活、直したい…(´;ω;`)ウッ…(笑)

    • 【長編小説】漂白剤社会 | エピローグ・志津里と奈恵

      気付けば、夏は終わりをむかえようとしている。もう虫の音は聞こえない。  奈恵は裁判が終わり、東京へ向かう電車の中にいた。 そこに手錠はもうない。 「お腹すいたでしょう?」 迎えに来ていた母が聞いてきた。 「うん」 奈恵は少し疲れた顔で頷くと、母は乗り換えの駅でおにぎりを買った。飲み物はトイレの水道水をペットボトルに入れて、急いで次の電車に乗った。  もうすぐ東京に戻れる。様々な感情が入り乱れていた。別れ際、小林弁護士が言った言葉が頭をよぎる。 「しっかり罪を償い

      • 【長編小説】漂白剤社会 | 第十五話・判決

         十月、二十一日。 私は、泣くのを堪えながら弁護士に質問をした。 「もし、執行猶予じゃなかったら、私は東京に戻れないんですよね?」 「はい、そのまま収監となります」  私は涙が溢れた。 母は、持っていたハンカチで私の涙を拭いて、自分の涙もぬぐった。 涙が乾くころには、もう覚悟は出来ていた。  私は罪を犯した。 しっかり罪を償わなければいけない。 執行猶予があろうがなかろうが、しっかりと罪と向き合わなければいけない。自分のした事と向き合わなければいけない。 何よりも

        • 【長編小説】漂白剤社会 | 第十四話・私の自殺

           私は自殺することにした。 下北沢駅の踏切に向かうと、女性が犬を連れて踏切近くにいることに違和感を持った。  彼女の先には『小田急線』と書かれた木札ある。右手には、犬と命を繋ぐ赤いリードが握られていて、犬の表情をみると、とても不安な様子だった。 リン、リン、リン…段々と電車が近づいてくる。 電車の吐息が突風となって、彼女の前髪をかすった。 やばい! 奈恵は咄嗟に、ぐっと力を込めて彼女の肩をひっぱった。 「お姉さん、大丈夫?」 気付いたら声をかけていた。私と同じ、自殺し

        ギリギリの59分にすべての#創作大賞2024 投稿が終わった。燃え尽きた…。 いつもギリギリの生活、直したい…(´;ω;`)ウッ…(笑)

        マガジン

        • 【長編小説】漂白剤社会
          16本
        • 筋金入りのプロフェッショナル貧乏 ✎ܚ えぶさんの練金術
          2本
        • 私は体重が108Kgある、SMの女王様である。
          2本

        記事

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十三話・わたしの自殺

           何をしているんだろう。 北海道から上京してきたばかり。三か月前に整形した顔で、目は泣き腫らしていた。   わたしは気付いたら、ある駅の踏切にいた。 ボンヤリと前を見つめると、微かに横目で『小田急線』と書かれた木札が見えた。右手には、犬と命を繋ぐ赤いリードが握られている。 犬は、これからどこに行くんだろう?不安な気持ちが溢れるような瞳で、まっすぐに、わたしを見つめていた。 リン、リン、リン… 段々と電車が近づいてくる。 電車の吐息が突風となって、前髪をかすった。 今だ

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十三話・わたしの自殺

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十二話・遺書

          「本日はこれで終わります」 「次は、来月の二十一日、午前十一時です」  裁判官が資料を片付ける。 裁判官が退所すると皆一斉に起立した。私も慌てて起立した。  私はパニックを起こさず、裁判で全てのことを話し終えることができた。  裁判所から出ると、弁護士からこう言われた。 「あなたのしたことは詐欺と言う重い罪です。執行猶予の確率は極めて低いと思います。残念だけど…」  母が床に倒れこみ、泣き崩れた。 弁護士は、母の背中をさすりながら、励ますように言った。 「娘さんは

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十二話・遺書

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十一話・女海賊

           夜九時になると、留置所全体が消灯の時間となる。寝る時間だ。 奈恵は病院の診察を得て、無事に薬が貰えた。  朝、昼、晩と寝る前、留置担当官から薬を渡され、担当官が見ている前で飲み干す。 「舌の裏も見せて下さい」  私は口を大きく開けて見せると、両手をパーにして何も持っていない事を知らせた。 「体調はどうですか?」 「大丈夫です、ありがとうございます」 薬を飲んでいるおかげか、大分、体調も落ち着いていた。 「本は読みますか?」 留置担当官が声をかけた。 「え、本が

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十一話・女海賊

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十話・手紙

           国選弁護人の小林弁護士は、度々、奈恵の留置所を訪れては面会に来た。 その都度、何が必要か聞いた。 「ご飯は食べられていますか?」 小林弁護士は、椅子に腰かけると、穏やかに話した。  被っていたハットをゆっくりと外すと、白髪交じりの髪が見える。八十代くらいの皺が刻まれた目元がくしゃっとする。 「あまりご飯を食べる気にはなりません…」 奈恵は可細い声で答えた。 「…報告があります」 小林弁護士は重い口を開いた。 「あなたのことが新聞記事になっています、他は週刊誌にも」

          【長編小説】漂白剤社会 | 第十話・手紙

          【長編小説】漂白剤社会 | 第九話・動機

           奈恵はリビングの掃除をしていた。セミの声がとてもよく響いた、そんな夏の昼時。突然、仕事中の夫が早退して帰ってきた。  何かあったのかと驚き、奈恵は急いでドアを開けた。 「おかえり、早いね、どうしたの?」 夫に声をかけた。返事はない。 私はどこか体調が悪くて早退したのだと思った。心配して夫の顔をのぞくと真っ青になって、無気力な姿があった。 「どうしたの?」 思わず高い声が出た。 何も言わない夫に、何かあるなら話してほしいと問いかけると、急に、玄関に座り込み頭を下げた

          【長編小説】漂白剤社会 | 第九話・動機

          【長編小説】漂白剤社会 | 第八話・純白

           元夫は奈恵を言い負かすことができないと分かると、すぐに体を殴った。 仕事とはいえ、他の男性と話す事すら許せなかった元夫は、支配欲の強さから、奈恵に専業主婦でいてほしい、子供を持ち家庭に専念してほしいという気持ちが強かったのだ。 もちろん結婚前から、奈恵がタレントをしているのを知っていたのだが、元夫は、結婚したら、芸能業は止めるのだと勝手に思っていたようだ。  ある日、元夫が帰宅してシャワーに入ると、自宅の電話が鳴った。 滅多にならない自宅の電話の音に、奈恵は何だか胸騒

          【長編小説】漂白剤社会 | 第八話・純白

          生理用品が、買えない。|#創作大賞2024 エッセイ部門

           令和二年、四月。降り注ぐ太陽をたくさん浴びて、気持ちよさそうに背伸びする桜の木。週末に吹く、春一番だろうか。強い風が花びらをこれでもかと散らす。  公園を通り過ぎると、お弁当を持った親子がピクニックをしていた。 私と夫は、昼食の特売を買いに、近くのスーパーへ向かっている。 「お腹すいたね」 「…うん」 夫はあまり元気がなさそうだ。 無理もない。一週間前から、私たちはお米を食べていない。 カップラーメンの袋を、二人で分けて食べる日が続いている。  外国人である夫の仕事は

          生理用品が、買えない。|#創作大賞2024 エッセイ部門

          【長編小説】漂白剤社会 | 第七話・月経

          「少しだけ、少しだけだから」 担任の教師はそう言うと、多目的室の鍵をかけた。 その時、中学三年生の志津里は、完全にパニック状態だった。 「テストのことで話したいことがある」 先生は確かにそう言った。 だから一緒に多目的室に行った。それだけのことだったはずだ。 「少し休もうよ」 先生はそう言うと、わたしの腰に手をまわした。 わたしは、顔が引きつるのを必死に隠した。 「テストのことって何ですか?」 腰にある手を優しく払いのけた。 スカートがひらりとなびく。 微かに窓は

          【長編小説】漂白剤社会 | 第七話・月経

          私が闇金に手を出した体験談。【闇金も時代で変化してる、ヤバイ】

          最近、背中に湿布を貼ってもらうことも多くなりました。 腰痛の原因は、とあるコンテストに提出する書類をつくっているのですが、 ずっとパソコンにかじりついて座っているので気が滅入ってしまい、あぁ… 疲れる… 何か良いことないかな…と、悲しみに明け暮れていましたら、 お誕生日の応援にと、優しい方が小説を購入してくださったり、サポートしてくださったり。今日は、Amazonほしいものリストからのサプライズプレゼントが届くなど。 嬉し涙を流しながら腰痛を抱えて日々、走り回ってい

          私が闇金に手を出した体験談。【闇金も時代で変化してる、ヤバイ】

          さっき起きて、びっくりしたこと

          覚えてくれたことに感謝。 こんにちは。 お礼を伝えたくて、急いでAmeba公式ブログにも書きました。 昨日、こんなnoteを書きました。 こんな落ち込んでいるブログしか書けない罪悪感と、ポジティブな写真を載せたいのに、どうしても笑顔がつくれない不甲斐なさ。今の私では何も価値のあるものを返せない申し訳なさ。 そんなモヤモヤがあり、とても辛かったのですが… でも、しっかり立ち直りたくて、 元気が欲しくて、みんなにお願いを書いてしまいました。 今朝、いつも通り、お

          さっき起きて、びっくりしたこと

          6月は誕生日。落ち込む私に、どうか元気を下さい。【期間限定の公開です】

          6月21日は、私の誕生日です。 ほんの少し。 落ち込む私に、どうか元気をください。 大変な状況は、Ameba公式ブログの暗い雰囲気で察して下さい(苦笑) あまりネガティブなことは書きたくないので、ここでは語りません。 ずっとずっと感謝の気持ちを書きたいけど、想いは頭の中にあるのに。 こんな今の私は、何をすれば、この気持ちを伝えられるのかわからなくて。 なかなか生活も立ち直せなくて、自分の自信もなくなって。 焦る気持ちばかりです。 そんな日々が続いています。 ただ

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          6月は誕生日。落ち込む私に、どうか元気を下さい。【期間限定の公開です】

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          エブチュラム唯朱里と申します。

          初めまして。 (今のところ)体重 102kg、身長 158cmと、 若干、数字がバグっている、エブチュラム唯朱里(ゆみり)です。 私のページまで遊びに来て下さり、誠にありがとうございます! タイ・バンコク出身、北海道育ち。2023年に文芸社の文学コンテストで最終ノミネートに選出されてから、作家としても活動を始めました。 友達には「人生、濃ゆいね…」と引かれるくらい、波乱万丈さは誰にも負けない!と自負しています。 それゆえ、基本的に、 エッセイだけではなく小説も、事実に

          エブチュラム唯朱里と申します。