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僕とモナリザの距離 パリ,フランス

#あの選択をしたから

モナリザとの距離を考えると、もう世界の誰とでも会える気がする。

幼いときからありとあらゆる媒体で引っ張りだこの彼女は、死ぬまでに一度は会ってみたい憧れの存在だった。

でも意外と簡単に会えた。


7月29日にルーヴル美術館に行ってきた。
ヨーロッパを周遊する旅の計画を立てていて、ロンドンを観光した後、28日にパリに着いた

29日の朝。

起きて顔を洗う。着替えて、ホテルを出る。
電車に乗って駅に着く。駅から歩いてルーヴル美術館に行く。

特別はことは何もしていない。日本にいるときと変わらない朝をこなして、あっさりとルーヴルに着いてしまった。

ルーヴルの美術館に入るのに小一時間。
『モナリザ』が展示されているエリアまで、他のアートを見ながら30分。

彼女はそこら辺にいた。

モナリザを見るために並ぶ人たち

まるで握手会のように多くの人が長蛇の列をなして、最接近できる場所を目指している。

僕も並んで、簡単に会えた。


ずっと会ってみたかった女に、22歳でこんなにも早く会えると思ってなかった。
この世の中は、10,000km先にいる人と会える仕組みがある。

じゃあもう、世界中のどこの女にも会えるじゃん。



生きていれば。




『モナリザ』を一目見ようと世界中の人々がパリに集まる。
観光客はもちろん、芸能人や著名人も来る。スリ集団をも呼び込む集客力を『モナリザ』は持っている。

僕もルーヴルに行った。
行ったというよりは、『モナリザ』の影響力に来させられた。

そして『モナリザ』には会えた。

でも、Monna Lisaには会えなかった。

実際に行ったときにはもう、彼女はこの世にはいなかったらしい。
会えたのは絵で、本人はだいぶ昔にお亡くなりになっていた。

そっちから誘ってきてなんやねん。
10,000km離れたところから来ているのだから、握手ぐらいさせて欲しかった。



距離の壁は越えられても、時間の壁を越えるのはさすがに難しい。



だから、会いたい人には生きてるうちに、時間があるうちに会おうと思いました。




ルーヴル美術館

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