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97.子どもたちに、スマホの権利を教える人がいない!

1.メール依存の子どもたち(スマホ不安症候群)

 

いつ、誰から連絡が来るかもしれない・・。

毎日の学校、仕事、生活において、
大切なお守りグッズのケータイ・スマホ。

もし、出先で忘れ、紛失したら気が狂ったように慌てはじめます。

 その中を誰かに見られたら怖いし、様々なプライバシー情報(他人に見られたくないもの)が入っているわけですから、心中穏やかでいられるはずもありません。

たとえ親子であっても、夫婦であっても、恋人同士であっても、他人に覗かれる恐怖を感じます。もし、本人に承諾なしで見れば喧嘩になり、離婚にまで発展する可能性があります。(実際にそのようなケースがあります)

©NPО japan copyright association Hiroaki

 


ケータイの中には膨大なプライバシー情報があるからです。そして、どんな人間関係にも人権としての法律があり、「何人も他人の人格を傷つけてはならない」という人格権(名誉)がそこにあるからです。

 

また、子どもたちのケータイ・スマホ料金は毎月3000円~数万円ともいわれていますが、その支払は当然親が支払っているものです。

おもちゃだけ与えて、その危険性を教えている親がどのくらいいるでしょう?学校ではどうなのでしょう?

さらに、それを販売している会社の人たちはどのような考えがあるのでしょう?残念ながら、正しいルールを教える人はいません・・。

これでは凶器となって当たり前です。

「ネット依存症(中毒)」という病を進行させてしまいます。

 

では、スマホ・ネットの麻薬とはどのようなものでしょう?

それは、直接相手に会わなくとも対話ができるということです。

見知らぬ人をまちで声をかけることは出来ませんが、ネットの世界では知らない者同士が自由に会話し、出会うことが出来る。

どのようなことでも簡単に調べられる。

好きな音楽やゲームができる。

同時に多くの人たちとの会話が楽しめる。

ネットの世界では本当の姿を出さない「なりすまし」もできる。

つまり、ネットの世界では「別人格」になれるのです。

ネット麻薬は、子どもから大人まで夢の世界に案内しているようです。

この幻想の世界では、友だちがいっぱい増えているという錯覚を起こします。

ネットによって信頼関係が生まれ、安心感も育っています。

自分は一人ぼっちではないという喜びに浸ります。

 

しかし、夢のように楽しい世界であるはずなのに、メールの返信がないと不安に陥ります。

「もしかすると、私は嫌われてしまったのか・・」

「どうしてすぐに連絡をくれないのか・・」と不安になり、

「どうして無視するのか・・」という受け取り方をし、返事がないと、一晩中、枕もとにケータイを置き、連絡を待ち続ける・・。

 

このように不安の塊となります。

これは、禁断症状のひとつかもしれません。

こうして、子どもも大人も自分の居場所を失っていくのです。

 

©NPО japan copyright association Hiroaki


2.深刻なネットいじめの実態

 

いじめはとても陰湿なものです。

相手を苦しめることによって、優越感を味わいます。

相手を屈辱し、罵倒し、人格を傷つけることによって、満足感や充実感を覚えます。いじめる側には罪悪感など存在しません。嬉しさと喜び、達成感があるのです。

 

神戸の高校の男子生徒が下半身の写真や、強引に開脚させた様子を撮影した動画をホームページに掲載。もちろんケータイやネット、スマホでも閲覧できてしまいます。  これも屈辱を与え、優越感に浸る酷い事件のひとつです。

 

山梨県の女子高校生が、自ら開設したブログに中傷を書き込まれるといういじめを受けて、自殺を図りました。

 

福岡県の小学四年生が、「下校中の四年生を殺す」とネット掲示板に書き込みをしました(補導される)。掲示板では、書き込み者が大人なのか、子どもなのか、どんな人なのかわからないという恐怖を与えます。秋葉原無差別殺傷事件も書き込みによるものでした。

 

山口県の中学生が、下半身露出写真の動画と画像をラインで流されました。

 

ある女子中学生にラインを無視されたと腹を立て、拉致監禁する。

 

長崎県の中学三年生男子が、いじめを苦にラインに自殺予告して亡くなった。

 

栃木県では、二〇代女性の裸の画像を本人に送り、その写真を使って恐喝し現金を奪った。

 

栃木県の中学三年生の女の子が、、ラインを通じて知り合った男性から、みだらな行為を強要され恐喝される。

 

慶大生が交際相手の女性に、ラインで「死ねよ!」と強要し自殺させる。

 

広島県の高校一年生がラインを通じ、部活動で嘘の集合場所を伝えられるなどのいじめを受け自殺した。

 

医師になりすまし、わいせつ画像を要求し、ブログに掲載。

 

このように、ネット、スマホの事件を挙げればきりがないほど、日々続いています。

諸外国でも暴行している場面をネット上で流すなど、集団でのいじめが過激化し、残酷さが増しています。

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特非)著作権協会です。ごきげんよう!
今回は、97回目となりました。

子どもたちのスマホトラブル、事件を少し取り上げましたが、現実は無限に近いトラブルが起きています。

もうすぐ、この「著作権note記事」が100回目となります。

せっかくですので【100回記念保存版】として記録に残るように現在まとめています。
あまりにも多い、子どもたちのスマホのトラブル。最近では女子プロレスラーの自殺。北海道旭川の女子中学生自殺事件など実際にはこのような問題、事件は後を絶ちません。そこで、子どもたちの事件、トラブルを特集する準備をしています。
ぜひ、ご参考にしてください。

また、このように子どもたちだけではなく、大人の社会でもこのような事件が後を絶ちません。

たった一言の言葉で人を傷つけ、命までも奪ってしまう可笑しな社会、それもネット上の言葉。こんなに恐ろしいことはありません。

勝手に写真を使われる、
勝手に自分の肖像を使われる、
勝手にいたずらされたり、加工されたり、なりすましされたり、いじめにまでも使われてまう。スマホは個人的な「私的使用」ではなく、人の手から人の手に勝手に渡り、それが簡単に拡散されてしまうのですから恐ろしいことです。

私は、勝手に写真を使うものは「著作権侵害」で訴え、
勝手に自分の肖像を使うものは「肖像権侵害」で訴え、
自分のことを、人に知られたくないもの、人に見られたくないもの、などを勝手に使用されれれば「プライバシー侵害」「個人情報侵害」で訴えるしかありません。
残念ながら、日本はまだまだ、このような部分は後進国なのかもしれませんが、自分の身は自分で守るしかないのかもしれません。





※特非)著作権協会おすすめ電子書籍〈~知らないではすまされない!~「SNS著作権」①〉全4巻まで好評発売中!note記事には書ききれない物語満載。お時間がありましたらお読みくださいね。下記で検索して見てください。

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 ■警察庁:インターネット安全・安心相談

http://www.npa.go.jp/cybersafety/

http://www.npa.go.jp/cyber/

■各都道府県別相談(サイバー犯罪)

https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

■文部科学省

「24時間いじめ相談ダイヤル」 0570-0-78310

http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

総務省電気通信消費者相談センター

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html

法務省 人権侵害の窓口

http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html

 ■インターネットの人権相談

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200808/3.html

 

相談できる内容:インターネット人権相談受付、みんなの人権110番など、人権相談窓口があります。インターネットによる人権侵害のほか、様々な人権問題についても相談を受け付けています。

■インターネット人権相談受付窓口
パソコンからの相談はこちら / 携帯電話からの相談はこちら

全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
電話:0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)
最寄りの法務局につながります。

子どもの人権110番(フリーダイヤル)
電話:0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。

女性の人権ホットライン
電話:0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン)
女性の人権問題に関する専用相談電話です。

内閣府 

児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校についての相談窓口

http://www8.cao.go.jp/youth/soudan/map.html

国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/map/

相談できる内容:消費生活全般に関する苦情や問い合わせ。高額請求、ネット詐欺など

JADMA通販110番

http://www.jadma.org/DM110/index.html

  相談できる内容:通信販売のトラブル全般

違法・有害情報相談センター

http://www.ihaho.jp/

相談できる内容:インターネット上の違法有害情報相談窓口

迷惑メール相談センター

http://www.dekyo.or.jp/soudan/

相談できる内容:迷惑メール全般

セーフライン/一般社団法人セーファーインターネット協会

http://www.safe-line.jp/

■通報フォーム

https://www.safe-line.jp/report/

  できる事:違法・有害情報を通報→場合によっては削除

■インターネット・ホットラインセンター http://www.internethotline.jp/

相談できる内容:インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口

 ■一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/hotline/dantai/1-039.html

  相談できる内容:インターネットのルール&マナーに反すると思われること ■著作権情報センター/著作権相談室 http://www.cric.or.jp/counsel/index.html#soudan

相談できる内容:著作権全般

web100

http://www.web110.com/

google情報削除の通報フォーム

https://support.google.com/websearch/troubleshooter/3111061?hl=ja

検索結果から削除してもらう場合の通報フォームです。必ず削除されるとは限りませんし、元のサイトの情報はそのままです。元サイトが削除されなければ、さらなる情報拡散もあり得ます。

Twitterの不適切画像の報告窓口https://support.twitter.com/forms/cse


※特非)著作権協会おすすめ電子書籍〈~著作権トラブル110番~「著作権事件簿」③〉①~⑰巻まで好評発売中!note記事には書ききれない物語満載。お時間がありましたらお読みくださいね。下記で目次内容等を検索して見てください。本作は約20年かけて著作権関連事件をまとめたものです。

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