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笠谷みつ
2023年9月7日 21:38
空は青く青々しく雲は白く白々しく私は女で女々しく空はゆったりと色を変える流れる雲の色までも私はいったい何色か周りの色に流される川のように私、流れる先の色は何色か川は空を映しどこまでも青々しく私、青々しく透き通っていた
2023年9月7日 21:30
僕が飛ぼうとすると空は少し広がった青は赤みがかって空は少し声を出す鳥が地面に降りようとすると子供は風船を飾り蜘蛛は雲に似せた巣に子供は地面に夢をみる空は地面に地面は空に鳥は飛び続けるどこにも行かないよう飛び続ける
2023年9月6日 20:38
ひまわり畑は下を見る秋はどこからやってくるのかわたしは知らないひまわりは残った夏を見るのかやってくる秋を見るのかわたしは知らない知らないまま夏は終わり秋がやってくる知らないわたしだけがそのまま変わらないまま、秋が来る
2023年8月19日 21:36
大きめの麦わら帽子かかしはにっこりと笑うゆらゆらとゆれる麦世界は満ち足りていたただ鳥だけがその場にいない麦わら帽子は少し傾いてかかしはにっこりと悲しんだ誰もいない空から誰もいない麦の畑を探して鳥は羽ばたき続けたかかしは鳥のこないことを悲しむが麦わら帽子で空は見えない孤独を感じた鳥はいつしか麦わら帽子に留まるかかしはにっこりと笑う見えない鳥に向かって笑う
2023年8月18日 22:44
釣針が刺さるアジ目から血を流す釣れて喜ぶ子はまだ知らないだけ命を知らないだけ
2023年8月14日 19:54
お盆に釣られてやってきた楽しい雰囲気に釣られやってきた釣り人は大物に驚くちょいとデカすぎると手に負えない料理人を呼ぶちょっとデカすぎると手を洗うちょっと小さくなっておくれちょっと向きをかえておくれ喜んだ、大物は喜んだ思わず風が強く吹く釣り人も料理人も全部吹っ飛んだ泣く大物、泣く雨は強く吹く台風はこうしてできるのです毎年懲りずに楽しい雰囲気に混ざりたくてやってきちゃう
2023年8月15日 21:37
世界はだいぶ広いメントスコーラは地球を覆わない百万円で世界の1%も買えない世界は広すぎる私の声は世界に届く小声でも世界に届く声に出さなくても世界に届く何でだろう、世界は狭い
2023年8月17日 17:01
血はおもったより冷たくほてったからだが冷めていく血は青く青く海に流れていく空は夕焼けか涙が赤いのか
2023年8月14日 19:46
今夜はストロベリームーン人は月に名前をつけたがる色を変えた月は特別か名前に踊らされ月を見るうさぎは横目に餅をつく踊る人々は月を祝う月が見ている私たち、踊り続ける踊り疲れて月を見るうさぎも餅をつき終わる今夜はストロベリームーンだからね
2023年8月14日 19:30
私が死ぬ時の君の顔が見たい涙はきっと薄黒い見たいから君より先に死にたい君の死は私の死1人になりたくないから先に死にたい
2023年8月14日 00:07
口に塗った紅は見えないセットした髪は見えない着飾った服は見えない爪の飾りだけ爪だけがわたしの日常まさにラムネを開ける時まさに綺麗な夕焼けまさに花が咲いた時まさにそれらになれるだから爪を塗るただそれだけの話
2023年8月12日 10:18
個性を大事にって言うから好きに生きてきたけれど抜かれるんだとさ性根が曲がってるから周りに迷惑かけちまうんだとさあーこうなるんならもっと大人しくしとけばよかったなんてそんなこと思ってんのかなばいばい、親知らず今度はまっすぐ生きろよ
2023年8月11日 17:53
ドカンドカンと音を聞く花火の音、遠くで聞く昔見たねと隣のあなたと笑う音は記憶、記憶は思い出わたしは今年も鮮やかな花火を見たのだ
2023年8月11日 23:26
人魚は泣く根も葉もない噂ばかりしらないわたしを信じてる歌っていると信じてるこんなにも泣いているのに