歌がある その瞬間にしか 歌えない 魂の欠片を宿す 歌がある
中年の危機だった でも 抜け出すまで 気付けなかった その 深い 沼に
引越して 役所に行って 買い出しをして 戻ってきた 現実のスピードが
「さようなら」 その哀しみを 予感しながら 「初めまして」 時計の針が また動き出す
お金じゃない 謙虚と勇気を 兼ね備えた 心 それが感謝の条件
あなたは楽しそうに 家族の話をしていた 私は ふと 母親に 海苔を贈ろうと思った 何年ぶりかの心の変化
思いっきり泣いたら また 少しだけ 世界が違って見えた また 少しだけ 子供に戻ったみたい
今は 言葉は 要らない 余白を 楽しんでいる
コロナになり 自己の慢心と 諸行無常を 思い知る 猛暑の令和6年
大きな 変化 そんな時こそ 素直な 気持ち
前からと 横からで 全く違う景色 それは 人間だって同じ
大人の夏休み そんな季節を 過ごしてみれば きっと新たな 気付きがある
頑張りましょうね 心に 染み込む その言葉で また 前に 歩き出す
振り切りたいのに 振り切れない フリコの キモチを 噛み締めている
こんなところにいたの? ちがうよ ずっといたのに きみが きづかなかったんだ
痛みと 弱さを 取り戻したなら また 前に進めるだろう
分かち合いたい 根源的な 欲求が 裸の心に 共鳴する
レールに乗っても 事故ってばかり それならいっそ 自分でレールを 創ってみせる
あやまらなくて いいよ だって みんな がんばったよね
株価と 為替と 虚妄に犯され 私達は今日も カゲロウのようだ
残された可能性を 断つことが 決断である でも人は 苦しまないよう その事を 選択と言う
働いて お金をもらう そんな当たり前も バブリーな世界では 霞んでしまうようで…
糸が切れた 風船のように 自由と 孤独の 狭間を漂う
哀しみは 後悔と 孤独と 少しの希望で 出来ています
鳥は羽を持ち 魚は鰭を持ち 自由に動き回る 人間は 地に足つけて歩くしかない
暇つぶしに 仕事をしているのに 退屈を感じるなんて もう 末期症状だ
一度芽生えた タイムリミットは もう消えない 頭の中に響く 時計の振り子
進化でも 退化でも 老化でも ない ただ変化しているだけ
波長が重なれば 密室でさえも 立派な 舞台に 様変わり
出会いは 別れの始まり 喜びの中に 少しだけ 哀しみの色が滲む
器が大きくなった そうではなく 受け止める 器の数が 増えただけだ
幸福も悲劇も 安心も不安も 興奮も退屈も 全ては揺れ動く 振り子のよう
痛みは苦痛だが だからこそ 痛くない状態を 改めて 感謝できる
休みも仕事も どちらも現実なのに 皆 現実に戻ると言う 大型連休明けの初日
人間力という 言葉に煽られて 自己啓発と 心の病の 市場が潤う
見たくない その哀しみ 見たく は ないのに…